終活とは?始める時期や具体的な内容を解説!
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葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
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お葬式・法要の知識・マナー
- 更新日:2025.09.10
- お葬式・法要の知識・マナー
終活とは?始める時期や具体的な内容を解説!

「終活って何をすればいいの?」「いつかはやるべきだと思っているけど、いつから始めるべき?」こうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
一口に終活といっても実際の内容は分かりづらく、具体的に何から手をつければ良いか迷うことも少なくありません。
そこで本記事では、終活の基本から具体的な進め方まで分かりやすく解説します。終活をするにあたって注意すべきポイントも紹介するので、これから終活に取り組もうと考えている方はぜひチェックしてみてください。
終活とは何か
終活は、自分の人生の最期を見据えて準備をしていく活動全般を指す言葉です。身の回りの整理や財産の管理、医療や介護の意向、さらには葬儀やお墓に関する希望まで、幅広い内容を含みます。
「終活」という言葉の印象から、暗いイメージを持たれがちですが、決してそうではありません。「残りの人生を楽しく、安心して過ごすための準備」と捉えることで、終活はより充実した時間となるはずです。
終活のメリット
終活は義務ではなく、必ずしも行わなくてはならないものではありません。しかし終活をするメリットは非常に大きく、親族のため、そして自身のためにもぜひ取り組んでほしい活動です。
ここでは、終活で得られる代表的なメリットを紹介していきます。
親族の負担が減る
終活を進める大きなメリットとして挙げられるのは、親族の負担を軽減できる点です。親族が亡くなった後に必要となる手続きや葬儀の準備には、多大な労力がかかります。
こうした労力を減らすために重要なのが、自分の意思や情報を事前に明確にしておくことです。
契約情報や財産の情報も、自身で記録するのと親族が確認するのとでは、労力に大きな差が生じます。
これらの希望を遺言書やエンディングノートに書き記しておけば、親族が迷うことなく準備や手続きを進めることができるでしょう。
相続トラブルの回避
相続トラブルをリスクを軽減できるのも、終活の大きなメリットです。特に不動産や預貯金の相続は、事前にルールを決めていないと相続トラブルに発展しやすい事項だといえます。
自身の死によって親族の関係が悪化してしまうことは、誰でも避けたいはず。遺言書や財産目録を用意すれば、自身の意思を明確に親族に伝え、トラブルを防ぐことができるでしょう。
遺言書・財産目録の作成が難しいと感じる場合は、専門家に相談しながら手続きを進めるのもおすすめです。
イオンのお葬式では、円滑な相続を実現するための遺言書作成サービスを提供しております。専門家に相談しながら遺言書の準備をしたい方は、下記ページの詳細情報をぜひチェックしてみてください。
老後の不安が減る
老後の不安が軽減されることも、終活の大きなメリットの一つです。終活は死後の準備だけでなく、老後を安心して過ごすための備えでもあります。
普段から相続や身辺のことを考えているつもりでも、頭の中だけでは意外に整理がつかないものです。実際に手を動かして思考を形にすることで整理がつき、精神的な負担が解消されます。
生活費や老後資金の管理を見直すことで、将来の生活設計にも安心感が生まれることでしょう。
充実した老後生活を送れる
終活は不安を軽減するだけでなく、充実した老後の準備でもあります。時間の制限やゴールが明確になってくる老後だからこそ、濃密な時間を過ごしたいものです。
やりたいことやどう過ごしていきたいかの理想をはっきりさせることで、老後がより充実した時間になるはずです。
死に対する不安が減る
死に直面することは誰にとっても不安なものですが、終活で事前に準備を進めることで、その不安を和らげられます。エンディングノートに「どのような最期を迎えたいか」や「感謝を伝えたい人」などを書き残すことで、心が整理され、前向きな気持ちになれるでしょう。
また、介護や医療に関する意向をまとめておけば、いざというときに自身の意思を尊重してもらうことができます。
終活を通じて死や病気の不安を軽減し、これまでよりも明るい気持ちで大切な老後の時間を過ごしましょう。
終活でやること

