仏壇の配置-場所・向き・飾り方の基本と宗派による違いを解説
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- 新着 更新日:2026.03.17
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仏壇の配置-場所・向き・飾り方の基本と宗派による違いを解説

仏壇を家に迎えるにあたり、配置の場所や向き、内部の飾り方には正しい決まりがあるのか悩む方は少なくありません。
この記事では、仏壇の設置場所に適した部屋の例から、宗派ごとの考え方を反映した方角の選び方、そしてご本尊や仏具の正しい飾り方まで、基本的なルールを分かりやすく解説します。
現代の住宅事情に合わせた配置のポイントも紹介するため、これから仏壇の購入や移動を考えている場合に役立てられます。
仏壇の置き場所に迷ったら?最初に押さえるべき3つの基本
仏壇の置き場所を選ぶ際には、3つの基本を押さえることが大切です。
第一に、家族が毎日自然に手を合わせられる場所であること。
第二に、仏壇を長持ちさせるために、直射日光や湿気を避けられる環境であること。
そして第三に、可能であれば宗派の教えに沿った方位を選ぶことです。
これらの中でも、最も重視すべきなのは、ご先祖様を敬い、日々お参りしやすい場所を選ぶことです。
部屋のどこに置くのが最適か、まずはこの3つの基本から考えてみましょう。
【どこに置く?】仏壇の設置に適した部屋と場所の選び方
仏壇を設置する部屋に厳格な決まりはありませんが、一般的には「仏間」や「和室」が伝統的な置き場所とされてきました。
しかし、現代の住宅の間取りでは仏間がない家も多く、リビングや寝室に置くケースが増えています。
大切なのは、家族が落ち着いて供養できる場所を選ぶことです。
専用の台の上に安置し、正座したときに目線がご本尊より少し下になる高さに設置するのが理想的です。
生活スタイルに合わせて、最もふさわしい場所を検討しましょう。
家族が自然と集まるリビングに置く場合の注意点
リビングは家族が集まる場所であり、日々のお参りがしやすいという利点があります。
来客の目に触れる機会も多いため、インテリアに調和するモダンなデザインの仏壇を選ぶと良いでしょう。
最近では、家具のような見た目のコンパクトな仏壇や、小さいサイズの小型仏壇も多く、洋室のリビングにも自然に置けます。
ただし、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選ぶ、テレビやスピーカーなど音の出るものの近くは避けるといった配慮が必要です。
落ち着いて供養できる和室や仏間への配置方法
仏間がある場合は、一般的にそこが仏壇の設置場所として適しているとされています。仏間がない場合は、和室に置くのが伝統的な選択肢の一つです。和室に設置する際、床の間がある場合でも、床の間自体に仏壇を置くことはマナー違反にはあたらないとされています。床の間は元々ご本尊やご先祖様を祀る場所でもあり、格式ある場所とされているためです。
座ってお参りすることが多いため、正座したときの目線の高さを考慮して、台の上に置くタイプの仏壇か、床に直接置くタイプの仏壇かを選ぶことが推奨されます。
寝室に仏壇を置く際に配慮すべきポイント
寝室は静かで落ち着いており、故人とゆっくり対話できるプライベートな空間であるため、仏壇の設置場所として選ばれることがあります。
他の部屋にスペースがない場合にも適しています。
寝室に置く際は、就寝時に仏壇と向き合うのが気になる方もいるかもしれません。
その場合は、扉付きの仏壇を選んで夜は閉める、布をかけて目に入らないようにするといった工夫ができます。
スペースが限られる場合は、遺影や写真と一緒に置けるミニ仏壇も選択肢の一つです。
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仏壇が傷む原因に?設置を避けるべき環境と場所
仏壇は主に木材で作られており、非常にデリケートです。
そのため、設置場所の環境には注意が必要です。
仏壇の変形や変色、カビなどの原因となる場所を避けることが、長く大切に使い続けるための鍵となります。
また、宗教的な観点とは別に、風水で良いとされない方角(鬼門である北東など)を気にする方もいますが、仏教の教えとは直接関係ありません。
ここでは、仏壇の品質を損なわないために避けるべき物理的な環境を中心に解説します。
直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避ける
直射日光が当たる場所は、仏壇の塗装の変色や、木材のひび割れ、反りの原因となるため避けるべきです。
窓際に置く場合は、カーテンや障子で直射日光を遮る工夫が必要です。
