一周忌のお布施はいくら包む?金額相場と封筒の書き方・渡し方
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お葬式・法要の知識・マナー
- 新着 更新日:2026.01.20
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一周忌のお布施はいくら包む?金額相場と封筒の書き方・渡し方

一周忌法要は、故人が亡くなってから満1年に行う大切な追善供養です。
この法要でお世話になる僧侶へ感謝の気持ちとして渡すのが「お布施」です。
一周忌のお布施を準備するにあたり、いくら包むべきかという金額の相場や、封筒の書き方、当日の渡し方など、様々なマナーについて悩む方も少なくありません。
故人を偲ぶ大切な法要で失礼がないよう、お布施に関する基本的な知識と作法を事前に確認しておくことが重要です。
一周忌のお布施の金額相場は3万円~5万円が目安
一周忌法要におけるお布施の金額相場は、一般的に3万円から5万円が目安とされています。
ただし、この金額はあくまで目安であり、地域性や寺院との関係の深さ、法要の規模によって変動します。
例えば、東京などの都市部では相場が高くなる傾向があります。
お布施の平均的な料金がわからない場合は、親族の年長者に相談するのも一つの方法です。
また、このお布施の金額とは別に、状況に応じて「御車代」や「御膳料」を準備する必要があります。
お布施以外に「御車代」「御膳料」を準備する場合がある
僧侶に自宅や法要会場までお越しいただく場合は、お布施とは別に「お車代(御車代)」を包みます。
これは僧侶の移動にかかる交通費としての費用であり、相場は5千円から1万円程度が一般的です。
タクシーや自家用車で送迎する場合は不要です。
また、法要後の会食(お斎)に僧侶が参加されない場合には、「御膳料」として食事代を包みます。
こちらも相場は5千円から1万円程度が目安です。
御車代と御膳料は、それぞれ別の白い封筒に入れ、お布施とは分けて準備するのがマナーです。
表書きには「御車代」「御膳料」と記載します。
状況に応じて「卒塔婆料」も用意する
一周忌法要に合わせて卒塔婆を立てる場合は、「卒塔婆料」または「御塔婆料」を準備します。
卒塔婆は故人の追善供養のために立てるもので、法要を営む施主や親族が依頼します。
卒塔婆料の相場は、1本あたり2千円から1万円程度で、寺院によって金額が定められている場合が多いため、事前に確認しておくと安心です。
卒塔婆は複数本立てることも可能で、その場合は本数分の費用が必要になります。
お布施や御膳料とは別の封筒に「御塔婆料」と表書きし、施主の名前を記して渡します。
【図解】一周忌法要で使うお布施袋の書き方とマナー
お布施は、僧侶への感謝の気持ちを形としてお渡しするものです。
そのため、お金を包む袋の選び方や書き方、お札の包み方にも作法があります。
正しいお布施の書き方やマナーを理解することで、より丁寧に感謝の意を伝えることができます。
ここでは、封筒の選び方から表書き、裏面の書き方、お札の入れ方まで、具体的な手順と注意点を解説します。
いざという時に慌てないよう、事前に準備を進めておきましょう。
封筒は「奉書紙」か「郵便番号欄のない白無地封筒」を選ぶ
お布施を包む際は、奉書紙(ほうしょがみ)で包むのが最も丁寧な形式とされています。
しかし、用意が難しい場合は、郵便番号の記入欄がない無地の白い封筒を使用しても問題ありません。
不幸が重なることを連想させるため、二重封筒は避けましょう。
お布施は僧侶への御礼であり、香典のような弔慰金ではないため、水引は基本的に不要です。市販の不祝儀袋の中には「お布施」と印刷され、水引が付いているものもありますが、水引なしの袋を選ぶのが無難です。もちろん、慶事で使う「のし」が付いた封筒は使用しません。
表書きは濃墨の筆ペンで「御布施」と記載する
封筒の表面には、濃墨の筆または筆ペンで表書きをします。
薄墨は、通夜や葬儀の香典において「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味合いで使うため、一周忌法要のお布施では使用しません。
上段の中央に「御布施」または「お布施」と書きます。