ここからは、終活で行う具体的な内容を見ていきましょう。終活の基本は、身近なことから取り組んでみることです。
一気に全部やる必要はありませんので、ここで紹介する事柄の中から、やりやすいものにぜひ着手してみてください。
身の回りの片付け
終活は、まず身の回りの片付けから始めるのがおすすめです。長年の生活で増えた衣類や家具、書類などは、元気なうちに整理しておきましょう。
ご遺族が後から片付けをするとなると、何を残し何を処分するか判断に困ることが少なくありません。
本人の意志で整理しておけば、「これは残したい」という大切なものだけを残せます。片付けは一度に終わらせる必要はありませんので、日常生活の中で少しずつ、長期的に進める習慣をつけましょう。
医療・介護の意向をまとめる
将来の医療や介護に関する希望を明確にしておくことも大切です。延命治療を望むかどうか、介護が必要になった場合はどこで過ごしたいかなど、意思を記しておきましょう。
年齢を重ねると思わぬケガや病気によって意思疎通が難しくなることも珍しくありません。
意思を記すことで、いざという時に家族が判断に迷わずに済むはずです。
近年ではエンディングノートの他にも、「リビングウィル」「事前指示書」と呼ばれる書類も使用されています。
財産の整理
預貯金や保険、不動産など、自分が保有している財産をリスト化して整理しましょう。通帳や証券、契約書類といった重要書類を一ヶ所にまとめておくと、いざという時に家族が探しやすくなります。
また、財産の全体像を把握することが、自身の老後資金の計画にも役立ちます。
これまで漠然と資産を管理していた場合、それが不安の種になっている場合もありますので、この機会にぜひ見直しをしてみてください。
老後の資金計画
財産の整理が終わったら、それをもとに老後の資金計画を立ててみましょう。年金や貯蓄、保険などを踏まえ、どのくらいの資金で老後を過ごせるのかを確認していきます。
資金計画のプロであるファイナンシャルプランナーに相談するのもおすすめです。
相続関連の準備
財産を整理したら、相続の準備も進めることができます。誰にどの遺産を相続するのかを検討し、決定事項を少しずつ記録していきましょう。
各種検討が完了し準備が整ったら、遺言書を作成しておくと安心です。特に、不動産や高価な物品を所有している場合は、早めに専門家に相談して相続対策を進めることが望まれます。
イオンのお葬式では相続サポートサービスも提供しており、法律や税務の観点から円滑な相続をサポートいたします。小さなお悩みでもぜひお気軽にご相談くださいませ。
葬儀の規模を考える
どのような葬儀を望むのかを考えておくと、残された家族が葬儀を計画する際の迷いを減らせます。近年は一般葬のほかにも、小規模な家族葬、火葬のみ行う火葬式など、葬儀のタイプが多様化しているのが特徴です。
柔軟な選択ができる一方で、選択肢が多すぎてどのタイプが良いか悩んでしまうこともあるでしょう。葬儀は残された親族だけでなく、故人のための儀式でもあります。「多くの人に参列してほしい」「家族だけで静かに執り行ってほしい」といった希望を伝えることで、自身も親族も納得の葬儀を選択できるはずです。
イオンのお葬式では、お客様のご希望に合わせた葬儀プランを多数ご用意しております。ご希望の葬儀を実現できるよう細かな調整も承りますので、ぜひ一度ご相談ください。
お墓の意向をまとめる
お墓についての意向をまとめることも終活の一環です。先祖代々のお墓に入るのか、新しく墓地を購入するのか、あるいは永代供養や樹木葬を選ぶのか、近年はご希望に沿った多様な埋葬方法を実現できます。ご家族と相談しながら、自分に合った方法を決めておくと安心です。
交友関係の整理
交友関係の整理も、終活において大切ことです。年齢を重ねると交友関係が広がり、広がりすぎた交友関係が精神的な負担になるケースも少なくありません。
疎遠になった人との関係を整理することも、心の整理をする上で重要な意味を持つことがあります。
また、自身が亡くなった場合に訃報を伝えてほしい人がいれば、名前をリスト化しておくのも良いでしょう。親族が訃報を伝える際、確実に知らせを届ける助けとなります。
老後の楽しみを考える
老後の楽しみを考えるのも、終活の醍醐味と言えるでしょう。終活は「死の準備」だけでなく、「これからどう生きるか」を考える時間でもあります。
趣味や旅行など、やりたいことをリストアップしておくと、目標を持って前向きな日々を過ごせるでしょう。ポジティブな老後計画を立てることは、心の健康を保つための大切なステップです。
エンディングノートを作る

