忌中とはいつまで?喪中との違いや期間中にやってはいけないこと
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お葬式・法要の知識・マナー
- 新着 更新日:2026.01.20
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忌中とはいつまで?喪中との違いや期間中にやってはいけないこと

近親者が亡くなった際に耳にする「忌中」という言葉ですが、その正確な意味や期間、そして「喪中」との違いを詳しく知る方は少ないかもしれません。
忌中(きちゅう)とは、故人の冥福を祈り、身を慎むべきとされる特定の期間を指します。
この期間には、守るべきマナーや避けるべき行動があります。
この記事では、忌中の期間がいつまでなのか、喪中との違いは何か、そして忌中や喪中の期間中にやってはいけないことについて具体的に解説します。
まずは「忌中」と「喪中」の基本的な違いを理解しよう
「忌中」と「喪中」は、どちらも故人の死を悼む期間を指す言葉ですが、その意味合いや期間の長さに明確な違いがあります。
忌中は、死の穢れを周囲に広めないように自宅に籠もり、身を慎む期間とされています。
一方、喪中とは、故人を偲び、悲しみを乗り越えて日常生活に戻るための期間という意味を持ちます。
忌中で求められる行動制限は喪中よりも厳しく、この二つの言葉の違いを理解することが適切な過ごし方につながります。
忌中とは故人が冥土を旅する重要な期間
忌中とは、故人が亡くなってから仏式では四十九日間、神式では五十日間を指す期間です。
仏教の教えでは、故人の魂は死後、7日ごとに生前の行いに対する審判を受けながら冥土を旅し、四十九日目に最終的な裁きによって来世の行き先が決まるとされています。
そのため、遺族はこの重要な期間に故人の冥福を祈り、供養に専念します。
忌中の過ごし方としては、殺生を避け、お祝い事への参加を控えるなど、外部との接触をなるべく断ち、静かに身を慎むことが求められます。
この過ごし方が、故人が無事に極楽浄土へたどり着くための善行となると考えられています。
喪中とは故人を偲び悲しみに寄り添う期間
喪中とは、故人が亡くなってから約1年間、遺族が故人を偲び、悲しみに寄り添う期間を指します。
忌中が故人のための期間であるのに対し、喪中は遺された家族が悲しみから立ち直り、心を整理するための時間という意味合いが強いです。
忌中ほど厳格な行動制限はありませんが、故人を悼む気持ちから、お祝い事の主催や派手な宴席への参加は控えるのが一般的です。
喪中の期間が過ぎることで、遺族は一つの区切りをつけ、日常生活へと戻っていきます。
この期間は、故人との思い出を静かに振り返り、感謝の気持ちを伝える大切な時間となります。
忌中と喪中の期間はいつまで?具体的な日数を確認
忌中と喪中の期間は、宗教や故人との関係性によって具体的な日数が異なります。
一般的に、忌中は四十九日または五十日、喪中は一周忌までとされていますが、対象となる親族の範囲はどこまでなのでしょうか。
故人が親や兄弟なのか、祖父母や孫、あるいは配偶者の祖父母なのかによって、慣習上の期間の捉え方が変わることがあります。
ここでは、それぞれの期間の数え方と、対象となる親族の範囲について詳しく確認していきます。
忌中の期間:仏式では四十九日まで、神式では五十日まで
仏教において、忌中の期間は故人の命日から数えて49日間です。
この最終日に行われる法要を四十九日法要と呼び、この日をもって忌明けとなります。
仏教では、故人の魂は7日ごとに審判を受けながら旅をすると考えられており、遺族は故人が善い裁きを受けられるよう祈りを捧げます。
一方、神道では死を「穢れ」と捉えるため、この穢れを祓い清める期間として五十日間を忌中とします。
命日から五十日目に行われる五十日祭をもって忌明けとなり、遺族は日常生活に戻ります。
このように、宗教によって忌中の期間やその意味合いには違いがあります。
喪中の期間:一般的には一周忌(一年間)が目安
