葬式の服装マナー【男女・立場別】身だしなみや小物の基本
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お葬式・法要の知識・マナー
- 新着 更新日:2026.02.25
- お葬式・法要の知識・マナー
葬式の服装マナー【男女・立場別】身だしなみや小物の基本

葬儀に参列する際の服装には、故人を偲び、遺族への弔意を示すための様々なマナーがあります。
男性、女性、また喪主や親族、一般参列者といった立場によって適切な喪服は異なります。
服装のルールだけでなく、身だしなみや持ち物に関しても気をつけるべき決まりがあり、必要なものを事前に確認しておくことが求められます。
この記事では、葬儀の服装に関する基本マナーから、小物や状況別の対応までを網羅的に解説します。
葬式の服装で最も大切にすべき心構え
葬式の服装で最も重要なのは、故人を悼み、遺族に寄り添う気持ちを表すことです。
服装のマナーは、その弔意を形にするためのものであり、個性を主張する場ではありません。
そのため、華美な装いや肌の露出が多い服装は、故人や遺族への配慮を欠く非常識な行為とみなされます。
葬儀にふさわしい控えめな装いを心がける理由は、厳粛な場の雰囲気を壊さず、静かに故人を見送るためです。
個人的な事情よりも、全体の調和を重んじ、定められたルールを守ることが、無用なトラブルを避けることにも繋がります。
服装に関するタブーを理解し、節度ある振る舞いをすることが求められます。
まずは喪服の格式を理解しよう!立場に合わせた3つの種類
喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」という3つの格式があり、故人との関係性や立場によって着用する種類が異なります。
一般的に、喪主や親族など身内が正喪服、参列者は準喪服を着用します。
家族葬や身内だけの葬儀であっても、故人への敬意を示すために格式に合わせた礼服を選ぶのが基本です。
会社の同僚として参列する場合や、受付など手伝いをする際も準喪服が一般的。
通夜や法事など、状況に応じて略喪服(平服)が許されることもあります。
和装の着物も格式の高い喪服とされています。
【最も格式が高い】正喪服
正喪服は、最も格式の高い喪服で、主に喪主と三親等までの親族が着用します。
葬儀や告別式、一周忌までの法要で着るのが一般的。
男性の和装は黒紋付羽織袴、洋装はモーニングコートが正喪服にあたります。
モーニングコートは、昼間に着用する最も格式の高い礼服です。
女性の場合、和装は染め抜き五つ紋の黒無地の着物、洋装は光沢のない黒無地のワンピースやアンサンブル、スーツなどのブラックフォーマルが正喪服となります。
肌の露出を極力抑え、スカート丈は膝下からくるぶし丈が基本です。
近年では、喪主や親族であっても参列者に配慮し、準喪服を着用するケースも増えています。
【一般的な葬儀で着用】準喪服
準喪服は、通夜や葬儀・告別式で一般の参列者が着用する、最も一般的な喪服です。
喪主や親族が着用することも多く、服装に迷った場合は準喪服を選べば間違いありません。
男性の場合は、光沢のない生地で仕立てられたブラックスーツを指します。
一般的なビジネススーツの黒とは異なり、より深みのある黒色が特徴。
女性の場合は、ブラックフォーマルと呼ばれる黒のワンピースやアンサンブル、スーツが該当します。
デザインはシンプルで、肌の露出を控えたものを選ぶのがマナーです。
ブラウスなどを合わせる場合は、黒の無地を選びます。
【急な弔問や三回忌以降】略喪服(平服)
略喪服は「平服」とも呼ばれ、急な弔問や通夜、三回忌以降の法事などで着用します。
遺族から「平服で」と案内があった場合は、この略喪服を指しており、普段着やカジュアルな服装のことではありません。
男性は、黒や濃紺(ネイビー)、ダークグレーなどの地味な色のスーツを着用します。
女性も同様に、黒や紺色などのダークカラーのワンピース、アンサンブル、スーツを選びます。
