お布施の金額相場を一覧で解説。葬儀・法事のマナーや封筒の書き方も
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お葬式・法要の知識・マナー
- 新着 更新日:2026.03.17
- お葬式・法要の知識・マナー
お布施の金額相場を一覧で解説。葬儀・法事のマナーや封筒の書き方も

お布施とは、葬儀や法要でお経をあげていただいた僧侶に対して、感謝の気持ちを込めてお渡しする金銭のことです。
読経や戒名に対する対価ではないため、寺への寄付という形になり、明確な金額は決まっていません。
しかし、いくら包めば良いのか分からないと不安になる方も多いでしょう。
この記事では、葬儀や法事といった場面ごとのお布施の相場を一覧で解説します。
金額のマナーや封筒の書き方、お寺への渡し方など、失礼にあたらないための知識をまとめて紹介します。
【状況別】お布施の金額相場一覧|葬儀や法事でいくら包むべきか
お布施の金額は、葬儀や法事など供養の儀式によって目安が異なります。
お布施の内訳には読経料や戒名料などが含まれることが多く、特に戒名のランクによって金額が大きく変動するのが一般的です。
ここで紹介する金額はあくまで全国的な平均から見た相場であり、地域やお寺との関係性によっても変わるため、一つの目安として参考にしてください。
葬儀・お通夜で渡すお布施|10万円~50万円が目安
通夜や告別式など、お葬式全般で僧侶にお渡しするお布施の金額は、10万円から50万円程度が目安とされています。
この金額には、読経料のほかに戒名料が含まれることが一般的です。
金額に大きな幅があるのは、授かる戒名のランクによって料金が大きく異なるためです。
近年増えている家族葬や火葬のみを行う直葬では、お坊さんとの付き合いが一度きりになることもあり、お布施の金額も変わる場合があります。
葬儀後にお渡しするケースもありますが、事前に確認しておくと安心です。
四十九日法要で渡すお布施|3万円~5万円が目安
故人が亡くなってから49日目に行われる四十九日法要は、故人の魂の行き先が決まる重要な儀式とされています。
四十九日で渡すお布施の相場は、3万円から5万円程度です。
この金額には、読経料や会場費などが含まれることがありますが、御車料や御膳料は別途用意します。
葬儀と合わせて初七日法要を行う場合もありますが、四十九日法要のお布施は別に考えるのが一般的です。
一周忌法要で渡すお布施|3万円~5万円が目安
故人が亡くなってから満1年に行う一周忌法要は、年忌法要の中でも特に重要とされています。
一周忌で渡すお布施の金額相場は、四十九日法要と同程度で3万円から5万円が目安です。
通常は四十九日でお世話になった僧侶に再び依頼することが多いため、同額を包むのが一般的です。
もし納骨式を同日に行う場合は、その分を上乗せして少し多めに包むこともあります。
三回忌以降の法要で渡すお布施|1万円~3万円が目安
三回忌や七回忌といった年忌法要では、回忌を重ねるにつれてお布施の金額が少しずつ下がっていく傾向があります。
三回忌以降の法要では、1万円から3万円程度が相場です。
三回忌法要や七回忌法要は、故人を偲び、冥福を祈るための大切な供養の機会です。
親族のみで小規模に行うことが増えるため、それに伴いお布施の額も少しずつ落ち着いていきます。
納骨式で渡すお布施|1万円~5万円が目安
遺骨をお墓や納骨堂に納める納骨式でのお布施は、1万円から5万円が相場です。
納骨式は単独で行う場合と、四十九日や一周忌などの法要と合わせて行う場合があります。
法要と合わせて行う場合は、法要のお布施に1万円から2万円程度上乗せしてお渡しするのが一般的です。
単独で納骨の儀式のみを依頼する場合は、3万円から5万円程度を目安にするとよいでしょう。
お盆・お彼岸で渡すお布施|5千円~1万円が目安
お盆やお彼岸に自宅へ僧侶を招き、読経をお願いする場合のお布施は、5千円から1万円が目安です。
