お花代の封筒の書き方・選び方ー葬儀で失礼のないマナーと相場を解説
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葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
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お葬式・法要の知識・マナー
- 新着 更新日:2026.04.21
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お花代の封筒の書き方・選び方ー葬儀で失礼のないマナーと相場を解説
お葬式で渡すお花代の封筒の書き方や選び方には、故人や遺族への弔意を示すための大切なマナーがあります。
この記事では、そもそもお花代とは何か、香典との違いから、状況に応じた封筒の選び方、表書き・中袋の具体的な書き方、金額の相場、そして失礼のない渡し方までを網羅的に解説します。
急な訃報に際しても、この記事を読めば安心して準備を整えることができます。
そもそも「お花代」とは?香典との違いをわかりやすく解説
葬儀やお葬式で使われる「お花代」という言葉には、主に2つの意味があります。
一つは祭壇にお供えする「供花」の代金として、もう一つは遺族が香典を辞退された場合に「香典の代わり」として渡すお金です。
どちらの意味で渡すかによって、封筒の選び方や包む金額が異なるため、その違いを理解しておくことが大切です。
一般的な葬式で使われる香典とは異なる役割を持つため、状況に応じて正しく使い分けましょう。
意味①:供花(おそなえの花)の代金として渡すお金
お花代の一つ目の意味は、葬儀の祭壇に飾る供花の代金として渡すお金です。
遠方で供花を手配できない場合や、連名で供花を贈る際に代表者が現金を包み、喪主に渡すといったケースが該当します。
また、遺族側から「供花は辞退し、お気持ちだけ頂戴します」と伝えられた場合に、供花の代わりとしてお花代を渡すこともあります。
この場合の包み方は、香典とは別の封筒を用意するのがマナーです。
意味②:香典の代わりとして渡すお金
近年増えている家族葬などでは、遺族が香典返しなどの負担を考慮して香典を辞退するケースがあります。
その際に、香典の代わりとして弔意を示すために渡すのが「お花代」です。
お花代は香典ではないため、遺族側も返礼品の準備をせずに受け取りやすいという側面があります。
故人への感謝や遺族へのいたわりの気持ちを形にしたい場合に用いられ、その際の金額は本来渡すはずだった香典の額を目安にします。
キリスト教式で使われる「御花料」とは意味が異なる
仏式の葬儀で使われる「お花代」と似た言葉に、キリスト教式で使われる「御花料」がありますが、これらは意味が異なります。
「御花料」は、キリスト教の葬儀において香典の代わりとして渡すお金の表書きとして使われる言葉です。
仏式の「御仏前」にあたるもので、カトリック・プロテスタント共通で利用できます。
また、キリスト教に限らず、お祝い事やお見舞いで花を贈る際の表書きとして使われることもあるため、混同しないように注意が必要です。
【状況別】お花代にふさわしい封筒の選び方
お花代を包む封筒は、渡す状況や包む金額によって適切な選び方があります。
基本的にはシンプルな白無地の封筒が使われますが、香典の代わりとして高額を包む場合は水引のついた不祝儀袋を選ぶのがマナーです。
ここでは、状況に応じた封筒の選び方を具体的に解説します。
適切な封筒を選ぶことで、より丁寧に弔意を伝えることができます。
基本は郵便番号枠のない白無地の封筒を選ぶ
お花代を包む封筒は、郵便番号の印刷枠がない白無地の封筒を選ぶのが基本です。
これは最もシンプルで、さまざまな状況で使えるためです。
「不幸が重なる」ことを連想させる二重封筒は避け、一重のものを使用しましょう。
文房具店やコンビニエンスストアなどで手軽に購入できます。
