位牌の処分方法と正しい供養-費用相場・タイミングも解説
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- 新着 更新日:2026.02.25
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位牌の処分方法と正しい供養-費用相場・タイミングも解説

位牌の処分を考える際、多くの人が正しい手順や費用相場、適切なタイミングについて悩むものです。
故人の魂が宿るとされる大切な位牌だからこそ、感謝を込めて丁寧に手放したいと考えるのは自然なことでしょう。
この記事では、位牌処分の基本となる供養の方法から、具体的な依頼先、費用の相場、そして処分を検討するべきタイミングまでを詳しく解説し、安心して故人を見送るための知識を提供します。
位牌はゴミとして捨ててはダメ?処分前に必須の供養について
位牌は故人を象徴するものとして扱われるため、処分方法には配慮が必要です。多くの宗派では、位牌には故人の魂が宿ると考えられています。そのため、処分する際には僧侶にお経をあげてもらい、位牌に宿った魂を抜いて「物」に戻す「閉眼供養(魂抜き)」という儀式を行うことが一般的です。ただし、浄土真宗のように魂の概念がない宗派では、魂抜きは不要とされており、代わりに遷仏法要などの読経が行われます。
この儀式を経ることで、故人への感謝を示し、敬意を払った上で位牌を手放す準備が整います。適切な供養を行わずに処分することは、故人に対して失礼にあたるだけでなく、精神的な負担にもつながる可能性があるため、宗派の慣習に沿った正式な手順を踏むことが重要です。
位牌の代表的な2つの処分方法
閉眼供養(魂抜き)を終えた位牌の処分方法には、主に「お焚き上げ」と「永代供養」の2つの選択肢があります。
お焚き上げは位牌を焼却して天に還す方法であり、永代供養はお寺に位牌を預けて永続的に供養してもらう方法です。
どちらの方法を選ぶかは、故人や家族の意向、お寺との関係性、将来の供養のあり方などによって異なります。
それぞれの方法の特徴を理解し、自分たちの状況に合った最適な選択をすることが大切です。
感謝を込めて浄火する「お焚き上げ」
お焚き上げは、閉眼供養を終えた位牌を火で燃やして浄化し、天に還すという考えに基づいた供養方法です。
お寺や専門業者が専用の焼却炉で、読経をしながら行います。
この炎は「浄火」と呼ばれ、故人の魂を天界へ送り届けるとされています。
お焚き上げは、位牌を手元から完全に手放すことになるため、一つの区切りとして捉えることができます。
菩提寺に依頼するのが一般的ですが、付き合いのあるお寺がない場合は、仏壇店や郵送供養サービスを通じて依頼することも可能です。
故人への最後の感謝を伝える儀式として、古くから行われてきた伝統的な方法の一つです。
お寺に管理を託す「永代供養」
永代供養は、お寺が家族に代わって位牌を永続的に管理・供養する方法です。
お焚き上げで完全に処分するのではなく、位牌をお寺の位牌堂などに安置し、定期的にお経をあげてもらいます。
跡継ぎがいない、遠方に住んでいて頻繁にお参りができないといった事情を抱える場合に選ばれることが多い選択肢です。
永代供養を依頼することで、無縁仏になる心配がなく、将来にわたって故人の供養が続けられるという安心感が得られます。
ただし、お寺によって受け入れの条件や費用、供養の形式が異なるため、事前に詳細を確認することが重要です。
位牌の処分はどこに頼める?依頼先別の費用相場と特徴
位牌の処分を依頼できる場所は、菩提寺(お付き合いのあるお寺)だけではありません。
お寺との付き合いがない場合や、他の遺品もまとめて整理したい場合など、状況に応じて仏壇店や遺品整理業者、郵送サービスといった選択肢があります。