故人が亡くなって初めて迎える初盆(新盆)の場合は、通常のお盆よりも手厚く供養するため、1万円から3万円程度を包むのが一般的です。
また、お寺で合同開催される施餓鬼法要に参加する場合は、3千円から1万円程度となります。
祥月命日や月命日、お墓参り(墓参り)の際に個別に読経を依頼する場合も、同様の金額が目安です。
お布施とは別に用意する費用の種類と金額
葬儀や法要では、お布施とは別に僧侶への配慮としてお渡しする費用があります。
代表的なものに、交通費である「御車料」、会食を辞退された際の「御膳料」、戒名を授かった場合の「戒名料」、卒塔婆を立てる際の「塔婆料」などがあります。
これらは感謝の気持ちであるお布施とは意味合いが異なるため、それぞれ別の封筒に用意して渡すのがマナーです。
車代なども含め、必要かどうかは状況によって判断します。
僧侶の交通費としてお渡しする「御車料」
御車料は、僧侶に自宅や斎場など、お寺以外の場所へ出向いてもらった際に渡す交通費です。
「車代」とも呼ばれ、金額の目安は5千円から1万円程度です。
タクシー代やガソリン代などを考慮し、遠方の場合は少し多めに包みます。
ただし、こちらで送迎を手配した場合や、お寺で法要を行う場合はお渡しする必要はありません。
僧侶が会食を辞退された際の「御膳料」
御膳料は、法要後に行われる会食(お斎)の席に、僧侶が出席を辞退された場合にお渡しするものです。
お食事の代わりという意味合いがあり、金額の相場は5千円から1万円程度です。
会食に僧侶が同席される場合は、御膳料を用意する必要はありません。
お渡しするタイミングは、お布施や御車料と一緒で問題ありません。
故人に授けられる名前に対する「戒名料」
戒名料は、故人が仏の弟子になった証として授けられる「戒名」に対するお礼です。
戒名料は、院号、道号、戒名、位号といったランクによって金額が大きく異なり、数万円から100万円以上になることもあります。
一般的には葬儀のお布施に戒名料を含めてお渡しすることが多いですが、お寺によっては別途お渡しする場合もあります。
金額に最も幅がある部分なので、事前にお寺に確認しておくのが安心です。
お布施を包む際に避けた方がよい金額の例
お布施の金額には厳密なタブーはありませんが、結婚式のご祝儀と同様に、避けた方が無難とされる数字が存在します。
特に弔事全般で縁起が悪いとされる「4」や「9」のつく金額は避けるのがマナーです。
また、割り切れる偶数も「故人との縁が切れる」ことを連想させるため、避ける傾向があります。
もちろん0円というのは論外ですが、6万円や8万円などの金額も避けることがあります。
奇数の金額を選ぶのが一般的ですが、2万円や6万、8万といった数字も絶対にダメなわけではありません。
「4」や「9」など縁起の悪い数字が含まれる金額
数字の「4」は「死」を、「9」は「苦」を連想させるため、お祝い事だけでなく弔事においても避けるのが一般的です。
お布施を包む際も、4万円や9万円といった金額は避けるようにしましょう。
これはお布施に限らず、香典などでも同様のマナーとされています。
割り切れる偶数や端数のある金額
結婚式のご祝儀では「割り切れる=別れる」を連想させるため偶数を避けますが、お布施に関しても同様に考える方がいます。
2万円、6万円、8万円などの偶数は避けるのが無難です。
ただし、20万円、30万円といったキリの良い金額はこの限りではありません。
また、千円札が混じるような端数のある金額も避け、キリの良い金額を包むのが一般的です。
お布施を入れる封筒の準備と書き方のマナー
お布施は、金額だけでなく封筒の選び方や書き方、包み方にもマナーがあります。
正しい方法で準備することで、僧侶への感謝の気持ちをより丁寧に伝えられます。
使用する袋は、正式には奉書紙という和紙を使いますが、市販の白無地の封筒でも問題ありません。
ここでは、封筒の選び方から金額の書き方まで、具体的なマナーを解説します。
