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仏壇処分の方法と費用完全ガイド-供養の流れや粗大ゴミ・無料で捨てる注意点

お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして用語集など、
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葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
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お葬式・法要の知識・マナー

仏壇処分の方法と費用完全ガイド-供養の流れや粗大ゴミ・無料で捨てる注意点

仏壇処分の方法と費用完全ガイド-供養の流れや粗大ゴミ・無料で捨てる注意点

仏壇を整理する方法は多岐にわたり、状況に応じて適切な手段を選ぶ必要があります。
ネットで検索すると多様な情報が出てきますが、費用を抑えるために自治体の粗大ゴミ収集を利用するケースや、専門業者へ依頼するおすすめのプランなど選択肢は様々です。

この記事では、仏壇処分の方法はどのような手順で進めるべきか、具体的な費用の目安も含めて整理します。
ライターが執筆した信頼できる情報を参考に、後悔のない選択を行いましょう。

 

仏壇を処分する前に必要な閉眼供養

長年手を合わせてきた仏壇を処分する時には、物理的に廃棄する前に宗教的な儀式を行うことが一般的です。
これは、仏壇に宿っているとされる魂を抜き、単なる「物」に戻すための手続きであり、一般的に「閉眼供養」と呼ばれます。
この儀式を経ることで、処分の後に心理的な抵抗感を減らすことができるでしょう。

まずは菩提寺などに相談し、適切な手順を踏んでから具体的な廃棄作業へと進むことが大切です。

 

閉眼供養とは仏様の魂を抜く儀式

閉眼供養とは、仏壇や位牌に宿った仏様の魂を鎮め、天に還すための儀式のことです。
一般的には「魂抜き」や「お性根抜き」とも呼ばれ、これを行うことで礼拝の対象であったご本尊や仏具を、ただの木工品や物質へと戻します。

新しく仏壇を購入した際に行う「開眼供養(魂入れ)」の逆にあたる行為であり、処分を行う前には欠かせないプロセスとされています。
大切なのは、長年の感謝を込めて丁寧に儀式を行い、心置きなく整理できる状態に整えることです。

 

閉眼供養を依頼できる場所

供養を依頼する最も一般的な場所は、先祖代々のお墓がある菩提寺です。
普段からお付き合いのあるお寺であれば、事情を説明することでスムーズに対応してもらえるケースが多いといえます。
もし菩提寺がない場合や遠方で依頼が難しい時は、同じ宗派の寺を紹介してもらうか、僧侶手配サービスを利用する方法も検討可能です。

また、仏壇店や葬儀社が提携している寺院を紹介してくれることもあるため、まずは窓口となる専門店へ相談してみるのも有効な手段となります。

 

閉眼供養で渡すお布施の相場

閉眼供養の際、僧侶に渡すお布施の金額は明確に定められていませんが、一般的には3万円から10万円程度が相場とされています。これに加え、自宅まで来てもらう場合には「お車代」として5千円から1万円程度を包むことが通例です。

お布施はあくまで感謝の気持ちを表すものであり、読経の料金として決まった価格表があるわけではないため、不安な場合は直接お寺に「おいくら包めばよいでしょうか」と尋ねてみるのも失礼にはあたりません。

 

宗派による供養の考え方の違い

仏教の宗派によって供養の捉え方は異なり、特に浄土真宗では「魂を抜く」という概念が存在しません。
代わりに、仏様を別の場所へ移すという意味合いで「遷座法要(遷仏法要)」と呼ばれる儀式を執り行います。
これは本尊に宿る霊魂を扱うのではなく、阿弥陀如来への感謝を捧げる法要としての側面が強いものです。

このように宗派ごとの教義によって儀式の名称や意義が変わるため、自身の家の宗派がどのような考え方を持っているか事前に確認しておきましょう。

 

仏壇を処分するための主な5つの方法

閉眼供養を終えた仏壇は、法律上は一般的な家具と同じ扱いになるため、さまざまな手段で廃棄することが可能です。
自分で解体して一般ゴミとして出すやり方から、専門の業者にすべて任せる方法まで、予算や手間に応じて最適な選択肢が変わります。

ここでは代表的な5つの処分方法について、それぞれの特徴やメリットを解説します。
自身の状況に合わせて、最も負担の少ない方法を検討してください。

 

菩提寺に仏壇の引き取りを依頼する

閉眼供養を依頼した流れで、そのまま菩提寺に仏壇の引き取りをお願いできる場合があります。
お寺によって対応は異なりますが、供養からお焚き上げによる焼却処分まで一貫して任せられるため、精神的な安心感が大きいのが特徴です。