それぞれの依頼先で特徴や料金体系が異なるため、自分たちの希望や予算に合った方法を選ぶことが重要です。
ここからは、依頼先ごとの具体的な費用相場とサービス内容について解説します。
菩提寺(お付き合いのあるお寺)に相談する場合
菩提寺、つまり先祖代々お世話になっているお寺がある場合は、まずそこに相談するのが最も一般的で安心な方法です。
日頃から付き合いのあるお寺であれば、宗派の作法に沿って閉眼供養からお焚き上げまで一貫して任せられます。
費用は「お布施」として渡すのが慣例で、閉眼供養とお焚き上げ料を合わせて1万円から5万円程度が相場とされています。
長年の関係性があるため、他の依頼先に比べて丁寧に対応してもらえることが多く、位牌の処分に関する不安や疑問点も気軽に相談できるでしょう。
お寺によっては、永代供養の相談にも応じてもらえます。
購入した仏壇・仏具店に依頼する場合
位牌や仏壇を購入した仏具店でも、処分の相談に応じてくれる場合があります。
特に「お仏壇のはせがわ」のような大手仏具店では、古い位牌の引き取りサービスを提供していることが多いです。
新しい位牌への買い替えを条件に、古い位牌の供養と処分を無料または割引価格で請け負う店舗も見られます。
仏具店は提携しているお寺があるため、閉眼供養からお焚き上げまでを代行してくれます。
菩提寺がない方や、どこに相談してよいか分からない場合に便利な選択肢です。
ただし、店舗によっては対応していないこともあるため、事前にサービス内容や費用を確認することが必要です。
遺品整理業者にまとめてお願いする場合
仏壇じまいや遺品整理に伴って位牌の処分を検討しているなら、遺品整理業者にまとめて依頼する方法もあります。
この場合、位牌だけでなく仏壇や仏具、その他の遺品も一度に片付けられるため、手間を大幅に省けるのが利点です。
多くの専門業者は、単に不用品を回収するだけでなく、提携する寺院での合同供養サービスを提供しています。
費用は業者や整理する遺品の量によって大きく異なりますが、位牌単体の供養であれば1万円から3万円程度が目安です。
複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や料金を比較検討することをおすすめします。
お寺と付き合いがない方向けの郵送供養サービス
菩提寺がなく、近くに相談できる仏具店もない場合には、郵送で位牌の供養と処分を依頼できるサービスが便利です。
インターネットを通じて申し込み、送られてくる専用キットに位牌を梱包して送り返すだけで、提携寺院での閉眼供養からお焚き上げまでを代行してもらえます。
料金は1万円から3万円程度が相場で、ネットで手軽に手続きできるのが特徴です。
自宅にいながら全ての手続きが完了するため、多忙な方や遠方にお住まいの方に適しています。
ただし、直接僧侶と顔を合わせるわけではないため、信頼できるサービス業者を慎重に選ぶ必要があります。
位牌を処分・整理する主なタイミング5つ
位牌の処分や整理は、故人との関わりの中で特定の節目や生活の変化に合わせて行われることが一般的です。例えば、法要の区切りや位牌自体の状態、住環境の変化などが主なきっかけとなります。これらのタイミングは、故人への感謝を改めて伝え、供養の形を見直す良い機会でもあります。
ここでは、位牌の処分を検討する代表的なタイミングについて解説し、それぞれの状況でどのような対応が必要になるかを見ていきます。
四十九日法要で本位牌へ切り替えるとき
葬儀の際に祭壇に安置される白木の位牌は、あくまで四十九日法要までの仮の位牌です。
この白木の位牌は「内位牌」とも呼ばれ、故人の魂が迷わずに戻るための依り代とされています。
四十九日法要では、漆塗りなどで作られた本位牌に魂を移す「開眼供養」が行われ、その後、仮の木の位牌は役目を終えます。
