初七日法要について - 意味や服装・お布施など
お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして用語集など、
知っておくべき情報をお届けします。ぜひご活用ください
この記事は
「イオンのお葬式」
が書いてます
葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
独自の作法や意味を持つものもあります
慌てないためにも、私たち「イオンのお葬式」が
わかりやすくご紹介します
初めての喪主の方へ
- 更新日:2025.06.27
- 初めての喪主の方へ
初七日法要について - 意味や服装・お布施など

仏教では故人さまが亡くなってから七日後に行う最初の追善法要を、初七日の法要と言います。
初七日にはどのような意味があるのか、また読み方や服装、お坊さんにお渡しするお布施の相場はいくらなのか・・このページでは初七日の法要について解説します。
初七日の意味

仏教では、人が亡くなると四十九日後に生まれ変わると考えられています。また、亡くなってから七日ごとに供養をする習慣があり、その最初の七日目に行われる法要を「初七日法要」と言います。
初七日は、故人さまが三途の川のほとりに到着する日とされており、生前の行いによって三途の川の渡り方が分けられると考えられています。
生前に良い行いをしてきた者は金銀七宝で作られた橋を用意されそれを渡り、少し悪い行いをした者は山水瀬(さんすいせ)という川の流れが緩やかな浅瀬を渡り、悪い行いをしたものは強深瀬(ごうしんせ)と呼ばれる流れの強い深瀬を渡らされると言われています。
初七日法要は、故人さまが三途の川の緩流を渡れるよう、お祈りするという意味もあるのです。
ただし、浄土真宗では亡くなってすぐに極楽浄土へ行けるとされているため、初七日法要は信仰を深め故人さまへ感謝の気持ちを伝えるための場であるとされています。
初七日の読み方
初七日は、「しょなぬか」または「しょなのか」と読みます。どちらで読んでも間違いではありません。
また、四十九日までに行われる七日ごとの法要ですが、十四日目に行うのが「二七日(ふたなぬか・ふたなのか)」、二十一日目に行うのが「三七日(みなぬか・みなのか)」、二十八日目が「四七日(よなぬか・ししちにち)」、三十五日目が「五七日(いつなぬか・ごしちにち)」、四十二日目が「六七日(むなぬか・ろくしちにち)」、そして四十九日目が「七七日(なななぬか・しちしちにち)」と言います。
7日ごとに法要を行うのは大変なので、通常は、「初七日」と「四十九日」を行います。
初七日の数え方と実施日をより詳しく解説
初七日(しょなぬか/しょなのか)は、「人が亡くなった日から数えて7日目」に営む法要です。これは仏教における「追善供養(ついぜんくよう)」のひとつで、故人の魂が三途の川に到達する日にあたり、遺族が冥福を祈る大切な儀式です。
数え方の基本ルール
仏教では「亡くなった日=命日」を「1日目(初日)」とし、以降「数え日」で7日目が初七日となります。たとえば
4月1日 逝去 → 初七日:4月7日
これは“数え日”という日本古来の日数の数え方に基づいています。
地域によって「数え方」が異なることも
初七日は「亡くなった日を含めて7日目に行う法要」とされるのが一般的ですが、地域の風習や宗派によって数え方が異なる場合があります。これは、仏教における「数え日」と「満日」の概念の違いに由来します。
「数え日」とは、亡くなった当日(命日)を“1日目”と数える方法で、現在の日本で広く採用されています。
例)6月1日逝去 → 初七日:6月7日
この方法が主流となっている背景には、日本の伝統的な暦の考え方や、仏教における中陰の教義が関係しています。
一方で、一部の地域や宗派では、亡くなった日を0日とし、その翌日を1日目と数える「満日(まんにち/まんにっすう)」を採用している場合があります。
例)6月1日逝去 → 初七日:6月8日(6月2日を1日目とする)
この違いによって、初七日を行う具体的な日付が1日ずれることになります。
なぜ地域差があるのか?
この違いは、歴史的背景・仏教宗派・葬儀習慣・僧侶の指導方針など、複数の要因によって生まれたものです。たとえば