略式の装いであるため、無地に近い柄や控えめなデザインも許容されますが、あくまで故人をお見送りする場にふさわしい、おしゃれを控えた節度ある装いを心がける必要があります。
【男性編】葬式に参列するときの服装マナー
男性が葬式に参列する場合、服装は準喪服であるブラックスーツが基本です。
ただし、スーツを正しく選ぶだけでなく、ワイシャツやネクタイ、靴や靴下といった小物類にも細かなマナーがあります。
全身のコーディネートで故人や遺族に失礼のないよう、それぞれのアイテムの選び方や着こなしのルールを事前に確認しておくことが重要です。
ここでは、男性の服装マナーについて、項目ごとに詳しく解説します。
準喪服(ブラックスーツ)の正しい選び方
葬儀で着用する準喪服は、ビジネス用とは異なるフォーマルなブラックスーツです。光沢のない漆黒の生地で、ストライプなどの柄が入っていない無地のものを選びます。ジャケットはシングルでもダブルでも構いませんが、ボタンはすべて留めるのが基本とされています。ただし、座る際など、一番下のボタンを外す場合があるという情報も見られます。パンツの裾は、折り返しのないシングルが正式な仕様とされています。体型に合ったサイズを選び、清潔感のある着こなしを心がけます。急な不幸に備え、一着用意しておくと安心です。
ワイシャツは白無地のレギュラーカラーを着用する
スーツの下に着るワイシャツは、一般的に清潔感のある白無地が推奨されます。淡い色のカラーシャツや細かいストライプ、織り柄のシャツも選択肢となりますが、葬儀などフォーマルな場では白無地が基本です。襟の形は、フォーマルで標準的なレギュラーカラーを選ぶと良いでしょう。
襟の先にボタンが付いているボタンダウンシャツは、カジュアルな印象を与えるため葬儀の場にはふさわしくありません。また、ジャケットを脱ぐことは基本的にないため、夏場でも長袖を着用します。肌着が透けて見えないよう、白無地のインナーを着用する配慮も必要です。
ネクタイは光沢のない黒無地を固結びで締める
ネクタイは、光沢のない黒無地のものを選びます。
同じ黒のタイであっても、織り柄や刺繍、ストライプが入っているものは避けましょう。
生地はシルクやポリエステルが一般的です。
結び方は、シンプルで結び目が小さくまとまるプレーンノットが適しており、結び目にくぼみを作るディンプルは作りません。
光り物とみなされるネクタイピンは着用しないのがマナーです。
弔事用のネクタイは一本用意しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
靴は金具のないシンプルな黒の革靴を選ぶ
葬儀の場での靴は、光沢を抑えた黒の革靴が基本です。
デザインは、靴紐を通す部分が甲と一体になっている内羽根式のストレートチップが最もフォーマルとされますが、シンプルなプレーントゥでも問題ありません。
金具やバックルなどの飾りが付いたデザインは避けます。
また、紐で結ぶタイプが正式であり、着脱が容易なローファーやスリッポンはカジュアルな印象を与えるため不適切。
事前に汚れを落とし、きれいに磨いておくことも大切なマナーの一つです。
靴下は見落としがちな黒の無地を履く
靴下は、柄やワンポイント刺繍のない黒の無地を選びます。
椅子に座った際や、斎場でお手洗いに行く際に意外と目立つ部分なので注意が必要です。
白や紺、グレーといった色は避け、必ず黒を着用します。
長さは、座っても素肌が見えないように、ふくらはぎが隠れる程度のミドル丈やロング丈が望ましいです。
くるぶし丈の短いソックスはカジュアルに見えるため、葬儀の場にはふさわしくありません。
バッグは基本的に持たず手ぶらで参列する
男性の場合、香典や数珠、ハンカチ、財布といった必要な持ち物はスーツの内ポケットに収まるため、バッグは持たずに手ぶらで参列するのが基本です。
もし仕事帰りなどで荷物が多い場合は、黒無地で光沢のない布製などのシンプルなクラッチバッグやビジネスバッグを使用します。
ただし、会場にクロークがあれば預け、焼香の際は持ち歩かないのがマナーです。
殺生を連想させる革製のバッグや、カジュアルな印象のリュックサック、トートバッグは避けましょう。