封筒の種類は白無地か不幸が重ならない一重のものを選ぶ
お布施を入れる封筒は、郵便番号の記入欄がない無地の白い封筒を選びましょう。
「不幸が重なる」ことを連想させる二重封筒は避けるのがマナーです。
水引は基本的に不要ですが、地域によっては白黒や黄白、双銀の水引が付いた不祝儀袋を用いる場合もあります。
どの封筒を使えばよいか迷った場合は、何も飾りのない白無地の封筒を選ぶのが最も無難です。
表書きは濃い墨を使い「お布施」または「御布施」と書く
お布施は僧侶への感謝の気持ちを表すものであるため、香典で用いる薄墨ではなく、濃い墨の筆や筆ペンで書きます。
封筒の上段中央に「お布施」または、より丁寧な「御布施」と縦書きします。
下段には施主の氏名、または「〇〇家」と家名を書きましょう。
宗教・宗派によっては「御回向料」や「御経料」などの表書きを用いることもありますが、「御布施」は多くの宗派で共通して使用できます。
裏面または中袋には住所・氏名・金額を明記する
お寺側が管理しやすいように、封筒の裏面か中袋には施主の住所、氏名、包んだ金額を記入します。
市販の封筒で中袋がない場合は、裏の左下に縦書きで記載しましょう。
金額を記入する欄があれば、その指示に従って書きます。
誰からいくらいただいたのかを明確にすることで、お寺側の手間を省く配慮になります。
裏書きは、表書きと同様に濃い墨で書くのがマナーです。
金額は「壱」「弐」などの旧漢字(大字)で書くのが丁寧
中袋に金額を記入する際は、数字の改ざんを防ぐ意味合いから、画数の多い旧字体(大字)を用いるのが最も丁寧なマナーです。
例えば5万円であれば「金伍萬圓也」と表記します。
アラビア数字でも間違いではありませんが、旧漢字を使うことでより丁寧な印象になります。
主な漢数字の表記は、「壱(一)」「弐(二)」「参(三)」「伍(五)」「拾(十)」「阡(千)」「萬(万)」などです。
金額の最後に「也」を付けることもあります。
お札は新札を用意し向きを揃えて入れる
お布施はあらかじめ準備できるお礼であり、感謝を示すものであるため、新札を用意するのがマナーです。
もし新札が用意できない場合でも、できるだけきれいなお札を選びましょう。
お札を封筒に入れる際は、全ての向きを揃え、肖像画が描かれている面が封筒の表側の上部に来るように入れます。
このお札の入れ方は、ご祝儀など慶事の際と同じです。
お布施の渡し方の作法|当日のタイミングと言葉遣い
お布施は、渡し方にも作法があります。
僧侶に直接手渡しするのは失礼にあたるため、袱紗や切手盆を使うのが正式なルールです。
渡すタイミングや添える言葉遣いにも配慮することで、感謝の気持ちがより深く伝わります。
当日に慌てないよう、一連の流れを事前に確認しておきましょう。
渡すタイミングは法要が始まる前の挨拶時か終了後のお礼の時
お布施を渡すタイミングに厳密な決まりはありませんが、一般的には法要が始まる前に、喪主が僧侶へ挨拶をする際に渡します。
もし開始前に渡す機会がなければ、法要が終了した後、お礼の言葉を述べる際に渡しても問題ありません。
タイミングに迷う場合は、「いつお渡しすればよろしいでしょうか」と僧侶に直接尋ねても失礼にはあたりません。
袱紗(ふくさ)から取り出し切手盆にのせて渡すのが正式な作法
お布施の封筒を直接手で持つのではなく、袱紗に包んで持参するのがマナーです。
僧侶にお渡しする際は、袱紗から封筒を取り出し、小さなお盆である「切手盆」にのせて差し出します。
切手盆がない場合は、たたんだ袱紗の上に封筒をのせて渡しましょう。
お布施が僧侶から見て正面になるように向きを変えてから、両手で差し出します。
お渡しする際に添えるお礼の言葉の例文
お布施をお渡しする際は、簡単な挨拶とお礼の言葉を添えましょう。
言葉遣いに決まりはありませんが、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