最後に、自分の希望や思いをまとめるためのエンディングノートについて紹介します。エンディングノートには遺言書のように法的効力はありませんが、医療や葬儀、財産のことまで幅広く記録できるのが魅力です。
親族に伝えたいメッセージや感謝の言葉を残すこともできるため、心の整理と同時に親族にとっての大きな支えとなるでしょう。
ここまで紹介した事柄を普通のノートにまとめることもできますが、「何から書いていいかわからない」という状況に陥りがちです。
バリエーション豊かなエンディングノートが販売されていますので、終活を楽しくスムーズに進めるためにも、ぜひ一度お手に取ってみてください。
終活を行う際に気をつけたいポイント
終活は死と向き合う時間でもあるため、慎重に行うべきことであるのも事実です。終活によって老後に不安を感じたり、ネガティブな気持ちになったりしては本末転倒ですので、細心の注意を払いながら進めましょう。
ここでは、終活を進める際に特に注意したいポイントを解説していきます。
ポジティブな計画を立てる
大前提として、終活は自身の生を充実させるための前向きな活動です。そのため、無理にネガティブな事柄と向き合うことはありません。どうしても向き合わなければならない場合は、親族と話し合いながら、前向きに進めていきましょう。
一気にやろうとしない
終活はやることが多岐にわたるため、短期間で一気に片付けようとすると意欲を失い、精神的な負担も大きくなります。まずは身近なことから少しずつ取り組み、生活の一部として終活を行うくらいの感覚で進めていくのも良いでしょう。
写真整理やエンディングノートの記入なども、毎日少しずつ行うことで楽しみながら続けやすくなります。
親族と相談しつつ進める

終活は自分だけの問題ではなく、親族に大きく関わる活動です。葬儀やお墓、財産にといった事柄も独断ではなく、家族と話し合って理解を得ながら進めましょう。
親族とすり合わせを行いながら進めることで、将来のトラブルを未然に防ぐことができます。
終活自体が親族とのコミュニケーションのきっかけになるのも、終活の魅力と言えるでしょう。
デジタル終活を忘れない
近年は、パソコンやスマートフォンに大切な情報が多く保存されています。相続等で必要になる重要なデータがどこに保存されているかを親族に共有しておきましょう。
また、SNSのアカウントやネット銀行、サブスクリプションサービスは、親族が解約する際に多大な手間が発生します。 IDやパスワードを整理し、エンディングノートなどに一覧で残す方法があります。ただし、この方法はそのノート自体が盗難・紛失した場合に、全ての情報が漏洩する大きなセキュリティリスクを伴います。そのため、例えば「パスワード管理ツールのマスターパスワードのみを記す」「ヒントだけを書いておく」など、ご家族と相談の上、安全な情報の残し方を検討することが非常に重要です。
必要があれば専門家にも相談する
相続や税金、介護や医療に関する手続きには、専門的な知識が求められる場面も少なくありません。自分だけで判断するのが難しい場合は、弁護士や税理士、ファイナンシャルプランナーといった専門家に相談しましょう。
終活に関するよくある疑問
最後に、終活に関するよくある質問を紹介していきます。終活について悩みを抱いている方は、ぜひ参考にしてみてください。
終活はいつから始めるべき?
終活を始める時期に明確な決まりはありませんが、定年退職を迎え、ライフスタイルが変わる60代~70代で始める方が多いです。また、定年以外にも、引っ越しや子どもの独立のようなライフイベントをきっかけに終活を始める方は少なくありません。
また、年齢を重ねすぎてしまうと、体力や判断力が衰えて終活をする気力すらなくなる可能性もあります。体力に余裕があるうちに、少しずつ着手していくのがおすすめです。
終活を開始する年齢に制限はないので、老後のことを考えたいと思ったら、その時があなたにとっての始め時と言えるでしょう。
終活はどの作業から始める?
前述の通り、終活の順番に決まりはありません。段取りをつけて着手したい場合は、以下の順番で取り組むと効率的に終活を進めることができるでしょう。
①身の回りのものの整理
②情報整理(交友関係・デジタル情報など)
③資産・相続関連の整理
④葬儀やお墓の準備
⑤医療・介護の意向確認
ただし、終活は取り組む時間自体に意味がある活動でもあります。義務感にとらわれすぎず、やりたいことからマイペースに進める気持ちを大切にしましょう。
終活について相談できる場所は?
終活について相談したい場合は、葬儀社や生前整理業者に相談するのがおすすめです。これらの業者では終活に関するさまざまなサービスやアドバイスを提供しているケースが多いため、終活についてお悩みの場合は気軽に相談してみましょう。
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本記事を読んで終活についてもっと知りたいと感じた方は、ぜひ本サイトもチェックしてみてくださいね。
終活は「やりたい」と思ったことから少しずつ進めよう

本記事では、終活の概要や進め方、注意点などを解説してきました。終活は人生の最期に向けた準備活動であると同時に、今をより良く生きるための前向きな取り組みでもあります。
遺言書やエンディングノートの作成、資産の整理などを通じて、より安心かつ充実した老後を過ごすことができるようになります。まずは身近なところから少しずつ始めてみましょう。
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