浄土真宗など一部の宗派では「御経料」と書く場合もありますが、一般的には「御布施」で問題ありません。
「御仏前」や「志」は香典の表書きであり、お布施とは意味が異なるため注意が必要です。
下段には、表書きより少し小さい字で施主の氏名をフルネームで書くか、「〇〇家」と家名を記載します。
裏面には施主の氏名・住所・包んだ金額を記入する
封筒の裏面には、お寺側が管理しやすいように、施主(喪主)の情報を記入します。
裏面の左下に、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記しましょう。
さらに、包んだ金額も記載します。
金額は「金参萬圓也」のように旧字体の漢数字で書くのが最も丁寧ですが、現代では「金三万円」のように通常の漢数字や、「金30,000円」と算用数字で書いても差し支えありません。
市販のお布施袋に中袋(内袋)が付いている場合は、中袋の表面に金額を、裏面に住所と氏名を記入し、外袋の裏面には何も書かなくてよいです。
お札は新札を避け、肖像画を上向きに揃えて入れる
お布施として包むお札は、新札(ピン札)を用意するのがマナーとされています。これは、お布施が僧侶への感謝の気持ちを表すものであるためです。香典とは異なり、新札を避ける必要はありません。
もし手元に新札がない場合は、なるべくきれいな状態のお札を選びましょう。お札の向きは、封筒の表面から見て、肖像画が上になるように揃えて入れます。これは感謝を示す際の一般的なお札の入れ方です。
僧侶へ失礼なくお布施を渡す作法とタイミング
お布施を準備したら、次に重要になるのが僧侶へ渡す作法とタイミングです。
いつ、どのような形でお渡しすれば失礼にあたらないのか、事前に確認しておくことで当日の振る舞いがスムーズになります。
お布施は僧侶への感謝の気持ちを伝える大切なものなので、お布施の渡し方にも心を配ることが求められます。
ここでは、お布施はいつ渡すのが適切か、また、具体的な渡し方のマナーについて解説します。
渡すのは法要が始まる前の挨拶時か、終了後の御礼を伝える時
お布施を渡すタイミングに厳密な決まりはありませんが、一般的には法要が始まる前の挨拶の際か、法要が終わり、僧侶がお帰りになる前の御礼を伝える時が適切です。
始まる前に渡す場合は、「本日は〇〇(故人名)の一周忌をよろしくお願いいたします」という挨拶とともに渡します。
終了後に渡す場合は、「本日はご丁寧なお勤めを賜り、誠にありがとうございました」と感謝の言葉を添えて渡すとよいでしょう。
どちらのタイミングでも問題ありませんが、法要後の会食に僧侶が同席される場合は、会食が始まる前に渡すのが一般的です。
お布施は直接手渡さず「切手盆」か「袱紗」に乗せて渡す
お布施を僧侶に渡す際、封筒を直接手で持って渡すのはマナー違反とされています。
最も丁寧な渡し方は、切手盆と呼ばれる小さなお盆にお布施を乗せて差し出す方法です。
切手盆がない場合は、袱紗を使用します。
袱紗にお布施を包んで持参し、渡す直前に袱紗から取り出して、たたんだ袱紗の上に乗せて渡します。
袱紗の色は、紫や紺、深緑、グレーといった弔事にも使える落ち着いた色を選びましょう。
渡す際は、僧侶から見て表書きが読める向きにして、両手で差し出します。
お布施に関して事前に確認しておきたい注意点
一周忌法要のお布施を用意するにあたり、金額や渡し方以外にもいくつか注意しておきたい点があります。
例えば、御車代などをどのように渡すか、また金額に迷った際の最終的な確認方法などです。
檀家としてお寺と付き合いのある親や親族に相談するのもよいでしょう。
こうした細かな疑問を事前に解消しておくことで、当日安心して法要に臨むことができます。
自宅やお寺で法要を行う際にも共通する注意点です。
お布施に避けるべき縁起の悪い数字や金額はあるか
結婚祝いなどでは「4」や「9」といった忌み数が避けられますが、仏事であるお布施においては、基本的に気にする必要はありません。
お布施は読経や戒名に対する対価ではなく、あくまでご本尊へのお供えであり、僧侶やお寺への感謝の気持ちを示すものだからです。
そのため、縁起の善し悪しで金額を決めるという考え方はありません。