同様に、エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所も、急激な温度変化や乾燥を引き起こし、木材や金具の劣化を早める可能性があります。
風が直接当たらない、温度変化の少ない安定した環境の場所を選びましょう。
湿気が多くカビの発生しやすい場所はNG
仏壇は湿気に弱く、カビや歪みの原因となります。
そのため、湿気の多い場所への設置は避けなければなりません。
特に、キッチンや洗面所などの水回りの近く、結露しやすい北側の窓際は注意が必要です。
また、風通しが悪い場所も湿気がこもりやすいため適していません。
仏壇を長持ちさせるためには、風通しが良く、一年を通して湿度が安定している場所を選ぶことが大切です。
どうしても湿気が気になる場合は、除湿器などを活用するのも一つの方法です。
神棚の真下や向かい合わせになる場所には置かない
同じ部屋に神棚と仏壇を設置する場合、配置には注意が必要です。
神棚の真下に仏壇を置くと、神様が仏様を踏みつける形になるため失礼にあたります。
また、神棚と仏壇を向かい合わせに置く「対立祀り」も避けるべきとされています。
これは、一方にお参りする際、もう一方にお尻を向けてしまうためです。
同じ部屋に置く際は、左右に並べて配置するか、少し位置をずらして向かい合わないように設置するのが望ましいです。
仏壇を向ける方角に決まりはある?代表的な3つの考え方
仏壇を向ける方角や方向には、絶対に守らなければならないという厳格な決まりはありません。
しかし、古くから良いとされる向きの考え方がいくつか存在します。
住宅事情や部屋の間取りに合わせて、無理のない範囲で取り入れるのが良いでしょう。
ここでは、代表的な3つの考え方「南面北座説」「西方浄土説」「本山中心説」を紹介します。
どの説を重視するかは、宗派の教えや個人の考え方によって異なります。
最も良いとされる南向きに配置する「南面北座説」
仏壇を北側に置き、扉が南を向くように配置する考え方です。
これは古代中国の慣習に由来し、王や高貴な人が南を向いて座ることから、最も良い方角とされてきました。
お釈迦様が説法をする際に南を向いていたという説もあります。
また、南向きに置くと直射日光が当たらず、風通しも良いという実用的なメリットもあります。
北向きに置くことは避けるべきという考えもありますが、こだわりすぎず、家の間取りに合わせて判断するのが良いでしょう。
極楽浄土の方向を向く「西方浄土説」
阿弥陀如来のいる西方極楽浄土に向かって拝むという考え方です。
仏壇を東側に設置し、西の方角を向いてお参りできるようにします。
浄土宗や浄土真宗、天台宗などで多く取り入れられている考え方で、夕日が沈む西の方向に祈りを捧げるという意味合いがあります。
この配置は、日の出の方向である東を背にする形にもなり、縁起が良いと考える人もいます。
西向きに仏壇を置くことは、この説に由来します。
各宗派の総本山へ向けて祈る「本山中心説」
自分が信仰する宗派の総本山がある方角に向かってお参りできるように、仏壇を配置する考え方です。
これは、総本山に手を合わせることで、ご本尊や宗祖への敬意を表すという意味合いを持ちます。
例えば、真言宗なら高野山、曹洞宗や臨済宗ならそれぞれの総本山の方角を向きます。
日蓮宗、浄土宗、天台宗でもこの考え方を取り入れることがあります。
家の場所によって総本山の方角は異なるため、地図で確認する必要があります。
宗派によって異なる仏壇の向きの考え方
仏壇の向きにはいくつかの説がありますが、宗派によって推奨される考え方が異なる場合があります。
特に浄土真宗本願寺派(お西)や真宗大谷派(お東)などでは、特定の方角が重視されることがあります。
ただし、これらはあくまで推奨であり、絶対的な決まりではありません。
現代の住宅事情では理想的な方角に設置できないことも多いため、最も大切なのはお参りする心です。
ここでは、主な宗派で推奨されている方角の考え方を紹介します。
浄土真宗・浄土宗・天台宗で推奨される方角
浄土真宗、浄土宗、天台宗では、ご本尊として阿弥陀如来を祀ることが多いです。
そのため、阿弥陀如来がいるとされる西方極楽浄土の方向へ向かって拝む「西方浄土説」に基づき、仏壇を東向きに設置することが推奨されています。
これは、西に向かって手を合わせることで、故人が極楽浄土へ往生できるように祈るという意味が込められています。
ただし、これも絶対的なルールではなく、家の間取りに応じて柔軟に決めて問題ありません。
真言宗・曹洞宗・臨済宗で推奨される方角
真言宗では総本山である高野山に拝む方向の延長線上に来るように仏壇を置く「本山中心説」を推奨しており、曹洞宗と臨済宗ではお釈迦様が説法をするときに南向きに座っていたという言い伝えから、仏壇を南向きに置く「南面北座説」を推奨しています。
