喪中の初詣はいつから行っていい?忌中との違いや神社のマナーを解説
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- 更新日:2025.11.21
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喪中の初詣はいつから行っていい?忌中との違いや神社のマナーを解説

身内に不幸があった際に迎えるお正月では、喪中に初詣へ行っていいのか迷うかもしれません。
初詣と喪中の関係においては、いつから神社へ参拝できるのかが重要です。
実は、喪中でも初詣が可能な場合がありますが、そのためには「忌中」との違いを理解しておく必要があります。
この記事では、喪中の初詣は神社へいつから行っていいのか、忌中の期間や参拝時のマナーについて詳しく解説します。
そもそも喪中・忌中とは?期間や意味の違いを解説
喪中の初詣について考える上で、まず「喪中」と「忌中」の違いを理解することが不可欠です。この二つは混同されがちですが、その意味合いや過ごし方、期間は異なります。
特に神道において、死は「穢れ」と捉えられるため、「忌」の期間中は神社への参拝といった神事を控えるというルールが存在します。忌中がいつまで続くのか、神式の考え方に基づいた期間を把握することが、初詣に行けるかどうかを判断する鍵となります。
故人を偲び喪に服す期間が「喪中」
喪中とは、近親者が亡くなった際に、故人を偲び、自身の身を慎む期間のことを指します。
一般的に、期間は故人が亡くなってから約1年間とされており、この間はお祝い事や派手な行事への参加を控えるのが習わしです。
具体的には、結婚式への出席や年賀状の送付、新年の挨拶回りなど、慶事を避けて静かに過ごします。
喪中は法律で定められているわけではなく、あくまで慣習ですが、遺族が悲しみから立ち直り、日常生活に戻るための大切な時間とされています。
故人との関係性によって期間は異なり、一般的には二親等までの親族が対象と考えられています。
神事への参加を控える期間が「忌中」
忌中とは、神道の考え方に基づき、死による穢れを他に移さないようにするため、外部との接触を避け、身を清める期間を指します。
この期間は故人が亡くなってから50日間とされており、神棚へのお参りや神社への参拝はいけないこととされています。
仏教における四十九日(49日)と期間が近いため混同されやすいですが、意味合いは異なります。
神道では死を穢れと捉えるため、忌中の間は神域である神社の鳥居をくぐることも控えるべきとされています。
この期間が明けることを「忌明け」と呼び、それ以降は通常の生活に戻ることができるようになります。
【結論】喪中の初詣は忌中が明ければ問題ない
喪中に初詣へ行けるかという疑問への結論は、忌明けであれば問題ありません。
したがって、重要なのは忌中がいつ明けるのかという点になります。
神社への初詣は忌明けを待つ必要がありますが、お寺への初詣は異なる考え方をします。
喪中であっても、忌明けしてさえいれば初詣に行くことは可能です。
具体的にいつから参拝できるのか、神社とお寺、それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
神社への初詣は忌明けの50日後からが目安
神社への初詣は、神道の教えに則り、忌明け後に行うのが基本です。
神道における忌中の期間は、故人が亡くなってから50日間と定められています。
この50日目に行われる「五十日祭」という儀式をもって忌明けとなり、それ以降は神社への参拝が可能になります。
実際に、全国の神社を包括する神社庁も、忌明け後のお参りであれば差し支えないという見解を示しています。
伊勢神宮のような格式高い神宮への参拝も同様です。
忌中の間は、神域への入り口である鳥居をくぐることも避けるべきとされているため、初詣は必ず五十日祭を終えてからにしましょう。
お寺への初詣は忌中・喪中に関わらず参拝可能
仏教の教えでは、神道と異なり、死を「穢れ」とは捉えません。
そのため、お寺への初詣には、忌中や喪中といった期間の制約は存在しないのが一般的です。
忌中の期間であっても、お寺に参拝することに問題はありません。
むしろ、故人の冥福を祈るためにお寺へお参りすることは、良い行いとされることもあります。
例えば、初詣で多くの人が訪れる成田山新勝寺のようなお寺も、喪中の方の参拝を妨げることはありません。
宗派によっては、死後すぐに極楽浄土へ行くと考える浄土真宗のように、そもそも忌中という考え方自体が希薄な場合もあります。
お寺の参拝は故人への供養にもつながるため、心を落ち着けたい時に訪れるのも良いでしょう。
喪中の初詣で気をつけるべき参拝マナー
忌明けを迎え、喪中に初詣へ行く際には、いくつか心に留めておきたいマナーがあります。
