香典・供花・供物
お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして用語集など、
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「イオンのお葬式」
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葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
独自の作法や意味を持つものもあります
慌てないためにも、私たち「イオンのお葬式」が
わかりやすくご紹介します
お葬式の知識・マナー
- 更新日:2022.04.18
- お葬式の知識・マナー
香典・供花・供物
香典について
むかしは、お香を持参して仏さまに手向けていたものですが、今では「お香典」という形で包むようになりました。急な不幸で出費があることへの、助け合いの意味も込められています。
お香典の目安金額は、故人さまとの関係が近くなるほど高くなる傾向があります。親は10万円、兄弟は5万円、そのほかの親族は1万円ぐらいが一般的とされています。会社の上司や同僚、隣人・友人などは3千円~5千円くらいが多いようです。また、新札を包むことや「4」や「9」、偶数の金額は避けることが一般的とされていますが、2千円、2万円は良しとされているようです。
親しい身内のみが参列するといった場合など、遺族がお香典を辞退する場合もあります。辞退を伝えられた場合は、渡さないのがマナーです。供物や供花についても辞退の申し出があった場合は何もしないのが良いでしょう。
お香典を渡さなくても、お焼香だけさせていただく場合や、告別式には参加せず、出棺のときだけお見送りすることもできます。
なによりも、自分の気持ちを表すという考え方からみると、金額ではなくいたわりの心がもっとも大切です。
香典の相場金額
お香典の金額は、血のつながりの濃いほど高額になります。
下記表は、あくまでも目安であり関係性によって金額はかわります。
お香典の金額の相場 | |||
---|---|---|---|
あなたとの関係 | あなたの年代とお香典の目安 | ||
20代 | 30代 | 40代以上 | |
会社の上司 | 3〜5千円 | 3千円〜1万円 | 5千円〜1万円 |
会社の同僚や部下 | 3〜5千円 | 3千円〜1万円 | 5千円〜1万円 |
祖父・祖母 | 1万円 | 1万円〜3万円 | 3万円〜5万円 |
父・母 | 3万円〜10万円 | 5万円〜10万円 | 10万円〜 |
義父・義母 | 3万円〜10万円 | 5万円〜10万円 | 10万円〜 |
兄弟・姉妹 | 3万円〜5万円 | 5万円 | 5万円 |
叔父・叔母・ 伯父・伯母 |
1万円〜3万円 | 1万円〜3万円 | 1万円〜5万円 |
その他親戚・親族 | 3千円〜1万円 | 3千円〜2万円 | 3千円〜3万円 |
友人・知人 | 5千円 | 5千円〜1万円 | 5千円〜1万円 |
友人の親 | 3千円〜5千円 | 3千円〜1万円 | 3千円〜1万円 |
恩師・先生 | 3千円〜5千円 | 3千円〜1万円 | 3千円〜1万円 |
隣人 | 3千円〜5千円 | 3千円〜1万円 | 3千円〜1万円 |
金額を書く場合
裏に金額を書き入れます。金額は漢数字を用い、「一・ニ・三」は「壱・弐・参」とします。
新札の場合
用意していたような印象を避けるため、できるだけ古いお札にしておきましょう。それでも新札しかない場合は、一度折り目を付けてから入れると良いでしょう。
香典を持参するタイミングについて
一般的には、通夜に持参するのがしきたりになっていますが、通夜に弔問しない場合は、葬儀や告別式のときに持参します。臨終直後に駆けつけた席でお香典を出すのは、準備が良すぎて喪家に不快感を与えかねないので控えるほうががいいでしょう。また、取り込みの最中ではお香典を紛失してしまうこともあり、あとになって双方の行き違いで気まずい思いをすることにもなりかねません。臨終直後に駆けつけた場合、お香典はあらためて通夜に持参するようにします。
お香典の包み方
中包みの書き方
中包みの書き方中包みの表に金額、裏に住所氏名を書いておくと、後で葬家の方がお香典の整理をし易くなります。金額は「一・ニ・三」ではなく「壱・弐・参」と書きます。