ただし、近年では防災や環境配慮の観点から境内でのお焚き上げを中止している寺院も増えています。
必ずしも引き受けてもらえるとは限らないため、供養の相談をする際に、仏壇本体の処分も可能かどうか確認しておく必要があります。

 

仏具店に回収を依頼する

大手仏壇店である「はせがわ」や「大野屋」などでは、仏壇の買い替えに伴う古い仏壇の回収サービスを行っています。
新しい仏壇を購入しない場合でも、処分のみを有料で受け付けている店舗も存在しますが、条件や費用はお店によって異なります。

専門店ならではの丁寧な取り扱いが期待でき、宗派に関する知識も豊富なので安心して任せられる点がメリットです。
特に「お仏壇のはせがわ」のような有名店では、明確な料金体系を設けていることが多く、事前に見積もりを取りやすいでしょう。

 

不用品回収業者に処分を依頼する

引っ越しや遺品整理のタイミングで仏壇を処分したい場合、不用品回収業者を利用するのが便利です。
他の家具や家電とまとめて回収してもらえるため、家全体の整理を一気に進めることができます。

ただし、仏壇は特殊な品物であるため、業者によっては取り扱いを断られるケースや、供養が済んでいないと回収不可とされることもあります。
依頼する際は、仏壇の回収実績があるか、そして閉眼供養後の取り扱いについて理解があるかを確認しておくとスムーズです。

 

自治体の粗大ゴミとして出す

費用を最も安く抑えられる方法は、自治体の粗大ゴミ収集を利用することです。
事前に電話やインターネットで申し込みを行い、指定された収集日や持ち込み場所に仏壇を出します。
手数料は数百円から数千円程度で済みますが、家の外まで自分で運び出す必要があるため、大型の仏壇の場合は人手が必要です。

また、収集員はあくまで廃棄物として扱うため、近隣住民の目に触れることや、ゴミ収集車に積み込まれる光景に抵抗がある場合は避けた方が無難でしょう。
粗大ごみとして出す際は、事前に装飾品や金具を取り外すなどの分別ルールを守る必要があります。

 

オークションサイト等を利用して売却する

美術的な価値が高い仏壇や、有名作家による工芸品としての側面を持つものであれば、リサイクルショップやネットオークションでの買取対象になる可能性があります。
しかし、一般家庭で使用された中古の仏壇は、宗教的な理由や心情的な面から再利用を避ける人が多く、買い手がつきにくいのが現状です。

売却を検討する場合は、骨董品としての価値が認められるような特別な品でない限り、高値での取引は期待できないと考えた方がよいでしょう。

 

仏壇の処分にかかる費用の目安

仏壇の処分にかかる費用は、依頼先や仏壇のサイズによって大きく変動します。
寺院へのお布施として渡す金額、専門業者に支払う作業費、あるいは自治体の収集手数料など、それぞれに相場が存在します。

予算を立てる際には、単に処分の費用だけでなく、供養にかかる費用も含めた総額で考えることが重要です。
ここでは、それぞれの依頼先における一般的な費用の目安について解説します。

 

寺院へのお布施の金額目安

閉眼供養を寺院に依頼する際に必要となるのは、作業料金ではなく「お布施」です。お布施の金額に定められたものはありませんが、一般的には3万円から10万円程度を包むのが目安とされています。

もし仏壇の引き取りやお焚き上げまで依頼する場合は、その分のお礼として金額を上乗せすることもあります。仏壇の引き取りにかかる費用は1万円から3万円程度、仏具の処分費用は数千円から1万円程度が目安です。 また、自宅へ僧侶を招く際のお車代(5千円から1万円程度)なども別途必要になるため、 総額でかかる費用として、数万円から数十万円程度を見込んでおくと安心です。

 

民間の専門業者へ支払う費用目安

仏壇店や不用品回収業者へ処分を依頼する場合の費用は、仏壇の高さや幅などのサイズによって価格設定されていることがほとんどです。
小型の仏壇であれば1万円から2万円程度、大型のものになると3万円から7万円ほどが相場となります。

搬出が困難な場所にある場合や、解体作業が必要な場合は追加料金が発生することもあります。
複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と提示された価格が見合っているか比較検討することが大切です。

 

自治体の粗大ゴミ処理手数料の目安

自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合、料金は非常に安価に設定されています。
サイズや自治体ごとの規定によりますが、一般的には500円から2,000円程度で処分可能です。

