神道(神式)の葬儀・神葬祭
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葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
独自の作法や意味を持つものもあります
慌てないためにも、私たち「イオンのお葬式」が
わかりやすくご紹介します
宗派の概要と通夜・葬儀
- 更新日:2022.04.09
- 宗派の概要と通夜・葬儀
神道(神式)の葬儀・神葬祭
神道について(例:出雲大社系神社)
神道には仏式のような教義経典などはなく、神社によってご祭神も違うことなどから、その地域や神社によって祭式や祭事の進め方に相違があります。このページでは出雲大社系神社を例としてご説明いたします。
ご祭神 | 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ) 幽冥大神(かくりよのおおかみ)とも云い、人の死後の魂を司り、安寧に導くとされる。 |
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祈りの言葉
幽冥大神憐み給ひ恵み給ひ幸魂奇魂守給ひ幸はへ給へ(かくりよのおおかみあわれみたまひめぐみたまひ、さきみたまくしみたままもりたまひさきはへたまへ)
帰幽(きゆう)を迎えたら
神道では、臨終のことを帰幽と言います。
ご自宅に神棚がある場合は、神棚の扉を閉め、前面に白紙(半紙)を貼り、覆い隠します。
病気平癒などの祈願をした神社があれば、血縁ではない方に二人一組で代参してもらうか、できなければ遥拝(ようはい)をして祈願を解き、産土(うぶすな)の神様に帰幽の報告をしましょう。
※遥拝…遠く離れた場所から、神仏をはるかに拝むこと
通夜祭(遷霊祭)
神道では葬儀のことを「神葬祭」といい、その最も重儀となるものを「通夜祭」といいます。通夜祭は、故人さまの御霊(みたま)を霊璽(れいじ)といわれる白木の「みしるし」にお遷しし、その御霊はその家の守護神となって、子孫の繁栄や親族の行く末を見守ってくださるよう執り行う儀式です。これらの通夜祭、神葬祭を総称し「遷霊祭(せんれいさい)」といいます。
※霊璽…仏式では位牌のこと
葬場祭(告別式)
神道での告別式を「葬場祭(そうじょうさい)」といい、故人さまへ最後のお別れを申し上げる儀式です。故人さまの略歴と功績を祭詞にしたため、遺徳を偲び、遺族の気持ちを伝え、これからも遺族を見守ってもらえるよう神主が神前で奏上します。神葬祭では、仏式の焼香のかわりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)という儀式があり、「玉串拝礼」が行われます。玉串拝礼は、玉串と呼ばれるお榊に思いの丈を託し、御霊と遺族の思いを結びつける大切なご作法です。また神式の場合、仏式でのお香典のことを「玉串料」といいます。
※玉串奉奠の作法はこちら
※玉串料についてはこちら
十日祭
仏式の初七日を、神道では「十日祭」といいます。本来、十日祭は帰幽から10日後や、遷霊祭を終え、ご自宅に戻ってから行う帰家祭に合わせて行う神事ですが、最近では仏式の初七日と同様に葬場祭に繰り上げて執り行うことも多くなっています。
葬儀での拝礼
神道では、神葬祭(葬儀)であっても、玉串を捧げて二拝二拍手一拝の拝礼をします。ただし、拍手は大きな音を出さず、慎む心を表した忍び手(しのびて)で打ちます。通常は、五十日祭が終わるまで忍び手で行います。
葬儀後の霊祭
神道では、一般的に亡くなった日(帰幽)から数えて十日ごとに霊神祭を行います。最近では、十日祭を葬儀の日に行うことが増えていますので、ご自宅で二十日祭、四十日祭を慰霊され、五十日祭をもって忌明けとなり、合わせて納骨祭を執り行うことが多くなっています。五十日祭の翌日には神棚を始め、神棚の白紙を取り外し、平常の生活に戻ります。その後は、一年目の命日に一年祭、三年祭、五年祭、十年祭と続きます。
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