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遺影とは?後悔しない写真の選び方や加工、葬儀後の飾り方・処分

お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして用語集など、
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「イオンのお葬式」
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葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
独自の作法や意味を持つものもあります
慌てないためにも、私たち「イオンのお葬式」が
わかりやすくご紹介します

初めての喪主の方へ

遺影とは?後悔しない写真の選び方や加工、葬儀後の飾り方・処分

遺影とは?後悔しない写真の選び方や加工、葬儀後の飾り方・処分

遺影とは、故人を偲ぶために葬儀で祭壇に飾られる写真のことです。
葬儀が終わった後も、自宅で飾り続ける大切なものとなります。
そのため、後悔のない遺影の選び方を知っておくことは非常に重要です。

この記事では、遺影写真の選び方から、手元の写真を素敵に仕上げる加工方法、葬儀後の飾り方やマナー、そして最終的な処分方法まで、遺影に関する一連の流れを解説します。
いざという時に慌てないよう、基本的な知識を身につけておきましょう。

 

そもそも遺影とは?故人を偲ぶための大切な写真

遺影には、故人を偲び、生前の姿を思い出すという意味が込められています。
葬儀に参列した人々が、その人との縁を再確認し、お別れをするための大切な役割を果たします。

なぜ遺影を飾るのかというと、写真が普及する以前は、高貴な身分の人の肖像画を飾って権威を示したり、故人を偲んだりする文化があり、その名残とされています。
遺影は単なる写真ではなく、故人の人柄や生きた証を伝え、残された家族の心に寄り添い続ける存在です。

 

後悔しない遺影写真を選ぶための6つのポイント

納得のいく遺影を用意するためには、写真選びが最も重要です。
故人の生前の人柄が伝わるような、自然な表情の1枚を選ぶことが後悔しないための鍵となります。
必ずしも写真館で撮影したフォーマルな写真である必要はなく、スナップ写真からでも素敵な遺影は作成可能です。

もし適切な写真がない場合でも、加工技術で対応できる例も少なくありません。
ここでは、故人を偲ぶのにふさわしい写真を選ぶための具体的なポイントを解説します。

 

故人らしい自然な表情が写っているか

遺影を選ぶ際、最も大切にしたいのが故人らしい自然な表情です。
以前は真面目な顔つきの写真が一般的でしたが、近年では穏やかな笑顔や、趣味に没頭している真剣な表情など、その人柄が最もよく表れている写真が好まれる傾向にあります。
無理に作った表情ではなく、家族や友人と談笑しているときのような、リラックスした雰囲気のものが良いでしょう。

葬儀後も長く家に飾られることを考えると、見るたびに温かい気持ちになれるような、話しかけたくなる表情の写真が理想的です。
故人が生前気に入っていた一枚を選ぶのも良い方法です。

 

なるべく亡くなる直近に撮影されたものを選ぶ

遺影は、葬儀の参列者が故人の顔を思い出しやすいように、できるだけ亡くなる前の数年以内に撮影された最近の写真を選ぶのが望ましいです。
あまりにも昔の写真、例えば20年以上前の成人式や結婚式の写真などでは、亡くなった時の姿とのギャップが大きくなり、誰の写真か分かりにくい場合があります。

ただし、闘病生活が長く、容姿が大きく変わってしまった場合には、元気だった頃の少し前の写真を選ぶといった配慮も必要です。
最終的には、時期にこだわりすぎず、故人のイメージに最も近い写真を選ぶことが重要です。

 

ピントが合っていて鮮明な画質か

遺影は祭壇に飾るために、元の写真を大きく引き伸ばして使用します。
そのため、ピントがしっかりと合っており、顔が鮮明に写っている高画質な写真を選ぶことが不可欠です。
ピントがぼけていたり、画像が荒かったりすると、引き伸ばした際に顔の輪郭や表情が不鮮明になってしまいます。
近年のスマホで撮影した写真は画質が良いものも多いですが、念のため元データのサイズを確認すると安心です。

写真のネガやデジタルカメラのデータが残っていれば、より綺麗な遺影を作成できます。
運転免許証の写真はサイズが小さく、遺影の元写真としては不向きです。

 

カメラ目線でなくても問題ない

遺影写真は必ずしも正面を向いてカメラ目線でなければならないという決まりはありません。
少し斜めを向いていたり誰かと話している最中のような自然な目線の写真でもその人らしさが伝わるものであれば問題なく使用できます。