【女性編】葬式に参列するときの服装マナー
女性が葬儀に参列する場合の服装は、準喪服であるブラックフォーマルが基本となります。
ワンピースやアンサンブル、スーツスタイルなどがありますが、いずれも肌の露出を抑え、体のラインが出すぎないデザインを選ぶことが大切です。
ストッキングや靴、バッグなどの小物類にも、男性と同様に細かな決まりがあります。
ここでは、女性の参列者が押さえておくべき服装マナーについて、アイテムごとに解説します。
準喪服(ブラックフォーマル)は露出を控えたデザインを選ぶ
女性の準喪服であるブラックフォーマルは、光沢のない黒い生地で作られたワンピースやアンサンブル、スーツが基本です。
肌の露出を控えることが最も重要で、襟元が詰まり、袖丈は七分袖から長袖、スカート丈は膝下からふくらはぎが隠れる長さを選びます。
パンツスーツも着用可能ですが、スカートの方がよりフォーマルとされています。
透け感の強い素材や、全体にレースがあしらわれたような華美なデザインは避けます。
ただし、襟元や袖口に控えめに使われている程度なら問題ありません。
ストッキングは30デニール以下の黒を着用する
葬儀に参列する際は、肌がうっすらと透ける20〜30デニール程度の黒いストッキングを着用するのがマナーです。
肌が全く透けない厚手の黒タイツはカジュアルな印象を与えるため、基本的には避けます。
ただし、真冬の寒い時期や地域によっては、60デニール程度まで許容されることもあります。
網タイツや柄物、ラメ入りのストッキングは不適切。
また、どのような季節であっても素足は厳禁です。
万が一の伝線に備え、予備をバッグに入れておくと安心できます。
靴は光沢のない黒でシンプルなパンプスが基本
靴は、光沢のない黒の布製または本革のシンプルなパンプスを選びます。
つま先の形は、ラウンドトゥやスクエアトゥが望ましく、先の尖ったポインテッドトゥは避けるのが無難です。
ヒールの高さは3〜5cm程度で、歩きやすい太めのものを選びます。
ピンヒールやウェッジソール、高すぎるヒールは葬儀の場にふふさわしくありません。
金具やリボンなどの飾りがついたもの、オープントゥやサンダルはマナー違反。
殺生を連想させるアニマル柄や型押し、スエード素材も避ける必要があります。
バッグは殺生を連想させない布製のものを選ぶ
葬儀に持参するカバンは、光沢を抑えた黒の布製が最もふさわしいとされています。
殺生を連想させる本革や合成皮革、アニマル柄、爬虫類系の型押しなどは避けるのがマナーです。
デザインは、金具が目立たない小ぶりなハンドバッグが基本。
ショルダーバッグや大きなトートバッグはカジュアルな印象を与えるため避けます。
ブランドロゴが大きく入っているものもNG。
荷物が多くなってしまう場合は、黒無地のシンプルなサブバッグを用意し、会場のクロークなどに預けるようにします。
【子供・学生編】葬式に参列するときの服装
子供や学生が葬儀に参列する場合、服装は大人のマナーとは少し異なります。
中学生や高校生など、学校指定の制服があれば、それが正式な礼服となります。
制服がない未就学児や小学生の男の子・女の子の場合は、黒や紺などの地味な色の服で代用します。
保育園や幼稚園の小さなお子様も同様に、手持ちの服の中から落ち着いたデザインのものを選びます。
キャラクターものや派手なデザインは避け、清潔感を第一に考えましょう。
学生は学校指定の制服が正式な礼装
中学生や高校生など、学校指定の制服がある場合は、それを着用することが正式なマナーです。
制服は学生にとっての正装にあたるため、無理に喪服を準備する必要はありません。
制服を着用する際は、校則に沿って正しく着こなすことが大切です。
シャツは第一ボタンまで留め、スカート丈は短すぎないように、ズボンはきちんとプレスされているかを確認します。
リボンやネクタイが明るい色であっても、学校指定のものであればそのまま着用して問題ありません。
靴や靴下も、基本的には学校で定められたものを履きます。
制服がない場合は黒や紺など地味な色の服装で代用する
