納骨はいつ行う?時期の決まりはない?お墓がない場合の注意点
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お墓・霊園・お骨・永代供養の知識
- 更新日:2026.01.20
- お墓・霊園・お骨・永代供養の知識
納骨はいつ行う?時期の決まりはない?お墓がない場合の注意点

納骨はいつまでに行うべきか、具体的な時期について悩む方は少なくありません。
実は、納骨の時期に法律上の決まりはなく、ご遺族のタイミングで行うことができます。
しかし、仏式の法要に合わせて行うのが一般的です。
この記事では、一般的な納骨の時期や、すでにお墓がある場合とない場合それぞれの流れ、準備すべきことについて解説します。
ご自身の状況に合わせて、最適な納骨の時期を見つけるための参考にしてください。
納骨を行う時期に法律上の決まりはない
納骨はいつまでにしなければならない、という法律上の期限は設けられていません。
「墓地、埋葬等に関する法律」では、遺骨を埋葬する場所は都道府県知事が許可した墓地や霊園でなければならないと定められていますが、その時期については特に言及されていません。
そのため、火葬後すぐに納骨することも、数年間自宅で供養した後に納骨することも可能です。
遺族の気持ちの整理がつかなかったり、お墓の準備が整っていなかったりする場合には、焦らずに自分たちのペースで時期を決めることができます。
一般的な納骨時期の5つの目安
納骨のタイミングは法律で定められていないため、遺族の都合や考え方によって自由に決めることができます。
しかし、多くの場合は親族が集まりやすい仏式の法要のタイミングに合わせて行われます。
どの法要を選ぶかは、お墓の有無や準備状況、地域や家庭の慣習によって異なりますが、一般的には四十九日や一周忌などが節目として選ばれることが多いです。
ここでは、納骨を行う目安とされる5つの時期について解説します。
四十九日法要に合わせて行う
仏教の教えでは、故人の魂は亡くなってから49日間、この世とあの世の間をさまよい、閻魔大王による最後の審判を経て行き先が決まるとされています。
この重要な節目である四十九日に、故人の成仏を願って法要が営まれます。
親族が一堂に会するこのタイミングに合わせて納骨を行うことは、最も一般的なケースです。
忌明けの区切りとして、多くの人がこの時期を選びます。
すでにお墓がある場合は、四十九日法要と納骨式を同日に行うことが多いです。
百箇日法要に合わせて行う
四十九日の法要や納骨の準備が間に合わない場合、次の目安となるのが百箇日法要です。
故人が亡くなってから100日目に行われるこの法要は「卒哭忌(そっこくき)」とも呼ばれ、遺族が泣き悲しむ日々から卒業し、悲しみに区切りをつける日とされています。
気持ちの整理をつけたり、お墓の準備を進めたりするために、少し時間が必要な場合に選ばれるタイミングです。
四十九日と同様に、親族が集まる機会に合わせて納骨式を行うことができます。
新盆(初盆)に合わせて行う
故人が亡くなって四十九日が過ぎた後に、初めて迎えるお盆を「新盆(初盆)」と呼びます。
お盆の時期は、多くの親族が帰省などで集まりやすいため、この機会に納骨式をするのも一つの選択肢です。
特に、故郷から離れて暮らす親族が多い場合、皆が揃ってお参りできる良い機会となります。
ただし、地域や宗派の慣習によっては、新盆の時期に納骨するのを避ける場合もあるため、事前に菩提寺や地域の事情に詳しい方に確認しておくと安心です。
一周忌法要に合わせて行う
お墓がまだない場合や、様々な事情ですぐに納骨ができなかった場合に多く選ばれるのが、一周忌法要のタイミングです。
故人が亡くなってから満1年となる命日に行われる一周忌は、年忌法要の中でも特に重要な節目とされています。
この時期までには約1年間の猶予があるため、新しいお墓の建立や、納骨先の検討などをじっくりと進めることが可能です。
親族にとっても大切な法要であるため、多くの人が集まりやすく、納骨式を執り行うのに適した時期といえます。
三回忌法要に合わせて行う
一周忌までに納骨の準備が整わなかった場合や、故人のそばにいたいという気持ちから手元供養を続けていた場合などには、三回忌法要が納骨の目安となります。
三回忌は、故人が亡くなってから満2年目に行われる法要です。
この時期になると、遺族の悲しみも少しずつ落ち着き、落ち着いて納骨の準備を進められるようになります。
一周忌と同様に、親族が集まる重要な法要の機会であるため、納骨式を合わせて行うのに適したタイミングです。
お墓がまだない場合はいつ納骨すれば良い?