あまりに極端な横向きで表情が分かりにくい写真は避けた方が良いですが故人の穏やかな人柄が伝わるような視線の写真であればかえって温かみのある印象になります。
写真の向きよりも故人の表情が生き生きと写っていることを優先して選ぶのが良いでしょう。

 

背景は加工で変更できるため気にしすぎない

スナップ写真から遺影を作成する場合、背景に他の人物や散らかった室内が写り込んでいることがよくあります。
しかし、現在の画像加工技術を用いれば、人物だけをきれいに切り抜き、背景を無地のグラデーションや別の風景に変更することが可能です。
そのため、写真を選ぶ際には背景を過度に気にする必要はありません。

最も重視すべきは、故人の表情やピントの状態です。
旅行先の風景やイベント会場など、どのような背景であっても後から修正できるため、まずは故人が最も良い表情で写っている写真を探すことに集中しましょう。

 

生前の好きな服装や普段着でも良い

かつて遺影の服装は礼服が基本とされていましたが、現在では故人が生前好んで着ていた普段着や、趣味の活動をしていた時の服装なども広く受け入れられています。
必ずしもフォーマルな服装である必要はなく、故人の人柄が伝わる服装を選ぶことが大切です。
もし、写真の服装が気になる場合は、加工でスーツや着物などに着せ替えることもできます。
メガネの有無や、ネクタイやアクセサリーの追加・削除なども可能です。

成人式や結婚式の写真も使用できますが、あまりに若い頃のものは、現在の姿と離れすぎないか考慮が必要です。

 

手元の写真を素敵な遺影に加工する方法

手元にあるスナップ写真や古い写真でも、専門的な加工を施すことで、素敵な遺影を作成することが可能です。
服装の変更や背景の差し替え、白黒写真のカラー化など、さまざまな技術があります。
これらの加工により、故人らしさをより引き出し、納得のいく一枚に仕上げることができます。

近年では、葬儀社だけでなくネットの専門業者や一部のスマホアプリでも遺影の作成や加工ができるようになっており、選択肢は広がっています。

 

服装を礼服や着物に着せ替える

写真に写っている服装が普段着の場合でも、加工によってフォーマルな服装に変更することが可能です。
これを「着せ替え」加工と呼び、男性ならスーツや紋付袴、女性なら着物やブラウスなど、用意された多くのパターンから故人のイメージに合うものを選べます。

首から上の写真があれば、体部分は合成するため、違和感なく自然な仕上がりになります。
また、必要に応じて簡単なメイクを施したり、髪型を整えたりする加工も行えます。
よりきちんとした印象の遺影にしたい場合に有効な方法です。

 

背景を無地や適切な風景に変更する

遺影にふさわしくない背景が写り込んでいる場合、故人のみを切り抜いて背景を変更することができます。
一般的には青やグレー、グリーン系の無地のグラデーションが選ばれることが多いですが、特に決まりはありません。
故人が生前好きだった場所、例えば山や海、書斎などの風景写真と合成することも可能です。

背景を変えるだけで写真全体の印象は大きく変わり、故人の趣味や人柄をより豊かに表現できます。
どのような背景にするか、家族で話し合って決めるのも良いでしょう。

 

白黒写真をカラー化して鮮やかにする

遺影の候補となる写真が古い白黒写真しかない場合でも、現在の技術を使えば自然な色彩のカラー写真に復元できます。
白黒写真には独特の趣がありますが、カラー化することで肌の色や服装の色合いが再現され、故人の表情がより生き生きと見えてきます。

生前の姿をより鮮明に思い起こすことができ、温かみのある遺影に仕上がります。
専門業者に依頼すれば、写真が撮影された時代や状況を考慮しながら、極めて自然な色合いを再現することが可能です。

 

複数の人物写真から故人のみを切り抜く

故人が一人で写っている良い写真が見つからない場合、集合写真や夫婦で写った写真などから故人だけを切り抜いて遺影を作成できます。
隣に写っている人の肩などが写り込んでいても、専門の技術で自然に消去し、まるで一人で写っているかのような写真に仕上げることが可能です。

また、ある写真の顔と別の写真の体を組み合わせる、コラージュのような高度な加工も行えます。
これにより、表情は良いものの服装が遺影に不向きといった問題を解決し、最適なレイアウトの一枚を作成できます。

 

遺影を作成する3つの依頼先

遺影の作成を依頼する先は、主に「葬儀社」「遺影作成の専門業者」「街の写真館・スタジオ」の3つです。
それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、時間的な余裕や予算、品質へのこだわりなど、状況に応じて最適な依頼先を選ぶ必要があります。

