「悼む」の意味とは?「弔う」「偲ぶ」との違いと使い方を例文で解説
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- 新着 更新日:2026.01.20
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「悼む」の意味とは?「弔う」「偲ぶ」との違いと使い方を例文で解説

「悼む」という言葉は、人の死に際して悲しみを表現する際に用いられますが、その正確な意味や使い方を正しく理解しているでしょうか。
この言葉には「弔う」や「偲ぶ」といった類語があり、それぞれニュアンスが異なります。
この記事では、「悼む」の言葉の意味を基本から解説し、類語との違いや、お悔やみの場で失礼にならないための正しい使い方を具体的な例文とともに紹介します。
「悼む」とは?基本的な意味と読み方を解説
「悼む」とは、人の死を悲しみ、嘆く気持ちを表す言葉です。
読み方は「いたむ」であり、同じ読みの「痛む」とは意味が異なります。
「悼む」の語源や由来は古語にまで遡り、古くから人の死に対する深い悲しみを表現するために使われてきました。
ここでは、「悼む」という言葉の基本的な意味と読み方について、その背景を含めて詳しく見ていきます。
「悼む」の読み方は「いたむ」
悼むの正しい読み方はいたむです。
この読みは心に深い悲しみや苦しみを感じることを意味する痛むや、物が悪くなることを指す傷むと同音ですが、漢字によって意味が明確に区別されます。
悼という漢字はりっしんべん(忄)が心を、右側の卓が音を表し、心が引き裂かれるような悲しみを象徴しています。
このため、悼むは人の死という特定の出来事に対する心の動きを表現するための言葉として使われ、他のいたむという読みの言葉とは異なる、重い意味合いを持ちます。
人の死を悲しみ、嘆き悲しむ内面的な気持ちを表す言葉
「悼む」は、人の死に対して心の中で深く悲しみ、嘆くという内面的な気持ちを表す言葉です。
これは、葬儀に参列するといった具体的な行動ではなく、あくまで個人の心の中で起こる感情の動きを指すものです。
故人との別れを悲しみ、その死を嘆くという、個人的で静かな感情表現がこの言葉の核となります。
したがって、「友の早すぎる死を悼む」といった使い方をします。
この言葉は、外に向けた行為よりも、個人の内なる悲痛な心に焦点を当てているのが特徴です。
【一覧表】「悼む」「弔う」「偲ぶ」のニュアンスと使い分け
「悼む」には、「弔う」や「偲ぶ」といった似た意味を持つ類語が存在します。
これらの言葉は、いずれも故人を思う気持ちを表しますが、そのニュアンスや使われる場面は異なります。
言い換えが可能に見える場合でも、感情の在り方や行動の有無によって使い分ける必要があります。
ここでは、それぞれの言葉が持つ特徴を比較し、適切な場面で使い分けるためのポイントを解説します。
感情を表す「悼む」:内面的な悲しみに焦点
「悼む」は、故人の死に対する個人の内面的な感情、つまり心の中での深い悲しみに焦点を当てた言葉です。
この言葉は、誰かの死を知ったときに自然に湧き上がる悲嘆や哀惜の念を表現する際に用いられます。
「友人の突然の死を悼む」というように、外部に向けた行動よりも、個人の心の中で静かに悲しむ様子を表します。
そのため、お悔やみの言葉として、自らの悲しい気持ちを伝える際に適しています。
行動を表す「弔う」:葬儀など具体的な行いに焦点
「弔う」は、故人の冥福を祈るために行われる具体的な行動を指す言葉です。
例えば、葬儀や告別式に参列すること、お墓参りをすること、法要を営むことなどがこれにあたります。
故人の魂を慰め、成仏を願うための儀式や行い全般を指すため、感情表現よりも行為そのものに焦点が置かれます。
したがって、「家族で集まり、故人を弔う」というように、故人のために何かを行うという文脈で使われるのが一般的です。
追憶を表す「偲ぶ」:故人との思い出を懐かしむことに焦点
「偲ぶ」は、故人との生前の思い出や人柄を静かに思い起こし、懐かしむ気持ちを表す言葉です。
悲しみに暮れるというよりも、故人が生きていた頃の姿や功績を心に留め、懐かしむという穏やかな追憶のニュアンスが強くなります。
故人を偲ぶために思い出の品を見たり、ゆかりの地を訪れたりする行為も含まれます。
時間が経過し、悲しみが少し和らいだ頃に、故人を懐かしむ気持ちを表すために使われることが多い言葉です。
「悼む」の正しい使い方を具体的な例文で紹介
「悼む」という言葉は、主に人の死に関するフォーマルな場面で使われます。
特に、お悔やみの言葉を述べるときや、弔電・手紙を送る際に、故人への深い悲しみを表現するために用いられます。
ここでは、実際の場面で「悼む」をどのように使えばよいのか、具体的な例文を挙げながらその使い方を分かりやすく解説します。