したがって、4万円といった額を包んでもマナー違反にはあたりません。
ただし、どうしても気になるという場合は、これらの数字を含む金額、例えば1万円札4枚などを避けて、他の額に調整しても問題ありません。
御車代や御膳料はお布施とは別の封筒で用意する
御車代、御膳料、また卒塔婆を依頼した場合は卒塔婆料を僧侶にお渡ししますが、これらはお布施とは必ず別の封筒に分けて準備します。
お布施は寺院のご本尊にお供えするもの、御車代や御膳料は僧侶個人に渡すものと、その性質が異なるためです。
それぞれの封筒の表書きには「御車代」「御膳料」「御塔婆料」と書き、その下に施主の氏名を記載します。
渡す際は、お布施の入った封筒が一番上になるようにして、切手盆や袱紗の上で重ね、同時に「こちらはお車代でございます」などと一言添えてお渡しすると丁寧です。
金額に迷ったらお寺に直接相談しても問題ない
お布施の金額は地域や寺院との関係性によって大きく異なるため、相場を調べても最終的にいくら包めばよいか迷ってしまうことがあります。
そのような場合は、お世話になるお寺や僧侶に直接お尋ねしても失礼にはあたりません。
その際は「お布施はいくらですか」と直接的に聞くのではなく、「皆様、どのくらいお包みされていますでしょうか」といったように、他の方の例を伺う形で尋ねると丁寧な印象になります。
お布施はお寺の維持や運営にとっても重要な役割を果たすため、率直に相談することで、お互いに気持ちよく法要を執り行うことができます。
一周忌のお布施に関するよくある質問
一周忌のお布施を用意する際には、様々な疑問が生じることがあります。
例えば、経済的な事情で相場通りの金額が用意できない場合や、お布施袋の選び方、兄弟で費用を分担する場合の表書きなど、具体的な状況に応じた対応に迷うこともあるでしょう。
ここでは、四十九日や三回忌、初盆(新盆)といった他の法事にも共通する、お布施に関するよくある質問とその回答をまとめました。
納骨や香典との違いについても触れながら、浄土真宗や天台宗といった宗派に関わらず参考にできる情報です。
Q. お布施の金額が相場より少ないと失礼にあたりますか?
お布施は読経などへの対価ではなく、あくまで感謝の気持ちを表すものです。
そのため、経済的な事情などで相場の金額を用意できない場合でも、必ずしも失礼にあたるわけではありません。
大切なのは金額の多寡よりも、感謝の気持ちを込めてお渡しすることです。
もし金額について不安な場合は、事前にお寺に正直に事情を話して相談してみることをお勧めします。
無理のない範囲で、精一杯の感謝を示すことが重要です。
Q. 水引がついた不祝儀袋をお布施に使っても良いですか?
お布施の封筒には、基本的に水引は不要です。
お布施は僧侶への感謝を示すものであり、お悔やみの気持ちを表す香典とは意味合いが異なるためです。
もし水引が付いた袋を使用するのであれば、白黒または双銀の結び切りのものを選びますが、これは地域の慣習にもよります。
一般的には、水引のない郵便番号欄なしの白無地封筒、あるいは奉書紙で包むのが最も丁寧で間違いのない方法です。
Q. 兄弟でお金を出し合う場合、封筒の施主名は連名にすべきですか?
兄弟など複数人でお布施を出し合う場合でも、封筒の表書きは連名にせず、代表者一人の氏名を書くのが一般的です。
通常は、法要を取り仕切る施主の方の名前を記載します。
誰がお金を出したかを明確にしたい場合は、中袋や別紙に全員の氏名とそれぞれの金額を記入して同封すると、お寺側にも分かりやすく丁寧です。
表書きの代表者名の左下に「外一同」と書き添える方法もあります。
まとめ
一周忌法要で僧侶にお渡しするお布施の金額相場は3万円から5万円が目安ですが、地域やお寺との関係性によって変動します。
お布施とは別に、御車代や御膳料が必要になる場合もあります。
お布施を包む際は、郵便番号欄のない白無地封筒を選び、表書きは濃墨で「御布施」と記載するのがマナーです。
渡すタイミングは法要の開始前か終了後が一般的で、切手盆や袱紗に乗せて渡します。
これらの作法を理解し、感謝の気持ちを込めて準備することが、故人を偲ぶ大切な供養につながります。
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