先祖代々のお墓がない、あるいは新しくお墓を建てる必要がある場合、納骨をいつまでにするか悩むかもしれません。
お墓の建立にはある程度の時間が必要になるため、火葬後すぐの納骨は現実的ではありません。
このような場合は、一周忌や三回忌といった年忌法要を一つの目標として、計画的に準備を進めていくのが一般的です。
焦らずに、故人や家族にとって最善の形をじっくりと検討する時間を持つことが大切です。
一周忌や三回忌を目標にお墓の準備を進める
新しくお墓を建てる場合、納骨の時期は一周忌や三回忌法要に合わせるのが一般的です。
約1年から2年の期間があれば、墓地の選定から墓石のデザインや種類の検討、そして契約から建立まで、焦ることなくじっくりと準備を進めることができます。
故人を偲びながら、家族全員が納得できるお墓を選ぶための大切な時間となります。
この期間、遺骨は自宅で安置するか、お寺や霊園の一時預かりサービスを利用することも可能です。
新しいお墓が完成するまで2〜3ヶ月かかることを想定する
新しいお墓を建立する場合、一般的に2〜3ヶ月程度の期間が必要です。
まず、霊園や墓地を選定し、使用契約を結びます。
次に、石材店と墓石のデザインや石の種類、彫刻する文字などについて詳細な打ち合わせを行います。
デザインが決定してから墓石の加工と設置工事が始まり、完成に至ります。
納骨したい時期が決まっている場合は、この期間を考慮して、できるだけ早めに霊園探しや石材店への相談を開始することが重要です。
一時的に遺骨を預けられる納骨堂の利用も検討する
お墓が完成するまでの間、遺骨を自宅で安置することに抵抗がある場合や、保管場所に困る場合には、寺院や霊園が提供する納骨堂の一時預かりサービスを利用するのも一つの方法です。
費用はかかりますが、セキュリティがしっかりした専用の施設で遺骨を安全に保管してもらえます。
ロッカー形式や棚形式など、施設によって様々なタイプがあります。
お墓の準備が整うまでの間、安心して遺骨を預けておくことができるため、検討してみる価値はあるでしょう。
納骨式までに準備すべきことと当日の流れ
納骨式を円滑に進めるためには、事前の準備が欠かせません。
納骨する場所の決定から始まり、関係者との日程調整、必要な書類の手配、参列者への連絡など、いくつかのステップを踏む必要があります。
これらの準備を計画的に進めることで、故人を偲ぶ大切な儀式を滞りなく執り行うことができます。
ここでは、納骨式当日を迎えるまでに必要な準備と、当日の一般的な流れについて、順を追って解説します。
ステップ1:納骨する場所(お墓・霊園など)を決める
まず最初に、遺骨をどこに納めるかを決めなければなりません。
先祖代々のお墓がある場合は、そのお墓を管理している親族や寺院、霊園に連絡して納骨の意向を伝えます。
新しくお墓を建てる場合は、墓地や霊園を探すところから始めます。
近年では、お墓の継承者がいないなどの理由から、寺院や霊園が永代にわたって供養・管理を行う永代供養墓や、屋内で遺骨を安置する納骨堂、自然に還る樹木葬など、多様な選択肢が考えられます。
ステップ2:親族や寺院と納骨式の日程を調整する
納骨する場所が決まったら、納骨式の日程を調整します。
菩提寺がある場合は、まず僧侶の都合を確認することが最優先です。
その上で、故人の命日や四十九日、一周忌などの法要に合わせるのか、あるいは参列者の集まりやすい週末にするのかなどを検討します。
主要な親族とも相談し、できるだけ多くの人が参加できる日を選びましょう。
日程が決まったら、速やかに僧侶と霊園の管理事務所に連絡し、正式に予約を入れます。
ステップ3:石材店にお墓への文字彫刻を依頼する
すでにあるお墓に納骨する場合、墓誌(戒名や俗名、没年月日などを刻む石板)に追加で彫刻する必要があります。
墓誌がない場合は、お墓の竿石の側面などに彫刻します。
この彫刻作業は石材店に依頼し、通常2週間から1ヶ月程度の時間がかかります。
また、納骨式当日には、石材店のスタッフにお墓のカロート(納骨室)の開閉を依頼する必要があります。
日程が決まったら、なるべく早く石材店に連絡し、彫刻と当日の作業を依頼しましょう。
ステップ4:「埋葬許可証」など必要な書類を用意する
お墓や納骨堂に遺骨を納める際には、「埋葬許可証」が必要です。
これは、役所に死亡届を提出した際に発行される「火葬許可証」に、火葬場で火葬執行済みの印が押された書類のことです。
通常、火葬後に骨壷と一緒に桐の箱に収められています。
この書類がないと納骨ができないため、紛失しないように大切に保管してください。
納骨式の当日は、この埋葬許可証と、霊園の使用許可証(または墓地使用承諾書)、印鑑を持参します。
ステップ5:参列者へ連絡しお供え物や会食の手配をする