本日は〇〇のためにお越しいただき、ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
こちら、些少ではございますが、どうぞお納めください。
本日は、心のこもったお勤めを賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで、滞りなく法要を終えることができました。
どうぞお納めください。
お布施の金額に迷ったときの相談先
お布施の相場を調べても、自分の家の場合はいくら包めば良いのか判断に迷うこともあるでしょう。
特に菩提寺との付き合いが長い場合や、地域独自の慣習がある場合は、一般的な相場が当てはまらない可能性もあります。
そのような時は、一人で悩まずに相談できる相手を見つけることが大切です。
お寺に直接聞くことも、失礼にはあたりません。
お寺に直接金額を尋ねても失礼にはあたらない
お布施の金額に迷った場合、お世話になるお寺に直接尋ねても問題ありません。
ただし、お布施はあくまで感謝の気持ちなので、「おいくらですか?」と料金のように尋ねるのは避けましょう。
「皆様は、どのくらいお包みされていますか?」といったように、他の方の例を伺う形で聞くと、角が立たずスムーズです。
お寺によっては金額の目安を定めている場合もあるため、率直に相談するのが最も確実です。
地域や付き合いの深さで相場が変わる場合もある
お布施の金額は、全国一律ではなく、地域によって慣習や相場が異なる場合があります。
例えば北海道や沖縄、あるいは東京のような都市部と地方では、金額に差が見られることもあります。
また、先祖代々お世話になっている菩提寺との関係性の深さによっても金額は変動します。
判断に迷う場合は、親族の年長者や、地域や親戚付き合いに詳しい方に相談してみるのが良いでしょう。
お布施の金額に関するよくある質問
ここでは、お布施の金額に関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で解説します。
葬儀で最も一般的な金額や、御車料などを渡す際のマナー、経済的な事情がある場合の対処法など、具体的な質問に答えていきます。
封筒の書き方や、相場より高いと感じた場合の考え方など、細かな疑問の解消に役立ててください。
葬儀で渡すお布施で最も一般的な金額はいくらですか?
戒名料を含めて20万円から50万円程度が一般的な金額帯ですが、これはあくまで目安です。
授かる戒名のランクや地域、お寺との関係性によって金額は大きく変動します。
菩提寺がある場合は、親族に過去の例を聞いてみるのが最も確実です。
お布施と御車料、御膳料は別々の封筒で渡すべきですか?
はい、別々の封筒を用意して渡すのが丁寧なマナーです。
お布施は読経や戒名に対する感謝の気持ち、御車料や御膳料はそれぞれ交通費や食事代という実費の意味合いがあるため、分けるのが基本です。
表書きをそれぞれ書き、お布施と重ねて渡します。
経済的な事情で相場より少ない金額しか包めない場合はどうすればよいですか?
まずはお寺に正直に経済状況を相談しましょう。
お布施は感謝の気持ちを表すものであり、金額の多寡で供養の質が変わることはありません。
無理をして相場に合わせる必要はなく、現在の状況でできる範囲の精一杯の気持ちを示すことが最も大切です。
まとめ
お布施は、僧侶への感謝を示すための大切な習わしです。
明確な定価はありませんが、葬儀や法事の種類に応じた金額相場を把握しておくことで、安心して準備を進められます。
金額だけでなく、封筒の書き方や渡し方といった一連のマナーを守ることも、僧侶への敬意を表す上で重要です。
もし金額に迷うことがあれば、一人で抱え込まず、お世話になるお寺や地域の事情に詳しい親族へ相談することをおすすめします。
ちょっとした疑問やお悩みも多数
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