・関西や北陸地方の一部地域では満日を採用するケースがある
・浄土真宗では形式よりも信仰の姿勢を重視するため、日付にこだわらないことも多い
・菩提寺の住職の教え方・寺院独自の慣例に基づく場合もある
このような形で地域差があります。
結論として、「どちらが正しい」というよりは、「どちらの方法がその家・寺・地域に合っているか」が重要です。大切なのは、形式にとらわれず、故人を想う供養の気持ちを大切にすることです。
そのため、以下のような対応をおすすめします。
・菩提寺や葬儀社に「初七日は何日が正しいですか?」と事前に相談する
・親族や家族の過去の例(両親・祖父母など)を確認する
・お寺のスケジュールに合わせて日程を柔軟に調整する
「繰り上げ法要」「繰り込み法要」とは?
葬儀当日に初七日を行う際、二通りのやり方があります。
- ①火葬後に葬儀場へ移動してから法要を行う「繰り上げ法要」
- ②火葬前に法要を行う「繰り込み法要」
どちらの方法で行うかは地域によっても異なるので、葬儀社にご相談ください。
初七日法要の流れは以下の通りになります。
《繰り上げ法要の場合》
- 1葬儀・告別式
- 2出棺
- 3火葬
- 4初七日法要
- 5精進落とし
- 6解散
《繰り込み法要の場合》
- 1葬儀・告別式
- 2初七日法要
- 3出棺
- 4火葬
- 5精進落とし
- 6解散
葬儀とは別の日に行う場合は、自宅に僧侶を招くか、寺院に遺骨・位牌・遺影を持参して1時間程の法要を行います。
法要では読経と焼香をしますが、その後は精進落としを行うのが普通なので、会食の手配や挨拶といった事前の準備が必要になります。
初七日の法要内容と流れ
初七日は、故人が旅立った後、最初の節目となる重要な追善供養です。葬儀と同日に執り行う「繰り上げ初七日法要」も増えていますが、葬儀とは別の日に初七日法要を行う場合は、より丁寧に準備・実施する必要があります。
以下では、葬儀とは別日に実施するケースを中心に、初七日の具体的な内容や進行について詳しくご紹介します。
◆ 初七日法要の一般的な流れ(所要時間:約1〜1.5時間)
以下は寺院または自宅で行う際の一例です。
- 開式の準備(到着・受付)
・参列者が集まり次第、受付・焼香順位などを確認
・位牌・遺影・遺骨・供花などを仏壇または祭壇に整える
・僧侶をお迎えし、法要の開始を告げる
※自宅の場合は祭壇の設置、寺院の場合は本堂の指示に従います。
- 読経(約30分〜45分)
・僧侶による読経(宗派により経典が異なる)
例:浄土宗 →「阿弥陀経」や「念仏」
真言宗 →「理趣経」「般若心経」など
読経中は参列者は静かに手を合わせて故人を偲びます
- 焼香(参列者の順に)
・喪主・親族→一般参列者の順で焼香
・焼香は1〜3回、宗派により異なります(事前に案内がある場合あり)
・焼香中も静かに祈りを捧げる時間です。
- 僧侶からの法話(あれば)
・故人の人柄や仏教の教えについて短くお話をいただく
・遺族にとって心の整理や励ましとなる時間
※省略されることもありますが、希望すれば応じてもらえる場合が多いです。
- 喪主・遺族代表の挨拶
・法要への参列への感謝を述べる
「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございました。故人もきっと喜んでいることと思います」などの簡潔な内容で構いません
- 精進落とし(会食)
・僧侶や参列者を囲んでの食事(仕出し料理や懐石など)
・故人を偲び、親族同士で語らう時間
・僧侶が会食に参加する場合は、上座にご案内し、食事料「御膳料」を別途包むのが一般的
- 解散・お布施のお渡し
・僧侶へお布施・御膳料・お車代(来訪の場合)を渡す
・袱紗(ふくさ)に包み、喪主または施主が感謝の言葉とともに丁寧に手渡します
初七日の服装

葬儀と同日に行う場合も、別の日に初七日を行う場合も、喪主や遺族は喪服を着用します。
喪服についての詳しい記事は「喪主の服装について」をご覧ください。
初七日のお布施

葬儀と同日に初七日の法要を行う場合でも、別の日に行う場合でも、初七日のお布施を用意します。 金額が心配な場合には葬儀と法要の打ち合わせの際に葬儀社もしくはお寺にお布施の目安を確認してみましょう。
ちょっとした疑問やお悩みも多数
ご相談いただいております