特に、供花の代金として渡す場合や、包む金額が比較的少額である場合には、このタイプの白封筒が適しています。
水引が必要な場合と不要な場合の違い
水引が必要かどうかは、お花代を渡す意味合いと金額によって決まります。
供花の代金として数千円程度を渡す場合は、水引のない白無地の封筒で問題ありません。
一方で、香典の代わりとして1万円以上を包む場合は、弔事用の水引がついた不祝儀袋を使用するのがより丁寧な作法です。
水引の色は黒白または双銀の「結び切り」や「あわじ結び」を選びましょう。
これらは一度結ぶと解けないことから、「不幸を繰り返さない」という意味が込められています。
包む金額に合わせた不祝儀袋の選び方
不祝儀袋は、包む金額との格を合わせることが大切です。
金額に対して袋が豪華すぎたり、逆に簡素すぎたりすると失礼にあたる可能性があります。
5千円程度であれば水引が印刷されたシンプルなタイプ、1万円から3万円程度なら黒白の結び切り水引がかかったものを選びます。
3万円以上を包む場合は、より格の高い双銀の水引がついたものや、和紙の質が良いものを選ぶと良いでしょう。
金額に見合った袋を選ぶことで、相手への配慮を示すことができます。
お花代の封筒・表書きの正しい書き方
お花代の封筒を用意したら、次に表面に「表書き」を記入します。
表書きは、故人や遺族に対する弔意を示すための重要な部分であり、書き方にはマナーがあります。
ここでは、使用する筆記具から表書きの言葉、名前の書き方まで、具体的な見本をイメージしながら解説します。
特に薄墨の使用や連名の場合の書き順など、間違いやすいポイントをしっかり押さえましょう。
表書きは薄墨の筆ペンで「御花代」と書く
封筒の表面、中央上部には「御花代」または「お花代」と書きます。
この際、筆記具は薄墨の筆ペンを使用するのが最も丁寧なマナーです。
薄墨には「悲しみの涙で墨が薄まってしまった」「急なことで墨をする時間がなかった」といったお悔やみの意味が込められています。
もし薄墨のペンが用意できない場合は、通常の黒い筆ペンやサインペンでも構いませんが、ボールペンや万年筆の使用は避けましょう。
文字は楷書で丁寧に書くことを心がけます。
名前は水引の下にフルネームで記載する
表書きの真下、水引を挟んだ中央下段に、自分の名前をフルネームで書きます。
文字の大きさは、表書きの「御花代」よりも少し小さめにするとバランスが良く見えます。
会社として出す場合は、名前の右側に会社名を少し小さく書き添えます。
誰からのお花代か遺族が一目でわかるように、はっきりと読みやすい字で丁寧に記載することが重要です。
夫婦や職場など連名で出す場合の氏名の書き順
夫婦や職場の同僚など連名でお花代を出す場合、書き方にはいくつかの方法があります。
夫婦の場合、一般的には夫のフルネームを中央に記載します。故人が妻側の知り合いである場合は、「苗字+夫の名前 妻の名前」と連名で記載する方法もあります。
職場の同僚など3名までの連名の場合、役職や年齢が最も上の人を一番右に書き、そこから左へ順に名前を並べるのが一般的です。
4名以上になる場合は、代表者の名前を中央に書き、その左に「他〇名」と小さく添える方法や、「〇〇一同」とまとめて記載する方法が一般的とされています。別途、全員の氏名と金額を記載した控えを準備することもあります。
お花代の中袋(中包み)の書き方とお金の入れ方マナー
不祝儀袋を使用する場合、中にはお金を入れるための中袋(または中包み)が入っています。
この中袋にも、金額や住所などを正しく記入する作法があります。
また、お札の入れ方にも弔事ならではのマナーが存在します。
遺族が後で整理する際の負担を減らし、失礼のないように弔意を伝えるため、中袋の書き方とお金の入れ方をしっかりと確認しておきましょう。
中袋の表面には包んだ金額を大字で記入する
中袋の表面中央には、包んだ金額を縦書きで記入します。
この際、数字は「壱、弐、参、萬」といった大字を用いるのが正式なマナーです。