指定の処理施設へ自分で持ち込む場合は、さらに手数料が安くなる、あるいは無料になるケースもあります。
コスト面では最も優れた選択肢ですが、搬出の手間や宗教的な心情を整理できるかどうかが判断のポイントとなります。

 

仏壇の処分費用を安く抑えるコツ

できるだけ出費を抑えて仏壇を整理したい場合、いくつかの工夫によって費用を削減、あるいは無料に近づけることが可能です。
例えば、自治体の行政サービスをフル活用したり、新しい仏壇への買い替えキャンペーンを利用したりする方法があります。

ここでは、経済的な負担を減らしつつ適切に処分するための具体的なポイントを紹介します。

 

自治体の行政サービスを利用する

前述の通り、自治体の粗大ゴミ収集は民間の業者に比べて圧倒的に低コストです。
さらに、自治体によっては高齢者や障がい者世帯向けに、粗大ゴミの運び出しを支援するサービスを提供している場合もあります。

また、木製の仏壇を細かく解体し、指定のゴミ袋に入るサイズまで小さくすれば、通常の可燃ゴミとして無料で出せる地域も存在します。
ただし、解体には労力がかかり、のこぎり等の工具も必要なため、怪我のないよう慎重に行う必要があります。

 

買い替え時の下取りを利用する

新しい仏壇への買い替えを検討しているなら、購入店の下取りサービスや引き取りキャンペーンを利用するのが最も効率的です。
新品の購入とセットであれば、古い仏壇の回収費用が割引されたり、場合によっては無料になったりすることもあります。

配送と同時に古い仏壇を引き取ってもらえるため、搬出の手間もかかりません。
店舗によってサービス内容は異なるため、購入前に引き取り条件について詳しく確認しておきましょう。

 

必要とする相手に譲渡する

親族や知人で仏壇を必要としている人がいれば、その人に譲るという方法もあります。
例えば、分家した兄弟が実家の仏壇を引き継ぎたいと考えているケースなどが考えられます。
譲渡であれば処分費用はかからず、配送料の負担を相談するだけで済みます。

最近では地元の掲示板サイトなどを通じて譲り先を探すことも可能ですが、見知らぬ相手との取引には慎重さが求められます。
いずれにせよ、次に使う人が気持ちよく使えるよう、清掃やメンテナンスを行ってから渡す配慮が必要です。

 

仏壇処分でトラブルを避ける注意点

仏壇は単なる家具とは異なり、家族や親族の想いが込められた特別な存在です。
そのため、自分一人の判断で処分を進めてしまうと、後になって親族間でトラブルに発展する可能性があります。

また、家の片付けや空き家整理の一環として行う場合でも、貴重品の紛失などのリスクを考慮しなければなりません。
スムーズに手続きを終えるために、事前に押さえておくべき注意点を確認しましょう。

 

親族の合意を得てから進める

仏壇の処分において最も重要なのは、関係する親族全員の理解と合意を得ることです。
自分にとっては不要なものであっても、親戚の中には「親の代から受け継いだ大切なもの」として強い愛着を持っている人がいるかもしれません。

事前の相談なしに処分してしまうと、「勝手に捨てた」と非難され、人間関係に亀裂が入る恐れがあります。
どのような方法で、いつ処分するのかを事前に話し合い、全員が納得した状態で進めることが不可欠です。

 

菩提寺へ事前に報告をする

菩提寺がある場合は、仏壇を処分する旨を必ず事前に報告し、相談するようにしましょう。
お寺に黙って勝手に閉眼供養を省略したり、他の僧侶に依頼して処分したりすると、後々の法要や納骨の際にトラブルになる可能性があります。

特に、檀家としての付き合いが深い場合、お寺側も「一言相談してほしかった」と感じることがあるため、礼儀として連絡を入れることが円満な関係維持につながります。

 

仏壇内部の収納スペースを点検する

仏壇には多くの引き出しや隠しスペースがあり、思わぬ貴重品が保管されていることがあります。
遺影や過去帳はもちろん、数珠やりんなどの仏具、さらには現金や権利書、宝石などが奥深くに仕舞われているケースも少なくありません。
中には引き出しの裏側や天井部分、金箔の裏などにへそくりが隠されていることもあります。

提灯やお供え物も含め、処分前には隅々まで点検し、大切なものを誤って廃棄しないよう十分に注意してください。

 

位牌などの大切な仏具の扱いを決める

仏壇本体を処分しても、故人の魂が宿るとされる位牌はどうするのか、別途検討する必要があります。
位牌も仏壇と同様に閉眼供養を行ってお焚き上げをするのか、あるいは新しい仏壇や小さな厨子に移して手元で供養を続けるのかを決めなければなりません。