小学生や幼稚園児などで制服がない場合は、黒や紺色、濃いグレーといった地味な色の服装を準備します。
男の子なら、白いシャツに黒や紺のズボン、ブレザーやカーディガンを合わせるスタイルが基本です。
女の子の場合は、黒や紺のワンピースや、白いブラウスに黒いスカートといった組み合わせが良いでしょう。
キャラクターものや派手なフリル、大きな柄の入った服は避けます。
靴は黒い革靴が理想ですが、なければ黒や紺、白などの落ち着いた色のスニーカーでも構いません。
服装だけではない!葬式の身だしなみと小物マナー
葬儀では、喪服を正しく着こなすだけでなく、持ち物や身だしなみ全体に気を配ることが大切です。
アクセサリーや数珠、ハンカチといった小物から、髪型やメイクに至るまで、故人への弔意を示すためのマナーが存在します。
華美な印象を与えないよう、控えめで清潔感のある身だしなみを心がけることが、遺族への配慮にも繋がります。
服装以外の細かなマナーを知らないと、意図せず失礼にあたってしまうこともあるため注意が必要です。
アクセサリーは結婚指輪と一連のパールネックレスのみ
葬儀の場で身につけてよいアクセサリーは、基本的に結婚指輪とパールのみです。
パールは「涙の象徴」とされ、弔事での着用が認められています。
ネックレスは、不幸が重ならないようにという願いを込めて、必ず一連のものを選びます。
二連以上のネックレスや、ロングネックレスは不祝儀が重なることを連想させるためNG。
イヤリングやピアスも、揺れない一粒パールにします。
ゴールドなど光る素材や宝石のついた華美な指輪は外します。
腕時計も基本的には外しますが、必要な場合はシンプルで目立たないデザインのものにします。
数珠は自身の宗派に合わせたものを持参する
数珠は仏式の葬儀において、故人や仏様への敬意を表すための大切な仏具です。
必須ではありませんが、持参するのが望ましいマナーとされています。
宗派によって正式な形が異なりますが、どの宗派でも使用できる略式数珠を一つ持っておくと便利です。
親族や友人との貸し借りは基本的にしないものなので、自分のものを用意します。
移動中は房が下になるように左手で持つか、数珠袋に入れておきましょう。
ただし、キリスト教式や神道(神式)の葬儀では数珠は使用しないため、参列前に宗派を確認することも大切です。
香典を包む袱紗(ふくさ)の色と種類の選び方
香典袋をそのままバッグやポケットに入れて持ち運ぶのはマナー違反とされています。
必ず袱紗に包んで持参しましょう。
弔事で使用する袱紗の色は、紺、深緑、紫、グレーといった寒色系が基本です。
中でも紫色は慶弔両用で使えるため、一つ持っておくと重宝します。
香典袋を包む際は、左側を上にして開くように包む「左開き」にします。
これは悲しみを表す包み方です。
受付で香典を渡す際は、袱紗から取り出し、相手から見て正面になるように向きを変えて両手で渡します。
ハンカチは白か黒の無地を用意する
葬儀に持参するハンカチは、白か黒の無地が基本です。
派手な色や柄のハンカチ、タオル地のものはカジュアルな印象を与えるため避けましょう。
素材は綿や麻、ポリエステルなどが一般的。
控えめなレースや刺繍が施されている程度であれば問題ありません。
涙を拭いたり、手を清めたりと使用する機会があるため、忘れずに持参します。
意外と人目に触れる小物の一つなので、弔事の場にふさわしいものを選ぶ配慮が必要です。
清潔感を第一に考えた髪型とひげの手入れ
髪型は男女ともに清潔感を第一に、顔周りをすっきりと見せることが大切です。
男性はワックスなどの整髪料をつけすぎず、自然にまとめます。
ひげはきれいに剃るのが基本。
女性の髪が長い場合は、お辞儀の際に髪が垂れてこないよう、耳より下の位置で一つにまとめます。
ヘアゴムやバレッタなどの髪留めは、光沢のない黒のシンプルなデザインを選びます。
金髪などの明るい髪色は、可能であればカラースプレーなどで一時的に暗くすると、より丁寧な印象を与えます。
メイクは控えめな片化粧を心がける
葬儀の際のメイクは、華美にならないように全体的に色味を抑えた「片化粧」が基本マナーです。