これは、後から金額を改ざんされるのを防ぐためとされています。
例えば1万円を包んだ場合は「金壱萬圓」または「金壱萬圓也」と書きます。
袋に金額を記入する欄が横書きで印刷されている場合は、算用数字で「10,000円」と書いても問題ありません。
中袋の裏面には自分の住所と氏名を書く
中袋の裏側の左下には、自分の郵便番号、住所、氏名を記入します。
これは、遺族が香典返しやお礼状を送る際に必要な情報となるため、非常に重要です。
誰からいくらいただいたのかを遺族が正確に把握・整理できるよう、都道府県名から番地、建物名まで省略せずに楷書で丁寧に書きましょう。
裏面に記入欄がない場合でも、左下に忘れずに記載します。
白無地封筒の場合も、裏側に住所と氏名、金額を記入しておくと親切です。
お札は肖像画を裏向き・下側にして入れるのが作法
お札を中袋に入れる際の向きにも作法があります。
弔事では、お札の肖像画(顔)が描かれている面を中袋の裏面(封筒の裏側)に向け、さらに肖像画が下側になるようにして入れます。
これには「お悔やみの気持ちから顔を伏せる」という意味が込められています。
複数枚のお札を入れる場合は、すべてのお札の向きを揃えるようにしましょう。
この作法は香典を包む際も同様です。
新札は避け、折り目をつけた綺麗なお札を用意する
お花代として包むお札は、新札を避けるのがマナーです。
新札は前もって準備していたような印象を与え、「不幸を予期していた」と受け取られる可能性があるためです。
もし手元に新札しかない場合は、一度軽く二つに折り目を付けてから袋に入れると良いでしょう。
ただし、だからといってシワだらけや破れているお札を使うのは失礼にあたります。
できるだけ使用感の少ない、綺麗なお札を用意するのが望ましいです。
【故人との関係性別】お花代として包む金額の相場一覧
お花代として包む金額は、香典の代わりとして渡すのか、香典とは別に供花の代金として渡すのかによって大きく異なります。
また、故人との関係性が深いほど高額になるのが一般的です。
ここでは、故人との関係性別に具体的な金額の相場を紹介します。
あくまで目安ですが、いくら包めばよいか迷った際の参考にしてください。
香典の代わりとしてお花代を渡す場合の金額
遺族が香典を辞退された場合に香典の代わりとしてお花代を渡すなら、本来包むはずだった香典の金額が目安となります。
故人との関係性別の相場は以下の通りです。
親や兄弟姉妹:3万円〜10万円
祖父母やその他の親族:1万円〜5万円
友人や知人:5千円〜1万円
会社の同僚や上司:5千円〜1万円
ご近所の方:3千円〜5千円
遺族に気を遣わせない範囲で、弔意が伝わる金額を包むのが良いでしょう。
香典とあわせてお花代を渡す場合の金額
香典とは別に、供花の代金としてお花代を渡す場合の金額は、供花1基の相場に合わせるのが一般的です。
供花は祭壇の左右に飾るため2基で注文することが多いですが、お花代として渡す場合は1基分の5,000円〜3万円程度が目安となります。
複数人の連名で出す場合は、この金額を人数で割り、一人あたり3,000円〜5,000円程度を集めることが多いです。
失礼にあたらないお花代の渡し方のタイミングとマナー
心を込めて準備したお花代も、渡し方のマナーを間違えると失礼にあたってしまう可能性があります。
お花代は、葬儀会場の受付で渡すのが基本ですが、状況によっては喪主や遺族に直接手渡したり、郵送したりすることもあります。
ここでは、それぞれの状況に応じた渡し方のタイミングと作法について解説します。
どのタイミングで渡す場合でも、必ず袱紗(ふくさ)に包んで持参しましょう。
葬儀会場の受付で渡すのが基本的な渡し方
通夜や葬式・告別式に参列する場合は、会場に設けられている受付で渡すのが最も一般的でスムーズです。
受付に着いたらまず「この度はご愁傷様です」などのお悔やみの言葉を述べ、記帳をします。
その後、袱紗からお花代の封筒を取り出し、受付の係の方が表書きを読める向きにして、「御霊前にお供えください」と一言添えながら両手で手渡します。