納骨式の日程が正式に決まったら、参列をお願いしたい親族や知人へ、日時と場所を明確に伝えて連絡します。
納骨式後には、会食の席を設けて参列者をもてなすのが一般的です。
参加人数を事前に把握し、レストランや仕出し弁当の手配を進めましょう。
また、僧侶へのお布施(3万円〜5万円が相場)、お車代、御膳料のほか、お供え用の花や供物も準備します。
お布施の金額は地域や寺院との関係性で異なるため、不安な場合は事前に確認しておくと良いでしょう。
お墓への納骨以外の供養方法も選択肢になる
現代では、ライフスタイルや家族構成の変化、価値観の多様化に伴い、従来のお墓への納骨以外の供養方法を選ぶ人が増えています。
「お墓の継承者がいない」「子どもに負担をかけたくない」といった理由から、新しい形の供養が注目されています。
永代供養墓や納骨堂、樹木葬など、それぞれの特徴やメリットを理解し、故人の遺志や遺族の状況に合った方法を選ぶことが可能です。
ここでは、お墓以外の代表的な遺骨の供養方法について紹介します。
永代供養墓:寺院や霊園が遺骨を管理・供養する
永代供養墓は、お墓を継承する人がいない方に代わって、寺院や霊園が永代にわたり遺骨の管理と供養を行ってくれるお墓の形態です。
多くの場合、他の人々の遺骨と一緒に一つの大きな供養塔などに埋葬される「合祀(ごうし)」という形をとりますが、一定期間は個別に安置してくれるタイプもあります。
お墓の維持管理に関する心配がなく、費用も一般的なお墓を建てるより抑えられる傾向にあるため、近年選択する人が増えています。
納骨堂:屋内の施設で天候を気にせずお参りできる
納骨堂は、建物の中に設けられた遺骨を安置するための施設です。
個人や夫婦単位で利用できるスペースが用意されており、ロッカー型、仏壇型、自動搬送型など様々な様式があります。
屋内にあるため、天候や季節に関わらず快適にお参りできる点が大きなメリットです。
また、駅の近くなど交通の便が良い立地にあることが多く、お墓参りの負担を軽減できます。
墓石を必要としないため、費用も比較的安価な場合が多いです。
樹木葬:墓石の代わりに樹木をシンボルにする
樹木葬は、墓石を建立する代わりに、樹木や草花を墓標としてその下に遺骨を埋葬する供養方法です。
「自然に還りたい」という故人の希望を叶えることができるほか、宗教や宗派を問わない霊園が多いのも特徴です。
遺骨は骨壷から出して直接土に埋葬する場合や、土に還る素材の袋や容器に入れて埋葬する場合があります。
多くは永代供養が付いており、継承者を必要としません。
自然豊かな里山で行うタイプと、公園のように整備された霊園で行うタイプがあります。
納骨に関するよくある質問
納骨の準備を進める中で、さまざまな疑問や不安が生じることがあります。
特に、法律的な問題や、遺骨を自宅に置いておくことの是非、納骨式に誰を呼ぶべきかといった点は、多くの方が悩むポイントです。
ここでは、葬儀後の納骨に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
これらの情報を参考に、安心して納骨の準備を進めてください。
Q. 納骨をしないとどうなりますか?法律的に問題はありますか?
納骨の時期に法的な期限はなく、遺骨を自宅に保管し続けても法律上の問題はありません。
ただし、埋葬する際は自治体が許可した墓地や霊園に行う必要があり、自宅の庭など私有地への埋葬は法律で禁止されています。
Q. 気持ちの整理がつくまで、遺骨を自宅に置いておいても良いですか?
問題ありません。遺骨を自宅で供養する「手元供養」という形もあります。
急いで納骨する必要はなく、ご遺族の気持ちの整理がつくまで、ゆっくりと故人を偲ぶ時間を持つことは大切なことです。時期が来たら納骨を検討すれば良いでしょう。
Q. 納骨式には誰を呼べば良いですか?
納骨式に呼ぶ範囲に決まりはありません。
一般的には、故人の配偶者、子、兄弟姉妹といった近親者のみで行うことが多いです。
親族だけでなく、故人と特に親しかった友人を招く場合もあります。
誰を呼ぶかは、遺族で話し合って決めましょう。
まとめ
納骨の時期に法律上の決まりはなく、遺族の都合や気持ちに合わせて自由に決めることができます。
一般的には、四十九日や一周忌などの法要に合わせて行われますが、お墓がない場合は建立にかかる期間を考慮し、三回忌などを目処に準備を進めるのが良いでしょう。
近年では、従来のお墓だけでなく、永代供養墓や納骨堂、樹木葬といった多様な供養の形も選択肢となっています。
自宅に位牌を置いて供養を続ける手元供養という方法もあります。
故人と遺族にとって最も良い形を選び、心を込めて供養することが重要です。
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