外包みの折り方
外包みは右・左の順でをかぶせたのち、下・上の順で包み上側の折り返しを上に重ねるようにします。
お札の入れ方
「香典に入れるお札は顔がみえないように裏返して入れる。」 とお札の方向を指定する風習があります。 厳密に決まりがあるわけではないようですが、二枚以上のお札を入れる時には向きを揃えて入れるように心掛けてください。
香典袋の表書きについて
市販の香典袋は、「御仏前」「御霊前」などの種類があります。
香典袋の表書きは、故人さまの宗旨に合ったものにします。わからないときは「御霊前」なら、どの宗旨にも用いられますので無難です。
ただし「御霊前」でも、蓮の花模様は仏式に用いるものなので、それ以外は無地を選びます。
表書きの下段中央に自分の姓名を、裏に住所氏名を下記、中袋にも同じように住所氏名を書きます。
香典袋は、金額相当のものを選ぶ配慮は必要です。
新しい札は、あらかじめ用意していたように見えるという理由で使わないとされていますが、あまり汚い紙幣ではかえって失礼になります。
新札なら一度折り目をいれてから使う配慮もしましょう。
仏式
水引は「黒と白」「銀と白」が一般的ですが、地域によっては「黄と白」も使われます。表書きは「御霊前」が最も多く、「御香料」「御香典」もあります。ただし浄土真宗は「御仏前」と書きます。
神式
水引は銀色一色のものを使います。表書きは「御玉串料」が一般的で、「御榊料」「御神前」などもあります。
キリスト教式
一般的に水引は付けませんが、付けてもかまいません。表書きは「献花料」「御花料」などがありますが、力トリックの場合は「御ミサ料」と書きます。
香典袋の名前書き
諸説ありますが、「悲しみの涙で墨も薄くなる」ということから、正式には薄墨を使い毛筆で楷書書きします。しかし、現在では濃い墨を用いることも多くなっています。名前書きはフルネームで上書きよりやや小さめに書きます。
連名で包む場合は中央に目上の方の名前を書き、その左側に目下の方の名前を書きます。夫婦連名の場合は、夫はフルネ一ムで書き、妻は名前だけ書くことが多いようです。
連名書きは3名までとし、4人以上は代表者の名前の左側に「他一同」、「他友人一同」などと書き添え、中に全員の名前を書いた紙を入れます。包みの表に「友人一同」と書いて、中に全員の名前を書いた紙を入れる方法もあります。
ふくさの包み方
お香典は「袱紗(ふくさ)」に包んで持参するのがマナーです。よくスーツのポケットからむきだしのままの香典袋を出したり、買ったときのビニ一ル袋に入れた香典袋を出すのを目にしますが、相手に差し上げるものですから、折り目や汚れのつかないように「ふくさ」に包んで持参したいものです。
ふくさが無い場含は、地味な小さ目のふろしきやハン力チなどで代用してもよいでしよう。
お香典の出し方
ふくさに包んだお香典を取り出し、たたんだふくさの上に置きます。そして、受付の人に表書きが読める向きにして差し出します。
「このたびはご愁傷さまでございます」とお悔やみの挨拶をしながら、一礼する。
「御霊前にお供えください」と一言添えてお香典を受付の人に渡す。
記帳が済んだら再び一礼する。
御霊前に供える
御霊前に供える時は、一礼してから表書きが自分の方から読めるようにして供えます。その後にご焼香をします。
郵送する場合
事情があって通夜・葬儀ともに出席出来ない場含には、現金書留でお香典を郵送してもかまいません。ただし現金をそのまま入れるのではなく、香典袋に現金を入れてそれを現金書留の封筒に入れます。その際に、出席できない理由と故人に対するお悔やみを書いた手紙を同封します。
供花・供物について
霊前に添えられる供花や供物は、生前に親しかった方や会社・団体関係から送られることが多いです。なかでも供物は故人さまに捧げるものになるため、喪主も贈る側になります。地域によって、生花や花輪(花環)を使用しないところもありますので、遠方へ出す場合は葬儀を施行する葬儀社へ確認するほか、出す場合には会場によって大きさが合わずかえって迷惑をかける場合もがありますので注意が必要です。
また、供物は宗教によりしきたりが異なりますので事前に確認したほうが良いでしょう。最近では供花や供物を辞退されるご遺族もいるので、その場合はご遺族の意思に沿うようにしてください。
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