喪中の期間は故人が亡くなってから一周忌を迎えるまでの一年間とするのが一般的です。
ただしこの期間は法律で定められているわけではなく故人との関係の深さによって異なります。
かつては明治時代の太政官布告により続柄ごとに服喪期間が細かく定められていました。
例えば配偶者や父母は13ヶ月子は3ヶ月祖父母は150日などです。
現代ではこれが簡略化され故人の配偶者および1親等(親・子)は1年2親等(兄弟姉妹・祖父母・孫)は3ヶ月から半年程度を喪中期間の目安とすることが多くなっています。
7日や10日30日といった短い期間が適用されることは稀です。
忌中の期間中にやってはいけないことリスト
忌中は、故人の冥福を祈り、遺族が身を慎むべき大切な期間です。
この期間中には、古くからの慣習に基づいた避けるべき行動やマナーが存在します。
これらのルールは、故人への供養に専念するため、また、神道における「穢れ」を他所に持ち込まないための配慮から生まれたものです。
具体的にどのようなことを控えるべきなのかを事前に知っておくことで、落ち着いて故人を偲ぶことができます。
ここでは、忌中に行ってはいけない代表的な事柄をリストアップして解説します。
お祝い事(結婚式・祝賀会など)への出席は控える
忌中の期間は、結婚式や披露宴、結納といった慶事への出席は控えるのが基本的なマナーです。
お祝い事は喜びを表す場であり、故人を悼み身を慎むべき期間の趣旨とはそぐわないためです。
同様に、祝賀会、記念パーティー、成人式、地域のお祭りへの参加なども避けるべきとされています。
もし、事前に出席を約束していたお祝い事に招待された場合は、忌中であることを正直に伝え、丁重にお断りの連絡を入れましょう。
相手との関係性や事情によりどうしても出席が必要な場合は、事前に主催者や相手方の了承を得て、慎重に行動することが求められます。
神社への参拝(鳥居をくぐる行為)は避ける
神道では、死を「穢れ(気枯れ)」として捉えるため、忌中の期間は神社への参拝を避けなければなりません。
神社の境内は神聖な場所であり、穢れを持ち込むことは神様に対して失礼にあたると考えられています。
特に、神域の入り口である鳥居をくぐる行為そのものが禁忌とされています。
そのため、忌中には初詣やお宮参り、七五三、厄払いなどの祈願で神社を訪れることはできません。
これらの行事は、忌明けとなる四十九日(神道では五十日)を過ぎてから行うようにしましょう。
ただし、仏教の寺院への参拝は問題ないとされています。
新年の挨拶(年賀状・年始回り)は行わない
忌中や喪中の期間に新年を迎える場合、年賀状の送付や年始回りといった新年の挨拶は控えるのがマナーです。
「おめでとうございます」という祝いの言葉を伝える年賀状は、故人を悼む期間にはふさわしくありません。
毎年年賀状を交換している相手には、事前に喪中であることを知らせるため、11月中旬から12月上旬にかけて「年賀欠礼はがき(喪中はがき)」を送付します。
もし喪中はがきを出す前に相手から年賀状が届いた場合は、松の内(1月7日頃まで)が明けてから、「寒中見舞い」として返信するのが通例です。
年始の挨拶も同様に控えるようにします。
派手な旅行やレジャー、宴会の開催は慎む
忌中は故人の冥福を祈り、静かに過ごす期間であるため、娯楽を目的とした派手な行動は慎むべきとされています。
具体的には、観光を目的とした旅行や、ゴルフなどのスポーツ、賑やかな飲み会や宴会の開催・参加などがこれにあたります。
これらは故人を悼む気持ちと相反する行為と見なされる可能性があるためです。
ただし、仕事上の付き合いや出張、故人を偲ぶための身内だけの静かな食事会などは、状況に応じて許容されることもあります。
どこまでが許されるかという明確な線引きはありませんが、故人を偲ぶ気持ちを第一に考え、周囲から見ても慎み深い行動を心がけることが大切です。
喪中の期間中に控えるべきこと
喪中は故人を偲び、遺族が悲しみから立ち直るための期間です。