例えば、「くらしの友」のような葬儀サービスでは、葬儀全般の相談とともに遺影作成も一括して任せることができ、手続きの負担を軽減できます。

 

葬儀社にまとめて依頼する

最も一般的な方法は、葬儀を依頼する葬儀社に遺影の作成もまとめてお願いすることです。
葬儀の打ち合わせと同時に遺影の相談ができるため、複数の業者とやり取りする手間が省けます。
特に、急いで遺影を準備しなければならない場合、通夜までに額縁やリボンなども含めて一式を用意してくれるため、非常にスムーズです。

多くの葬儀プランには遺影作成が含まれているか、オプションとして用意されています。
費用や加工の自由度は葬儀社によって異なるため、事前にサービス内容を確認しておくと安心です。

 

遺影作成の専門業者に頼む

より高品質な仕上がりや複雑な画像加工を希望する場合は、遺影作成を専門とする業者に依頼するのがおすすめです。
専門業者ならではの高い技術力で、服装の着せ替えや背景の変更、古い写真の修復など、細かな要望に柔軟に対応してくれます。

インターネット経由で注文できる業者が多く、全国どこからでも依頼できる手軽さも魅力です。
葬儀社を介さないため、費用を抑えられる可能性もありますが、自分で業者を探し、写真の受け渡しや仕上がりの確認を行う手間がかかります。

 

街の写真館やスタジオで作成してもらう

街の写真館や写真スタジオでも、遺影の作成や写真の加工・修復を依頼することができます。
プロのカメラマンやレタッチャーが在籍しているため、品質の高い仕上がりが期待できます。
直接店舗で担当者と対面で相談できるため、写真のイメージや修正の要望といった細かなニュアンスを伝えやすいのがメリットです。

また、最近では生前の元気なうちに遺影用の写真を撮影しておく「生前遺影撮影」サービスを提供する写真館やスタジオも増えており、自分自身で納得のいく一枚を用意したいと考える人に利用されています。

 

葬儀で使われる遺影の一般的なサイズ

遺影のサイズや大きさには、法律などで定められた厳密な決まりはありません。
しかし、葬儀の場面では慣習的に用いられる一般的なサイズが存在します。
主に、祭壇に飾るための大きなサイズと、焼香台や仏壇に置くための小さなサイズの2種類が用意されるケースが多いです。

これらのサイズに合わせて額縁も準備されます。
葬儀会場の規模や祭壇のデザインによっても適切な大きさは異なるため、葬儀社と相談して決めるとよいでしょう。

 

祭壇に飾るための四つ切り・A4サイズ

葬儀会場の祭壇の中央に安置される遺影は、後方の席にいる参列者からも故人の顔がはっきりと見えるよう、大きめのサイズが用いられます。
最も一般的なのは「四つ切り(よつぎり)」と呼ばれる約254mm×305mmのサイズです。
これとほぼ同じ大きさであるA4サイズ(210mm×297mm)も広く使われています。

このサイズの遺影は、黒いリボンが付いた専用の額縁に納められ、祭壇の最も目立つ場所に飾られます。
葬儀の中心となる大切なものであり、通常は葬儀社のプランに含まれています。

 

焼香台や仏壇用のL判・2L判サイズ

祭壇に飾る大きな遺影とは別に、それよりも小さいサイズの遺影も複数用意されることがあります。
これらは、焼香台や受付に置かれたり、葬儀後に自宅の後飾り祭壇や仏壇に飾ったりするために使われます。

サイズとしては、一般的なスナップ写真で使われるL判(89mm×127mm)や、それより一回り大きい2L判(127mm×178mm)が主流です。
祭壇用の写真をそのまま縮小して作成するのが一般的で、葬儀後も故人を身近に感じながら飾っておくのに適した大きさです。

 

葬儀後の遺影の飾り方と注意点

葬儀が終わった後、遺影をどのように扱えばよいか迷う方も少なくありません。
葬儀後の遺影の飾り方に厳格なルールはありませんが、一般的なマナーや飾る場所、期間の目安は存在します。

近年では、ライフスタイルの変化に合わせて、従来の形式にとらわれない飾り方も増えています。
例えば、葬儀で使った大きな額縁から、おしゃれなフォトフレームに入れ替えてリビングに飾るなど、コンパクトで現代の住まいに合う飾り方が選ばれています。

 

遺影を飾るのに適した場所はどこ?