役目を終えた白木の位牌は、お寺によってお焚き上げされるのが一般的です。
通常、四十九日法要を執り行う際に僧侶が持ち帰り供養してくれるため、遺族が特別な手続きをする必要はほとんどありません。
三十三回忌などの「弔い上げ」を迎えたとき
三十三回忌や五十回忌といった法要は「弔い上げ(年忌明け)」と呼ばれ、個人の供養が一つの区切りを迎えるタイミングです。
この節目を機に、故人の魂はご先祖様の仲間入りをすると考えられています。
そのため、親の位牌など、個人で祀られていた位牌を処分し、「〇〇家先祖代々之霊位」と記された先祖位牌や過去帳にまとめるのが一般的です。
これにより、仏壇の中がすっきりと整理され、今後の供養も管理しやすくなります。
弔い上げに合わせて、お寺に閉眼供養を依頼し、古い位牌はお焚き上げしてもらうか、永代供養に切り替えるなどの手続きを行います。
位牌が古くなったり破損したりしたとき
長い年月を経て位牌が古くなったり、地震や不注意で傷ついたり破損してしまったりした場合も、新しい位牌に作り替えるタイミングです。
故人の魂が宿る大切なものですから、きれいな状態で祀ることが望ましいとされています。
新しい位牌を作成したら、古い位牌から魂を移すための閉眼供養と、新しい位牌に魂を入れる開眼供養を合わせてお寺に依頼します。
その後、古い位牌は感謝の気持ちを込めてお焚き上げをしてもらいます。
位牌の修復という選択肢もありますが、費用や状態によっては作り替える方が適切な場合もあります。
複数の位牌を一つにまとめる(繰り出し位牌・過去帳へ)とき
仏壇の中に個人の位牌が増えてしまい、安置するスペースがなくなってきた場合、複数の位牌を一つにまとめる整理が行われます。
その際に用いられるのが「繰り出し位牌(回出位牌)」や「過去帳」です。
繰り出し位牌は、中に数枚の札板が入っており、それぞれの札にご先祖様の戒名などを記して納めることができます。
過去帳は、ご先祖様の記録をまとめる帳面です。
これらの方法でご先祖様の情報を一つにまとめる際、元の個別の位牌は閉眼供養を行い、お焚き上げなどで処分します。
これにより仏壇が整理され、管理がしやすくなります。
仏壇じまいや引っ越しで仏壇を手放すとき
跡継ぎがいないなどの理由で仏壇の管理が難しくなった際の「仏壇じまい」や、引越し先の住環境によって仏壇を置けなくなる場合も、位牌の処分を検討するタイミングです。
仏壇じまいでは、仏壇と位牌の両方に対して閉眼供養(魂抜き)を行い、それぞれの処分を進めます。
仏壇の処分と合わせて、位牌はお焚き上げにするか、永代供養に切り替えてお寺に預けるのが一般的な流れです。
引越しの場合も、新しい住居に位牌を祀るスペースがなければ、同様に供養の方法を考える必要があります。
【手順解説】位牌処分までに行うべき2つのステップ
位牌の処分を適切に行うためには、正しい手順を踏むことが不可欠です。
大きく分けて、位牌から故人の魂を抜く儀式と、その後の物理的な処分という2つのステップが存在します。
この手順を理解し、一つずつ丁寧に進めることで、故人への敬意を払い、心残りなく位牌を手放すことができます。
ここからは、位牌処分を完了するまでに行うべき具体的なステップについて詳しく解説します。
ステップ1:閉眼供養(魂抜き)で位牌をただの「物」に戻す
位牌処分の最初のステップは、僧侶による「閉眼供養(へいがんくよう)」です。
この儀式は「魂抜き」や「お性根抜き」とも呼ばれ、位牌に宿っている故人の魂を抜き、ただの木の札に戻すことを目的としています。
開眼供養によって魂が込められた位牌は、故人そのものとして扱われるため、処分する前にこの魂抜きの儀式が必須となります。
菩提寺がある場合はそちらに依頼し、ない場合は仏壇店や供養サービスを通じて僧侶を手配します。