忌中ほど厳格な行動制限はありませんが、故人を悼む気持ちを表すために、いくつかの事柄を控えるのが一般的です。
主に、お祝い事に関連する行動が対象となります。
葬儀や四十九日などの法要・法事が終わり、日常生活に戻りつつある中でも、故人への思いを大切にする姿勢が求められます。
ここでは、喪中の期間中に控えるべき代表的な行動について解説します。
自身の結婚式を挙げること
喪中の期間中に、自分自身の結婚式を挙げることは、一般的に控えるべきとされています。
結婚というおめでたい行事と、故人を偲び悲しむ期間である喪中は、相反するものと考えられるためです。
特に、親族の中には伝統的な慣習を重んじる方もいるため、周囲の理解を得ずに結婚式を進めることはトラブルの原因にもなりかねません。
ただし、現代では価値観も多様化しており、やむを得ない事情がある場合は、両家でよく話し合い、合意の上で進めることもあります。
その場合でも、入籍(婚姻届の提出)だけを先に行い、披露宴は喪中が明けてから行うといった配慮が望ましいでしょう。
お正月飾りや鏡餅など新年のお祝い
喪中の期間は、新年を迎えるお祝い事を控えるのが慣習です。
具体的には、門松やしめ縄、鏡餅といった正月飾りを家に飾ることはしません。
これらは年神様をお迎えするための縁起物であり、お祝いの意味合いが強いためです。
また、おせち料理も本来は新年を祝うための料理であるため、喪中の家庭では用意しないのが一般的です。
特に、お祝いの席で出される鯛や海老、紅白のかまぼこなどは避けるべきとされています。
子供へのお年玉も「お小遣い」として渡すなど、お祝いの表現を避ける配慮が必要です。
正月は静かに過ごし、故人を偲ぶ時間にするとよいでしょう。
忌中でも行ってよいこと、判断に迷うケース
忌中の期間は身を慎むべきとされていますが、日常生活のすべてが制限されるわけではありません。
弔事に関する行動については、他の葬儀への参列や弔問、お墓参りなど、判断に迷うケースも少なくありません。地域や宗教・宗派によって考え方が異なる場合があるため、状況に応じた配慮が求められます。
例えば、他の葬儀への参列は一般的に問題ないとされることが多いですが、地域によってはタブーとされる場合もあるため、先方に確認することが推奨されます。弔問は可能ですが、忌明けに改めて弔問することも選択肢の一つです。お墓参りについては、仏教では忌中でも問題ないとされる一方、神道では死を穢れと捉えるため、五十日祭までの忌中期間は神社への参拝を控えるべきとされています。
また、季節の挨拶であるお中元やお歳暮、子供のお祝い事など、弔事以外のことでも判断に迷うケースがあります。
ここでは、忌中でも行ってもよいとされることや、状況に応じた配慮が必要な事柄について具体的に解説していきます。
お中元やお歳暮を贈る・受け取る場合
お中元やお歳暮は、日頃の感謝の気持ちを伝えるための贈り物であり、お祝い事とは異なるため、喪中の期間に贈ることは可能です。ただし、忌中の期間は故人を悼み、死の穢れを避ける期間と考えられているため、贈るのを控えるのがマナーとされています。忌中が明けてから時期をずらして贈るのが適切です。
贈る際にはマナーとして配慮が必要です。
紅白の水引が印刷されている「のし紙」は避け、白無地の奉書紙や無地の短冊を使用します。
表書きは「御中元」や「御歳暮」と通常通りで構いません。
相手が喪中であることを知らずに贈ってくる場合もあるため、受け取ることも失礼にはあたりません。
もし気になる場合は、忌中が明けてから時期をずらし、「暑中御見舞」や「寒中御見舞」として贈るという方法もあります。
忌明け後のお宮参りや七五三のお祝い
お宮参りや七五三は、神様へ子供の健やかな成長を感謝し、報告するための大切なお祝い事です。
神道では死を「穢れ」と捉えるため、忌中の期間は神社への立ち入りを控えるのが習わしです。
したがって、これらの行事は忌中が明けるのを待ってから行うのが一般的です。
忌明けのタイミングは、仏式では四十九日法要後、神式では五十日祭後となります。