喪主や遺族に直接手渡す際のタイミング
受付が設けられていない場合や、通夜の前に自宅へ弔問に訪れた際などは、喪主や遺族に直接手渡します。
ただし、お葬式の前後は遺族にとって非常に慌ただしく、精神的な負担も大きい時期です。
長話は避け、相手の状況をよく見てタイミングを計らう配慮が欠かせません。
「この度は誠にご愁傷様です。心ばかりですが、お花代としてお供えください」といった簡潔なお悔やみの言葉と共に、静かにお渡ししましょう。
葬儀に参列できない場合は現金書留で郵送する
遠方に住んでいる、あるいはやむを得ない事情で葬儀に参列できない場合は、お花代を郵送することも可能です。
現金を普通郵便で送ることは法律で禁止されているため、必ず郵便局の窓口から現金書留を利用しましょう。
お花代を入れた不祝儀袋を現金書留専用封筒に入れ、故人や遺族への想いを綴ったお悔やみ状を添えると、より弔意が伝わります。
宛名は喪主の名前、宛先は葬儀会場ではなく喪主の自宅住所にするのが一般的です。
お花代に関するよくある質問
お花代を準備するにあたり、「こんな時はどうすればいいの?」と疑問に思う点も出てくるかもしれません。
例えば、香典を辞退されたけれどお花代は渡していいのか、お花代をいただいたらお返しは必要なのか、といった質問です。
ここでは、四十九日などの法要の場面も含め、お花代に関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q. 香典を辞退された場合、お花代を渡してもよいですか?
渡しても問題ありません。
遺族が香典を辞退されるのは、参列者の経済的負担や香典返しの手間を減らしたいという配慮からです。
そのため、お返しが不要とされるお花代を弔意として渡すことは一般的です。
ただし、「ご厚志ご供物一切辞退」とされている場合は、遺族の意向を尊重し、無理に渡すのは控えましょう。
Q. お花代をいただいたらお返し(香典返し)は必要ですか?
お花代(供花)は、故人を供養するために贈られるものであり、多くの場合、お返しは不要とされています。お礼状で感謝の気持ちを伝えることが一般的です。ただし、お返しは不要であると相手から伝えられた場合や、連名でいただいた場合はお返しが不要なケースもあります。高額な金額をいただいた場合や地域の慣習、相手との関係性によっては、後日お礼状を送ったり、感謝の気持ちとして品物を贈ったりすることも適切であると考えられます。お花代のお返しをする場合の相場は、いただいたお花代の3分の1から半額程度が目安とされています。お返しをする品物としては、お菓子や洗剤などの「消え物」が好まれます。お返しを贈る時期は、葬儀の際にいただいた場合は四十九日を終えた忌明け後から1か月以内、法事などでいただいた場合は1週間から10日以内が目安です。
Q. 封筒はコンビニで売っているものでも問題ありませんか?
問題ありません。
最近では、コンビニエンスストアでも弔事用の封筒が手に入ります。
郵便番号枠のない白無地の封筒や、水引が印刷されたタイプの不祝儀袋などが販売されています。
包む金額が1万円程度までであれば、コンビニで用意できるもので十分対応可能です。
選び方に迷った際は、最もシンプルでどの場面でも使いやすい白無地の封筒を選ぶとよいでしょう。
まとめ
お花代には「供花の代金」と「香典の代わり」という2つの意味があり、状況に応じて封筒や金額を使い分ける必要があります。
封筒は基本的に郵便番号枠のない白無地を選び、香典の代わりとして渡す際は金額に見合った水引のついた不祝儀袋を使用します。
お花代の封筒の書き方としては、表書きを薄墨で「御花代」と記し、名前や住所、金額を楷書で丁寧に書くことが重要です。
故人を偲び、遺族をいたわる気持ちを正しく伝えるためにも、今回解説したマナーを守って準備しましょう。
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