この儀式を経ることで、宗教的な意味合いがなくなり、物理的な処分に進むことが可能になります。
ステップ2:適切な方法(お焚き上げ・永代供養)で処分を依頼する
閉眼供養を終えた位牌は、次に物理的な処分へと進みます。
主な方法として「お焚き上げ」と「永代供養」があります。
お焚き上げは、お寺や専門業者の焼却炉で読経とともに燃やし、故人の魂を天に還す方法です。
一方、永代供養は、お寺に位牌を預けて永続的に供養と管理をしてもらう方法で、跡継ぎがいない場合に選ばれることが多いです。
どちらの方法を選ぶかは、家庭の事情や故人への想いを考慮して決定します。
葬儀社や仏具店、遺品整理業者などもこれらの手続きを代行してくれるため、状況に合わせて最適な依頼先を選びましょう。
処分前に確認すべき注意点|浄土真宗の場合
浄土真宗では、他の宗派と位牌に対する考え方が異なります。
浄土真宗の教えでは、亡くなった方は阿弥陀如来の力によってすぐに成仏し、極楽浄土へ導かれるとされています。
そのため、魂が位牌に宿るという概念がなく、「魂抜き(閉眼供養)」や「魂入れ(開眼供養)」といった儀式は行いません。
位牌の代わりに「過去帳」や「法名軸」を用いて、故人の法名を記録し、礼拝の対象とします。
もし家庭に位牌がある場合でも、それはあくまで故人を偲ぶためのものとされ、処分する際には「遷仏法要(せんぶつほうよう)」などの法要を行い、お寺に引き取ってもらうのが一般的です。
位牌の処分に関するよくある質問
位牌の処分を検討する中で、費用やお布施の金額、供養をしなかった場合のリスクなど、さまざまな疑問が浮かぶことがあります。
特に初めて位牌の処分を行う方にとっては、不安な点も多いでしょう。
ここでは、そのような位牌処分に関するよくある質問をまとめ、それぞれの疑問に対して簡潔にお答えします。
事前にこれらの疑問を解消しておくことで、より安心して手続きを進めることができるようになります。
Q. 位牌処分の際、お布施はいくら包めば良いですか?
位牌処分の閉眼供養(魂抜き)で渡すお布施の相場は1万円〜5万円程度です。
これに「御車代」として5千円〜1万円、お焚き上げ料として数千円〜1万円程度を別途包む場合があります。
お寺との関係性や地域によって異なるため、不安な場合は事前に直接お寺に確認しても失礼にはあたりません。
Q. 閉眼供養(魂抜き)をしないまま処分するとどうなりますか?
閉眼供養をせず位牌を処分することは、故人の魂をないがしろにする行為とされ、避けるべきです。
宗教的な観点だけでなく、精神的な罪悪感や後悔につながる可能性があります。
戒名が記された位牌は故人そのものです。
感謝を込めて然るべき手順を踏むことで、心穏やかに故人を見送ることができます。
Q. 複数の位牌を一つにまとめることはできますか?
複数の位牌は「繰り出し位牌」や「過去帳」に一つにまとめることが可能です。
仏壇が手狭になった場合や、三十三回忌などの弔い上げのタイミングで行います。
水子の位牌なども含め、ご先祖様の位牌を整理することで、管理がしやすくなります。
まとめる際は、元の位牌の閉眼供養が必要になります。
まとめ
位牌の処分は、故人への感謝を示す最後の供養です。
浄土真宗を除く多くの宗派では、閉眼供養で魂を抜き、お焚き上げや永代供養を行うのが基本です。
神道では位牌の代わりに霊璽を用いますが、処分の考え方は同様です。
お布施は白無地の封筒に「お布施」と表書きして渡します。
遺骨の整理と同様に、位牌の処分も計画的に進める必要があります。
本記事で解説した手順や依頼先を参考に、それぞれの状況に合った方法で、故人を心穏やかに見送ってください。
紙の過去帳にまとめるなど、供養の形は様々です。
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