お悔やみの言葉で気持ちを伝える際の例文
お悔やみの言葉を口頭で伝える際は、故人や遺族の気持ちに寄り添い、丁寧な表現を心がける必要があります。
例えば、「このたびは誠にご愁傷様です。〇〇様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます」といった形で伝えます。
また、「突然の訃報に接し、お慰めの言葉も見つかりません。ただただ、ご冥福を祈り、故人を悼むばかりです」のように、深い悲しみを表す際にも用いられます。
弔電や手紙で用いる場合の例文
弔電や手紙など、書き言葉でお悔やみを伝える際にも「悼む」は頻繁に用いられる表現です。
文面では、より改まった形で気持ちを伝えることが求められます。
「ご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。ご家族の皆様のお悲しみを思うと、胸がふさがる思いです。遥かな地より、故人のご冥福を祈り、その死を悼んでおります」といった形で使用します。
手紙の場合でも、「〇〇様の在りし日のお姿を偲び、ご逝去を深く悼んでおります」のように、故人への思いを込めて表現します。
「弔う」の正しい使い方を具体的な例文で紹介
「弔う」は、故人の冥福を祈るための具体的な行動を示す言葉です。
葬儀や法要といった儀式的な場面で使われることが多く、遺族や参列者が故人のために心を込めて行う行為を表します。
ここでは、「弔う」という言葉がどのような文脈で使われるのか、実際の例文を交えながら詳しく解説していきます。
葬儀や法要で故人の冥福を祈る際の例文
「弔う」は、葬儀や法要などの場で、死者を丁重に葬り、その冥福を祈る行為を表す際に使われます。
「先日の葬儀では、多くの方々と共に故人を弔うことができました」というように、儀式を通じて故人を送る文脈で用います。
また、「来月は祖父の七回忌です。家族が集まり、ささやかながら法要を営んで故人を弔う予定です」のように、故人を供養するための具体的な計画を述べる際にも適した表現です。
「弔い上げ」など関連語句の意味と使い方
「弔う」に関連する言葉として「弔い上げ(とむらいあげ)」があります。
これは、故人の最後の年忌法要を意味し、これをもって個別の法要を終え、以降は先祖代々の霊と合わせて供養するという区切りを示す仏教用語です。
一般的には三十三回忌や五十回忌を弔い上げとすることが多いですが、地域や宗派、家庭の考え方によって時期は異なります。
「来年の三十三回忌をもちまして、父の弔い上げとさせていただく予定です」といった形で使われます。
「偲ぶ」の正しい使い方を具体的な例文で紹介
「偲ぶ」は、故人との思い出を懐かしみ、その人柄や生前の姿を心に思い浮かべることを表す言葉です。
悲しみを表現するだけでなく、故人への愛情や敬意を込めて追憶する、穏やかなニュアンスを持ちます。
ここでは、「偲ぶ」という言葉がどのような場面で使われるのか、その具体的な使い方を例文とともに紹介します。
故人の生前の人柄や思い出を語る際の例文
「偲ぶ」は故人との楽しかった思い出やその人柄について語り合う場面でよく使われます。
「亡くなった人を偲び、彼が好きだった音楽を聴いています」のように、故人を思い出す行為とともに用いられます。
また、「友人の死を偲び、学生時代によく通った喫茶店に集まった」といった形で、故人ゆかりの場所で思い出を語り合う状況にも適しています。
「先生の温かいお人柄を偲び、感謝の気持ちでいっぱいです」と故人への感謝を込めて使うこともできます。
「偲ぶ会」で使われる挨拶の例文
「偲ぶ会」は、葬儀とは別に、故人と親しかった人々が集まり、その思い出を語り合うための催しです。
この会の挨拶では、「偲ぶ」という言葉が中心的な役割を果たします。「本日は、故〇〇を偲ぶ会にお集まりいただき、誠にありがとうございます」と冒頭で述べます。また、「この会が、皆様と共に故人の在りし日を偲び、温かい思い出を語り合う場となれば幸いです」のように、会の趣旨を説明する際にも使われます。
混同しやすい類語「追悼」「哀悼」との意味の違い
「悼む」と意味が似ていて混同されやすい言葉に、「追悼(ついとう)」と「哀悼(あいとう)」があります。
どちらも人の死を悲しむ気持ちを表す言葉ですが、ニュアンスや使われる場面が異なります。
これらの言葉の意味の違いを正確に理解することで、より適切に故人への気持ちを表現できるようになります。
「追悼」:故人の生前の功績をたたえ、悲しむこと
追悼は、故人の死を悲しむと同時に、その人が生前に成し遂げた功績や人柄を思い起こし、たたえるという意味合いが含まれる言葉です。
そのため、社会的に功績のある著名人が亡くなった際の追悼演説や追悼番組といった形で使われることが多くあります。