ノーメイクは顔色が悪く見え、かえって失礼にあたる場合があるため、最低限のナチュラルメイクを施します。
ベースメイクはツヤ感を抑えたマットな仕上がりに。
アイシャドウはベージュやブラウン系を薄く塗り、ラメやパール入りのものは避けます。
アイラインやマスカラは控えるか、ごく自然に。
チークは血色を良く見せるためのものなので、葬儀では使用しません。
口紅もベージュ系など控えめな色を選ぶか、色付きのリップクリーム程度に留めます。
ネイルは事前に落とすかベージュ系の色で隠す
お焼香などで手元は意外と目立つため、ネイルへの配慮も必要です。
派手な色やデザインのネイルは、事前に落としておくのが最も望ましい対応です。
ジェルネイルなどで簡単にオフできない場合は、上からベージュや薄いピンク系のマットなマニキュアを重ね塗りして隠す方法があります。
また、弔事用の黒い手袋を着用して手元を隠すこともできますが、お焼香の際には外すのがマナー。
長い爪や華やかなネイルアートは、弔事の場にはふさわしくありません。
【状況別】こんな時どうする?葬式の服装
突然の訃報で喪服がない、案内状に「平服で」と書かれているなど、葬儀の服装には判断に迷う場面があります。
また、真夏や真冬といった季節に応じた服装の調整も必要です。
急な不幸に際して慌てないように、このような状況別の対処法を知っておくことは重要です。
いざという時に失礼のない適切な対応ができるよう、それぞれのケースにおける基本的なルールと工夫を解説します。
急な訃報で喪服が用意できない場合の対処法
急な訃報を受け、仕事先などから直接お通夜に駆けつける場合、喪服に着替える時間がないこともあります。
通夜に関しては「取り急ぎ駆けつけた」という意味合いから、必ずしも喪服でなくてもマナー違反にはあたりません。
男性ならダークスーツ、女性は地味な色のワンピースやスーツといった略喪服(平服)であれば許容されます。
ただし、告別式に参列する場合は、準喪服を着用するのが正式なマナーです。
時間に余裕があれば、レンタルサービスを利用したり、量販店で購入したりして準備しましょう。
「平服で」と案内された場合に何を着るべきか
お通夜や法事の案内で「平服でお越しください」と記載されている場合、その意味は普段着やカジュアルな服装で良いということではありません。
これは、遺族側が参列者に配慮し「正式な喪服でなくても構いません」と伝えているもので、略喪服を着用するのがマナーです。
男性は黒や濃紺、ダークグレーなどの地味な色のスーツに白いワイシャツ、黒いネクタイと靴を合わせます。
女性は黒や紺などのダークカラーのワンピースやアンサンブル、スーツを選び、華美にならないように注意します。
夏の葬儀で暑さを和らげるための工夫
真夏の猛暑であっても、葬儀ではジャケット着用が基本で、肌の露出を控えるのがマナーです。
暑さを和らげるには、夏用の通気性の良い生地でできた喪服を選ぶと良いでしょう。
男性はジャケットを脱がず、長袖のワイシャツを着用しますが、吸湿速速乾性のあるインナーを選ぶと快適に過ごせます。
女性も夏用のブラックフォーマルを選び、半袖のワンピースの場合は上着を羽織ります。
ただし、近年では熱中症対策として、会場で上着を脱ぐよう促されることもあります。
その際は案内に従っても問題ありません。
冬の葬儀におけるコートや防寒着の扱い方
寒い冬の時期は、喪服の上にコートなどのアウターを着用します。
コートは黒や紺、グレーといった地味な色で、光沢のないウールやカシミヤ素材のものが適しています。
殺生を連想させる毛皮や革製品、カジュアルな印象のダウンジャケットは避けます。
マフラーや手袋も同様に、地味な色でシンプルなデザインのものを選びます。
これらの防寒着は、会場の建物に入る前に脱ぐのがマナーです。
脱いだコートは裏地が見えないように内側にたたみ、腕にかけて持ちます。
クロークがあれば預けましょう。
これだけは避けたい!葬式でNGとされる服装
葬儀に参列する際、意図せずマナー違反の服装をしてしまうと、故人や遺族に対して失礼にあたります。