もし、お宮参りや七五三の該当年齢や時期が忌中と重なってしまった場合は、日程をずらして計画を立て直しましょう。
写真館での記念撮影だけを先に行い、神社へのお参りは忌明け後にするなど、柔軟に対応することも可能です。
神社ではなく寺院へお参りすること
忌中の期間は、神道の考え方に基づき神社への参拝は控えるべきとされていますが、仏教の寺院へお参りすることは問題ありません。仏教では、死を「穢れ」とは捉えないため、お寺へ立ち入ることに制限はないのです。
そのため、忌中に初詣をしたい場合は、神社ではなくお寺を選ぶとよいでしょう。ただし、お祝いムードが強い場所へ行くことに気持ちが向かない場合や、ご自身の心が落ち着かないと感じる場合は、無理にお参りに行く必要はありません。あくまで故人を偲ぶ気持ちを大切にし、地域の慣習やご家族の考えも尊重しながら判断することが重要です。
会社や学校を休む「忌引き」との関係性について
近親者が亡くなった際に、会社や学校を休む制度として「忌引き休暇」があります。
この忌引きと、宗教的な意味合いを持つ「忌中」は、しばしば混同されがちですが、全く異なるものです。
忌引きは、葬儀への参列や諸手続きのために設けられた社会的な休暇制度であり、故人との続柄によって取得できる日数が定められています。
一方、忌中は仏教や神道の教えに基づく、故人の冥福を祈るための期間です。
したがって、忌引き休暇が終わった後も、忌中の期間は続きます。
仕事に復帰した後も、忌中であることを念頭に置き、お祝い事への参加を控えるなどの配慮が求められます。
忌中に関するよくある質問
忌中の過ごし方については、伝統的な慣習が多く、現代の生活において判断に迷う場面も少なくありません。
例えば、食事の内容や日用品の使用、住まいに関することなど、日常生活に密着した疑問が浮かぶことがあります。
ここでは、2025年現在の一般的な考え方に基づき、忌中に関するよくある質問とその回答をまとめました。
これらの情報を参考に、心穏やかに故人を偲ぶ期間を過ごしてください。
忌中に故人の好物だったものを食べても問題ありませんか?
問題ありません。
故人を偲び、好物だった料理を家族でいただくことは、むしろ良い供養になります。
ただし、仏教の教えでは、忌中は殺生を避けるべきとされ、本来は肉や魚を使わない精進料理が基本とされてきました。
現代ではこの習慣を厳密に守る必要はありませんが、気にする場合は配慮するとよいでしょう。
忌中に塩を使ってはいけないという話は本当ですか?
そのような決まりはなく、全く問題ありません。
むしろ神道では、塩は穢れを清める力を持つとされ、葬儀の場では「清めの塩」として用いられます。
忌中の食事で塩の使用を控える必要はなく、普段通り調理して大丈夫です。
また、忌中の見舞いとして花を贈ったり、受け取ったりすることも差し支えありません。
忌中の期間に家のリフォームや引っ越しはできますか?
忌中の期間は、家のリフォームや引っ越し、新築といった大きな変化を伴う行動は、お祝い事と見なされる可能性があるため控えるのが一般的です。
故人を偲び、静かに過ごすべき期間に、生活環境を大きく変えることはふさわしくないとされています。
やむを得ない事情で引越しが必要な場合は、忌明けを待つか、親族とよく相談の上で慎重に進めましょう。
まとめ
忌中とは故人が亡くなってから四十九日(神道では五十日)までの期間を指し、故人の冥福を祈り厳格に身を慎むべき時間です。
一方、喪中は約一年間、遺族が故人を偲び悲しみを乗り越えるための期間を指します。
忌中は特にお祝い事への参加や神社への参拝を避ける必要があります。
喪中の期間には、新年の挨拶を控え、年賀欠礼の意を込めて喪中はがきを送るのがマナーです。
もし年賀状を受け取った場合は、寒中見舞いとして返信します。
散髪など身だしなみを整えることは問題ありませんが、華美にならないよう配慮が必要です。
最も大切なのは、故人を悼み、静かに過ごす気持ちを持つことです。
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