また、災害や事故の犠牲者を悼む際にも追悼式典のように用いられ、個人的な悲しみだけでなく、より公的な場面での使用が目立ちます。
「哀悼」:人の死を悲しみ、悼む気持ちそのものを指す言葉
「哀悼」は、人の死を心から悲しみ、悼む気持ちそのものを指す、非常に丁寧で改まった表現です。
主に「哀悼の意を表します」や「謹んで哀悼の誠を捧げます」といった定型句として、スピーチや弔電などのフォーマルな場面で使われます。
「悼む」が動詞として使われるのに対し、「哀悼」は名詞として「哀悼の意」のように使われるのが一般的です。
悲しみの感情をより強調し、厳粛な気持ちを伝えたいときに適しています。
お悔やみの場で言葉を伝える際に注意すべきマナー
お悔やみの言葉を伝える際には、故人や遺族の深い悲しみに配慮し、言葉選びを慎重に行う必要があります。
不適切な表現は、意図せず相手を傷つけてしまう可能性があります。
知っておくべきマナーを守って言葉を伝えることで、相手への思いやりを示すことになります。
ここでは、お悔やみの場で特に注意すべき言葉のマナーについて解説します。
不幸が重なることを連想させる重ね言葉は使わない
お悔やみの場では、「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」「ますます」といった重ね言葉の使用は避けるべきマナーとされています。
これらの言葉は、不幸が続くことや重なることを連想させてしまい、縁起が悪いと考えられているためです。
もし使う場面があれば、「重ね重ね」は「深く」、「くれぐれも」は「どうぞ」や「十分に」といった言葉に言い換える配慮が求められます。
これは遺族の心情を最大限に思いやる日本の文化から生まれた慣習です。
生死に関する直接的な表現は避けるべき
お悔やみの言葉では、生死に関する直接的な表現は使わないのがマナーです。
これらの言葉は、遺族に故人の死を改めて突きつけることになり、深い悲しみを与えかねません。
代わりに、「ご逝去」「永眠」「お亡くなりになる」といった婉曲的な表現を用います。
また、「生きていた頃」は「ご生前」や「お元気でいらした頃」と言い換えることで、遺族の気持ちに寄り添うことができます。
相手の宗教・宗派に配慮した言葉を選ぶ
お悔やみの言葉は、相手の宗教や宗派によって使うべき表現が異なります。
例えば、「ご冥福をお祈りします」「成仏」「供養」といった言葉は仏教用語であるため、キリスト教や神式の葬儀では用いません。
キリスト教の場合は「安らかな眠りをお祈り申し上げます」、神式の場合は「御霊のご平安をお祈り申し上げます」といった表現が適切です。
事前に相手の宗教がわからない場合は、「心よりお悔やみ申し上げます」など、宗教色のない言葉を選ぶのが無難です。
「悼む」に関するよくある質問
悼むという言葉は、日常的に使う機会が少ないため、いざという時に使い方に迷うこともあります。
ここでは、弔電での表現や類語との細かな違い、さらにはメールでの使い方や英語表現など、悼むに関して寄せられることが多い質問について、分かりやすく回答します。
Q. 弔電で「ご逝去を悼み」と使うのは正しいですか?
はい、弔電で「ご逝去を悼み」という表現を使うのは正しいです。
故人の逝去を悲しみ、お悔やみの気持ちを伝えるための非常に丁寧な定型句として広く用いられています。
この一文だけで、故人への深い哀悼の意と、遺族へのいたわりの気持ちを表現することが可能です。
Q. 「故人を悼む」と「故人を惜しむ」の違いは何ですか?
「悼む」は人の死そのものを悲しみ嘆く気持ちを表すのに対し、「惜しむ」は故人の才能や人柄、その存在が失われたことを残念に思う気持ちを指します。
前者は死に対する悲嘆に、後者は失われたことへの残念さに焦点があるという違いがあります。
Q. メールやLINEでお悔やみを伝える際に「悼む」という言葉は使えますか?
メールやLINEで「悼む」という言葉を使ってもマナー違反ではありませんが、相手との関係性によります。
親しい間柄であれば問題ありませんが、これらは略式の連絡手段のため、目上の方などには避け、後日改めて弔問するか手紙を送るのがより丁寧な対応です。
まとめ
「悼む」「弔う」「偲ぶ」は、いずれも故人を思う気持ちを表す言葉ですが、それぞれに異なるニュアンスがあります。
「悼む」は人の死に対する内面的な悲しみを、「弔う」は葬儀などの具体的な行動を、「偲ぶ」は故人との思い出を懐かしむ追憶の気持ちを指します。
また、「追悼」や「哀悼」といった類語との違いも存在します。
これらの言葉の意味を正しく理解し、お悔やみの場でのマナーを守りながら使い分けることが、故人や遺族への深い配慮につながります。
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