どの宗派も「本山中心説」を取り入れることがありますが、方角にこだわりすぎず、お参りしやすい場所に設置して良いとされています。
大切なのは方角よりも、ご本尊やご先祖様と静かに向き合える環境を整えることです。
もし気になる場合は、菩提寺の住職に相談し、助言を求めるのが最も確実な方法です。
【図解】仏壇内部の仏具の正しい飾り方と配置順
仏壇の内部には、ご本尊を中心に様々な仏具を配置します。
この飾り方には基本的なルールがあり、仏様のいる世界を表現しています。
宗派や仏壇のサイズによって飾り方が多少異なる場合がありますが、ここでは一般的な配置順を解説します。
物の位置を変える際は、ご本尊や位牌を最優先に考え、お供えや日々のお参りに使う仏具をその下に配置するのが基本です。
簡易的な飾り方であっても、正しい位置を理解しておくことが大切です。
最上段:ご本尊と両脇の脇侍を祀る場所
仏壇の中で最も神聖な場所が、中央最上段の「須弥壇(しゅみだん)」です。
ここには、信仰の中心であるご本尊を安置します。
ご本尊は宗派によって異なり、仏像の場合と掛け軸の場合があります。
そして、ご本尊の両脇には、ご本尊を補佐する役割を持つ「脇侍(きょうじ・わきじ)」の掛け軸を飾るのが一般的です。
ご本尊が最も高い位置にくるように配置し、敬意を表します。
二段目:ご先祖様の位牌を並べる際のルール
ご本尊を祀る段の一段下には、ご先祖様の位牌を安置します。
位牌はご本尊より目線が下になるように配置するのがマナーです。
位牌が複数ある場合は、向かって右側を上座として、最も古いご先祖様の位牌を置きます。
その後、左、右、左と交互に並べていくのが一般的です。
全ての位牌をまとめた繰り出し位牌や、日々の命日記入する過去帳を置く場合は、位牌の並びの空いたスペースに置きます。
三段目:お供えに必要な三具足(香炉・花立・燭台)の置き方
仏壇の三段目には、仏飯器(ご飯)、茶湯器(お茶・水)、高杯(果物など)といったお供え物を置くための仏具を配置するのが一般的です。高杯に載せるなどしたお供え物は毎日新しいものに換えましょう。
日常的なお供えの基本である「三具足」(香炉・花立・燭台)は、一般的な仏壇においては最下段に置かれることが多いです。三具足の配置は、中央に香炉、向かって右に燭台、左に花立とされています。
下段:おりんや線香差しなど日々使う仏具の配置
仏壇の下段や、手前に引き出して使う経机の上には、日々のお参りで使う仏具を置きます。
具体的には、お参りの合図で鳴らす「おりん」、お供え用の線香を立てておく「線香差し」、火のついたマッチを入れる「マッチ消し」などです。
これらの仏具は、座ってお参りする際に手が届きやすい手前に配置すると便利です。
木魚を置く宗派の場合は、おりんと並べて置くことが多いです。
仏壇の配置に関するよくある質問
ここでは、仏壇の配置に関して多くの方が抱く疑問について回答します。
現代の住宅事情ならではの悩みや、宗派が分からない場合の対処法など、具体的なケースを取り上げます。
マンションのリビングに仏壇を置いても問題ありませんか?
問題ありません。
現代では、マンションのリビングに仏壇を置くことは一般的です。
家族が自然に集まる場所なので、日々のお参りがしやすく、故人やご先祖様を身近に感じられるという利点があります。
インテリアに馴染むモダンなデザインの仏壇を選ぶと、違和感なく設置できるでしょう。
仏壇の真上が部屋や廊下になっている場所は避けるべきですか?
本来は避けるのが望ましいです。
仏様やご先祖様の上を人が歩くのは失礼にあたると考えられているためです。
しかし、2階建ての家では避けられない場合も多いでしょう。
その際は、仏壇の真上の天井に「雲」や「天」と書いた紙を貼ることで、「この上には何もありません」という意味になり、問題ないとされています。
自分の家の宗派が不明な場合、仏壇の向きはどう決めたら良いですか?
宗派が不明な場合、仏壇の向きにこだわる必要はありません。
方角には諸説ありますが、絶対的な決まりではないため、家族がお参りしやすい向きに設置するのが良いでしょう。
可能であれば、親族に尋ねたり、菩提寺に確認するのが確実ですが、無宗教の場合も同様に、方角よりも日々の供養の気持ちを大切にしてください。
まとめ
仏壇の配置は、場所や向き、飾り方にいくつかの基本的な考え方がありますが、最も重要なのはご先祖様を敬い、日々手を合わせる心です。
伝統的なルールを尊重しつつも、現代の住宅事情やライフスタイルに合わせて、家族が自然にお参りできる場所を選ぶことが大切です。
四十九日やお盆、法事、新築などを機に仏壇の購入や移動を検討する際は、この記事で紹介したポイントを参考にしてください。
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