弔意を示す場であることを忘れず、周囲に不快感を与えない装いを心がける必要があります。
ここでは、特に避けるべき服装のNGポイントを具体的に解説します。
これらの基本を押さえておけば、大きな失敗をすることはありません。
殺生を連想させるアニマル柄や革製品
仏教の教えでは殺生が禁じられているため、葬儀の場ではそれを連想させるアイテムはタブーとされています。
ヒョウ柄やゼブラ柄、ヘビ柄といったアニマル柄は、服だけでなく小物類でも避けるべきです。
また、ワニ革やスエードなどの素材を使用した靴やバッグ、毛皮のコートやファー付きの小物もマナー違反。
男性のベルトも、目立つバックルや革の質感が強いものは避け、シンプルなデザインのものを選ぶ配慮が必要です。
肌の露出が多いデザインや体のラインを強調する服
葬儀は故人を偲ぶ厳粛な儀式であり、自身の魅力をアピールする場ではありません。
そのため、肌の露出が多い服装は厳禁です。
女性の場合、襟ぐりが大きく開いたデザインや、肩が出るノースリーブ、スカート丈が膝より短いものは避けます。
体のラインが過度に強調されるタイトなシルエットの服も不適切。
夏場であっても素足はマナー違反となるため、必ず黒のストッキングを着用し、慎み深く控えめな装いを心がけます。
光沢のある素材や華美な装飾品
葬儀の服装では「光り物」を避けるのが鉄則です。
エナメル素材の靴やバッグ、サテンなど光沢のある生地は祝いの席を連想させるためNG。
アクセサリーも、ゴールドや宝石など輝きの強いものは外し、結婚指輪と一連のパールのみに留めます。
男性が身につけるネクタイピンやカフスボタンも光り物とみなされるため着用しません。
ラメ入りのメイクやネイル、装飾の多い髪飾りも避け、全体的に落ち着いた印象にまとめます。
葬式の服装に関するよくある質問
ここまで葬儀の服装に関する基本的なマナーを解説してきましたが、個別の状況において判断に迷うこともあるでしょう。
ここでは、葬儀の服装に関して特に多く寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
女性のパンツスーツの着用、数珠の必要性、喪服の購入やレンタル方法など、具体的な疑問に対して簡潔に回答します。
女性がパンツスーツで参列するのはマナー違反ですか?
結論として、女性がパンツスーツで参列することはマナー違反ではありません。
ただし、一般的にはスカートスタイルの方がよりフォーマルとされています。
パンツスーツを着用する際は、ブラックフォーマルを選び、体のラインを拾わないゆったりとしたデザインが望ましいです。
数珠は必ず持っていかなければいけませんか?
数珠は必ず持っていかなければならないものではありませんが、仏式の葬儀では持参するのが望ましいとされています。
故人への敬意を示す仏具であり、持っているとより丁寧な印象になります。
もし持っていなくてもマナー違反にはあたらないので、安心してください。
喪服はどこで購入できますか?レンタルは可能ですか?
喪服は、百貨店や紳士服店、フォーマルウェア専門店、大型スーパーなどで購入可能です。
急な不幸で用意が間に合わない場合は、葬儀社や貸衣装店、インターネットのレンタルサービスを利用する方法もあります。
レンタルは比較的安価で、様々なサイズが揃っています。
まとめ
葬儀の服装は、故人への弔意と遺族への配慮を示すための重要なマナーです。
男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルを基本とし、故人との関係性や立場に応じた格式の服装を選びます。
服装だけでなく、小物や身だしなみにも細かな決まりがあり、殺生を連想させるものや華美な装飾、肌の露出は避ける必要があります。
急な訃報や季節に応じた対応も求められます。
これらのルールを理解し、厳粛な場にふさわしい装いを整えることが、故人を穏やかに見送る作法となります。
ちょっとした疑問やお悩みも多数
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