喪中の初詣で特別な決まり事があるわけではありませんが、故人を偲ぶ期間であることを踏まえ、普段とは少し異なる心構えで臨むのが望ましいです。
お祝いムードを控え、静かに新年への祈りを捧げるのが基本的なやり方といえます。
ここでは、具体的な参拝の作法や、おみくじ、お守りの扱いなどについて解説します。
静かにお参りし、派手な振る舞いは避ける
喪中の初詣では、お祝い事としての華やかな雰囲気は避け、静かに参拝することを心がけます。
新年を祝うという気持ちよりは、旧年への感謝と新しい年の平穏を願う気持ちでお参りするのが良いでしょう。
友人や家族と参拝する時も、大きな声で話したり騒いだりするのは控えるべきです。
服装についても、特に決まりはありませんが、派手な色やデザインのものは避け、落ち着いた印象のものを選ぶのが望ましいです。
喪中というのは故人を偲ぶための期間であるので、その気持ちを忘れずに、厳かな態度で神様や仏様と向き合うことが大切になります。
おみくじを引いたりお守りを受けたりしても良い
喪中の初詣で、おみくじやお守りを受けてもいいのか迷う方もいますが、これらは問題なく行っても良いとされています。
おみくじは、新年の運勢を占うというよりも、神様からのメッセージや生活の指針をいただくものと考えられています。
また、お守りは神仏のご加護を願って受けるものです。
どちらもお祝い事とは異なるため、喪中の期間に受けることに差し支えはありません。
初詣に行ってもいいかと悩む場合でも、こうした授与品を受けることは可能です。
ただし、お祭り気分で楽しむというよりは、静かで穏やかな気持ちでありがたくいただきましょう。
古いお札や破魔矢のお焚き上げは神社に確認する
前年に受けたお札や破魔矢は、初詣の際に神社へ納め、お焚き上げをしてもらうのが一般的です。
喪中の場合、忌明け後であれば基本的にお焚き上げをお願いしても問題ありません。
しかし、神社によっては対応が異なる可能性も考えられるため、心配な場合は事前に社務所へ問い合わせて確認すると安心です。
忌中の期間中に古いお札などを神社へ持っていくことは控えるべきです。
もし忌明けが松の内を過ぎてしまう場合は、どんど焼きなどの行事に間に合わないこともあります。
その際は、神社に設けられている古札納所にいつでも納められることが多いので、神社の指示に従いましょう。
厄払いや合格祈願といったご祈祷は受けても大丈夫
厄払いや合格祈願、安産祈願などのご祈祷も、お祝い事とは性質が異なるため、喪中であっても忌明け後であれば受けることが可能です。
厄払いや厄除け、お祓いは、自身の災厄を取り除き、平穏を祈願するための儀式です。
これらはcelebratoryなものではないため、喪中だからといって控える必要はありません。
ただし、神社への参拝と同様に、忌中の期間はご祈祷を受けるのも避けるべきです。
神社によっては独自の考え方がある場合も考えられるため、もし不安に感じる点があれば、事前に電話などで確認しておくと、より安心してご祈祷に臨むことができます。
喪中の期間に控えるべき初詣以外の正月行事
喪中の期間は、初詣だけでなく、年末から年明けにかけての様々な正月行事も控えるのが一般的です。
喪中は故人を偲び、慶事を避ける期間であるため、お祝いムードのある習慣は慎む必要があります。
新年を迎えるにあたり、お正月の三が日だけでなく、年末の準備から翌年の節分頃までの過ごし方にも配慮が求められます。
具体的にどのようなお祝い事を避けるべきか、代表的な例を解説します。
新年の挨拶は年賀状ではなく喪中はがきで行う
喪中の年には、新年の喜びを祝う年賀状の送付は控えます。
代わりに、年内に「喪中はがき(年賀欠礼状)」を送付し、喪中であるため新年の挨拶を遠慮する旨を事前に伝えます。
喪中はがきは、相手が年賀状を準備する前の11月中旬から12月上旬頃までに届くように送るのがマナーです。
また、対面での新年の挨拶の際も、「おめでとうございます」というお祝いの言葉は使わないようにします。
「今年もよろしくお願いします」や「昨年はお世話になりました」といった挨拶にとどめるのが適切です。
お祝いの言葉はしない、ということを覚えておきましょう。
しめ縄や鏡餅などのお正月飾りは飾らない
門松やしめ縄、鏡餅といったお正月飾りは、新年の神様である「年神様」をお迎えし、新年を祝うためのものです。
これらは慶事に含まれるため、喪中の期間は飾るのを控えるのが一般的です。
この習慣は主に神道の考え方に基づいています。
仏教を信仰している家庭でも、日本の文化的な慣習としてお正月飾りを控えることが多いです。
ただし、仏教の宗派によっては死生観が異なり、例えば浄土真宗では死を穢れと捉えないため、喪中という概念が他宗派とは異なります。
しかし、地域の風習や親族の考え方を尊重し、社会的な慣習に従って控えるのが無難です。