一時的に保管する場合でも、仮の場所として粗末にならないよう配慮が必要です。
位牌の扱いは家族の供養観に直結するため、慎重に方針を決定しましょう。

 

仏壇処分を進める基本的な流れ

実際に仏壇を処分する際は、計画的に手順を踏むことで混乱を防げます。
まずは全体の流れを把握し、いつまでに何をすべきかを明確にすることが大切です。

ここでは、方針の決定から実際の搬出作業まで、スムーズに進めるための基本的なステップを解説します。

 

自分に合った処分方法を決める

最初に、自宅の仏壇のサイズや状態を確認し、最適な処分方法を選定します。
大きな仏壇であれば搬出経路や業者の手配が必要になりますし、コンパクトで小さい仏壇や小型のものであれば、自分で粗大ゴミとして出すことも容易です。

また、古いお仏壇で傷みが激しい場合は、リサイクルよりも廃棄を前提とした業者選びが必要になります。
予算や手間、心情的な納得感を考慮し、自分にとって無理のない方法を選びましょう。

 

閉眼供養の日程調整を行う

処分方法が決まったら、次に行うべきは閉眼供養の準備です。
菩提寺や僧侶に連絡を取り、いつ儀式を行うかの日程調整を行います。

特に、引っ越しや家屋の解体など期限が決まっている場合は、早めに予約を入れる必要があります。
土日やお盆、お彼岸の時期は僧侶の予定が埋まりやすいため、余裕を持ってタイミングを相談することがスムーズに進めるコツです。

 

仏壇の搬出作業を行う

供養が済み仏壇の中身をすべて取り出したら、いよいよ搬出作業です。
専門業者に依頼している場合はスタッフに任せられますが、自分で運び出す場合は経路の確保が重要です。

特に仏壇が2階にある場合や、玄関の間口が狭い場合は、無理に運ぼうとすると家屋を傷つけたり怪我をしたりする危険があります。
重量がある場合はプロの手を借りるか、事前に解体して運びやすくするなどの対策を講じましょう。

 

仏壇の処分に関するよくある疑問

仏壇を処分することに対して、不安や疑問を抱く人は少なくありません。
「本当に捨ててしまっていいのか」「宗教的に悪いことが起きないか」となぜ悩んでしまうのか、その背景には供養に関する知識不足があることが多いです。

ここでは、多くの人が抱く代表的な疑問について回答します。

 

仏壇をゴミとして捨てるとバチが当たるか

「仏壇をゴミとして捨てるとバチが当たるのではないか」と心配する声はよく聞かれますが、閉眼供養を適切に行っていれば、仏壇はただの箱(木工品)に戻っているため、宗教的な意味でのバチが当たる理由はありません。
大切なのは、これまで手を合わせてきた感謝の気持ちを持って送り出すことです。
適切な手順を踏んでいれば、どのような処分方法を選んでも問題はないとされています。

 

魂抜きをしないまま処分できるか

事情により閉眼供養(魂抜き)を行わずに処分せざるを得ないケースもあるかもしれません。
しかし、多くの仏教宗派において仏壇は信仰の対象であり、魂抜きなしで処分することは心情的にも推奨されません。
ただし、無宗教である場合や、どうしても僧侶の手配が難しい場合は、手を合わせて感謝を伝えた上で処分することになります。

可能な限り供養を行うことが望ましいですが、最終的には個人の判断と心の持ち方に委ねられます。

 

位牌などの仏具も同時に処分できるか

仏壇を処分する際、位牌や仏具もまとめて引き取ってもらえるかどうかは依頼先によります。
専門業者やお寺でのお焚き上げなら一括で対応可能なことが多いですが、自治体の粗大ゴミ収集では、位牌や仏像は回収対象外となる場合や、心情的にゴミとして出すことがためらわれる場合がほとんどです。

「位牌はどうするのか」という点は仏壇とは別に考え、永代供養に出すか、お寺に相談してお焚き上げを依頼するなど、個別の対応を検討する必要があります。

 

まとめ

仏壇の処分には、閉眼供養という宗教的な儀式と、物理的な廃棄という二つの側面があります。
費用を抑えるなら自治体の粗大ゴミ収集、手間を省くなら専門業者への依頼など、それぞれの方法にメリットとデメリットが存在します。

東京や大阪、北海道など地域によって業者の料金体系や自治体のルールに違いはあっても、供養を行い感謝を込めて送り出すという基本的な流れは変わりません。
この記事で紹介した内容を参考に、自身の状況や予算に合わせて、後悔のない最適な処分方法を選んでください。

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