葬儀後の遺影を家の中に飾る場所に、厳密な決まりはありません。
家族が故人を偲びやすく、日々手を合わせられる場所に置くのが最も良いとされています。

伝統的には仏壇のある和室や床の間などが選ばれますが、仏壇がない家庭では、家族が集まるリビングや故人の自室などに飾るケースも一般的です。
部屋に飾る際は、直射日光や湿気を避ける場所に置くと写真の劣化を防げます。
大切なのは、故人が寂しくないよう、家族の存在を感じられる場所に飾ることです。

 

いつまで飾る?四十九日が一つの目安

遺影をいつまで飾るかについても、特に決まりはありません。
一般的には、忌明けとされる四十九日の法要まで、骨壷や白木位牌などと一緒に後飾り祭壇に飾ります。
四十九日を過ぎたら後飾り祭壇は片付け、遺影は仏壇の近くや床の間などに移して飾り続ける家庭が多いです。

その後は、一周忌や三回忌といった年忌法要のタイミングで飾るのをやめて収納したり、あるいは故人を偲ぶためにずっと飾り続けたりと、その家の考え方や気持ちによって自由に決めることができます。

 

仏壇の上や中には飾らないのがマナー

遺影を仏壇の近くに飾る場合、いくつかの注意点があります。
まず、仏壇はご本尊を祀るための神聖な場所であるため、その真上や仏壇の内部に遺影を置くのはマナー違反とされています。
これは、ご本尊を見下ろす形になってしまうためです。

遺影は仏壇の横や、少し離れた鴨居、長押などに飾るのが適切です。
飾る方角に特別な決まりはありませんが、見上げる位置に飾ることが望ましいとされます。
なお、キリスト教など他の宗教では特にこうした決まりはなく、自由に飾ることができます。
葬儀で使った黒いリボンは四十九日を機に外すのが一般的です。

 

遺影が不要になった際の3つの処分方法

家の整理や引っ越し、遺品整理などのタイミングで、遺影の処分を検討することがあります。
故人の写真であるため、そのまま捨てることに心理的な抵抗を感じる人は少なくありません。

しかし、宗教的には遺影に魂が宿るわけではないとされており、適切な方法で処分すれば問題ありません。
ここでは、供養を依頼する方法から、形を変えて保管する方法まで、主な3つの処分方法を紹介します。
それぞれの事情に合わせて、納得できる方法を選択しましょう。

 

お寺や神社でお焚き上げ供養を依頼する

遺影をゴミとして処分することに抵抗がある場合、お寺や神社で供養してもらう「お焚き上げ」という方法があります。
お焚き上げは、故人の思いがこもった品物を僧侶や神職が読経や祈祷を行った上で、火で燃やして天に還す儀式です。
これにより、感謝の気持ちを込めて手放すことができます。

菩提寺や近隣の寺社に相談すれば対応してもらえることが多いですが、費用や受け入れの可否は場所によって異なります。
郵送でお焚き上げを受け付けている専門業者もあり、選択肢の一つとなります。

 

自治体のルールに沿ってゴミとして処分する

宗教的な観点からは、遺影写真は故人の魂が宿るものではないと考えられているため、自治体のルールに従って一般ゴミとして処分しても問題はありません。
写真部分は可燃ゴミ、額縁のガラスや金属部分は不燃ゴミや資源ゴミとして、適切に分別して処分します。

そのまま捨てるのが気になる場合は、写真を白い紙に包んで塩で清めたり、他の人の目に触れないように紙袋に入れたりするなど、自身の気持ちに区切りをつけるための工夫をすると良いでしょう。

 

小さくリサイズしたりデータ化して保管する

遺影を処分したくないものの、大きな額縁のまま保管しておく場所がないという場合には、形を変えて保管する方法が適しています。
写真店などに持ち込めば、元の遺影をL判などの小さいサイズにプリントし直すことができます。
これをフォトフレームに入れたり、アルバムに整理したりすれば、省スペースで手元に残せます。

また、スキャナーで読み取ってデジタルデータとして保存する方法も有効です。
データ化すれば物理的な保管場所は不要になり、いつでもパソコンやスマートフォンで見返すことが可能になります。

 

まとめ

遺影は故人を偲ぶ上で非常に重要な役割を果たします。
写真を選ぶ際には、故人らしい自然な表情が写っているか、ピントが合っているかといった点を重視することが後悔しないためのポイントです。
手元に適した写真がない場合でも、服装の着せ替えや背景の変更といった加工技術で対応が可能です。
作成は葬儀社や専門業者に依頼できます。

葬儀後は、四十九日などを目安に飾り方を考え、仏壇の近くなどに飾るのが一般的です。
最終的に処分を考える際には、お焚き上げやデータ化など、家族の気持ちに合った方法を選択します。

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