おせち料理やお屠蘇といったお祝い膳は避ける
おせち料理は、海の幸や山の幸をふんだんに使い、五穀豊穣や子孫繁栄などの願いが込められたお祝いの食事です。
そのため、喪中の期間はおせち料理を食べるのを避けるのが通例です。
同様に、新年を祝うお酒であるお屠蘇も控えます。
特に、鯛や伊勢海老、紅白のかまぼこなど、おめでたいとされる食材は避けた方が良いでしょう。
ただし、喪中だからといって食事そのものを制限する必要はなく、お祝いの意味合いが薄い普段通りの食事を家族で囲むことは問題ありません。
故人を偲びながら静かに過ごすのが基本であり、喪中の当事者である人は控えるのが一般的です。
お年玉は「お小遣い」としてポチ袋を工夫する
お年玉は、もともと年神様からいただいたお餅を分け与えたのが始まりとされ、新年のお祝いの意味合いが強いものです。
そのため、「お年玉」という名目で渡すのは控えた方が良いとされています。
しかし、子どもたちにとっては大きな楽しみの一つであるため、名目や渡し方を工夫して対応するのが良いでしょう。
例えば、「お小遣い」や「書籍代」「文具代」といった名目に変え、ポチ袋も「お年玉」と書かれたものや紅白のデザインは避けて、無地の袋やキャラクターものなどを使うと配慮が示せます。
これは日本の慣習であり、例えばキリスト教文化圏など、そもそも喪中の概念が異なる地域では考え方も異なります。
喪中の初詣に関するよくある質問
喪中の初詣について、基本的なマナーや忌中との違いを解説してきましたが、個別の状況でどう判断すればよいか迷うケースもあるかもしれません。
例えば、忌中とは知らずに神社へお参りしてしまった場合の対処法や、そもそも自分が喪中の対象となる親族の範囲はどこまでなのか、といった疑問です。
ここでは、会社での付き合いなど、喪中の初詣に関して寄せられることの多い、よくある質問にお答えします。
忌中と知らずに神社へお参りしてしまった場合の対処法
もし忌中であることを知らずに神社へ初詣に行ってしまった場合でも、過度に心配する必要はありません。
知らなかったことに対して、神様が罰を与えるようなことはないと考えられています。
大切なのは故人を偲ぶ気持ちであり、知らずに行った行為を気に病みすぎることはないでしょう。
どうしても気になる場合は、忌明けを待ってから改めてその神社にお参りし、事情を心の中で伝えてお詫びをすると、気持ちが落ち着きます。
再度参拝するのが難しい場合は、その方角に向かって手を合わせるだけでも構いません。
後から知った場合は、誠意ある気持ちで対応することが重要です。
自分が喪中の対象になるのか確認する方法
喪中の対象となる親族の範囲は、一般的に自分から見て二親等までとされています。
法律で明確に定められているわけではなく、あくまで慣習上の目安です。
一親等には、自分の親、配偶者の親、そして子どもが含まれます。
二親等は、祖父母、兄弟姉妹、孫が該当します。
どこまでを喪中とするかは、最終的には故人との関係性の深さや個人の気持ちによって判断される部分が大きいです。
例えば、同居していた祖父や祖父母が亡くなった場合は喪中とするのが一般的ですが、遠方に住む親戚の場合は喪中としないこともあります。
親族と相談しながら、故人への想いを基準に判断しましょう。
会社や友人との付き合いで初詣に参加するときの注意点
会社の恒例行事や友人との約束で、喪中であっても初詣に参加せざるを得ない状況もあるかもしれません。
忌中でなければ、初詣の場に赴くこと自体は問題ありません。
ただし、参加する際は喪中であることを念頭に置き、お祝いムードではしゃいだり、大声で騒いだりするような派手な振る舞いは慎むべきです。
会社の行事などで断りづらい場合は、皆と一緒に行動しつつも、鳥居をくぐる手前で待機したり、手水や拝礼は控えたりするなど、自身の気持ちに沿った形で対応することも可能です。
事前に「喪中のため静かにお参りだけさせてください」と伝えておくと、周囲の理解も得やすくなります。
まとめ
喪中の初詣は、忌中の期間が明けていれば行っても問題ありません。
神道における忌中は故人が亡くなってから50日間であり、この期間は神社への参拝を控えるのがマナーです。
一方で、死を穢れと捉えない仏教の寺院へは、忌中・喪中に関わらずいつでもお参りできます。
忌明け後に神社へ参拝する際は、新年を祝うというよりも、故人を偲びながら静かに一年の平穏を祈願する心持ちで臨むことが求められます。
また、初詣以外にも年賀状やお正月飾り、おせち料理といったお祝い事を控えるなど、正月行事全般で配慮が必要です。
これらの知識を踏まえ、状況に応じて適切に判断することが、穏やかに新年を迎えることにつながります。
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