一日葬のデメリットとは?後悔しないための注意点と対策を解説
お葬式の知識やマナー、宗派や喪主のこと、そして用語集など、
知っておくべき情報をお届けします。ぜひご活用ください
この記事は
「イオンのお葬式」
が書いてます
葬儀では普段耳慣れない言葉が多く、
独自の作法や意味を持つものもあります
慌てないためにも、私たち「イオンのお葬式」が
わかりやすくご紹介します
初めての喪主の方へ
- 新着 更新日:2026.04.21
- 初めての喪主の方へ
一日葬のデメリットとは?後悔しないための注意点と対策を解説
近年、遺族の負担を軽減できる葬儀形式として一日葬を選ぶ方が増えています。
しかし、通夜を行わない形式のため、親族や菩提寺との関係、費用面などで思わぬ落とし穴にはまる可能性もあります。
この葬儀で後悔しないためには、事前にデメリットと注意点を正確に理解し、適切な対策を講じることが重要です。
本記事では、一日葬のデメリットと、それを乗り越えるための具体的な方法を解説します。
一日葬とは?通夜を行わない葬儀形式の基本を解説
一日葬とは、お通夜を行わずに、告別式と火葬を1日で執り行う葬儀形式です。
通常、葬儀は前日の夜にお通夜、翌日に告別式と火葬という二日間の日程で行われますが、一日葬ではこの夜の儀式を省略します。
これにより、遺族や参列者の身体的・精神的な負担が軽減されるほか、遠方からの参列者にとっても日帰りが可能になるなどの利点があります。
ただし、故人と夜通し過ごす時間がなくなるため、お別れの方法として十分検討する必要があります。
一日葬で後悔しがちな7つのデメリット
一日葬には遺族の負担を軽減できるといったメリットがある一方で、事前に知っておくべきデメリットも存在します。
ここでは、一日葬を選んでから後悔することがないよう、代表的な7つのデメリットについて詳しく解説します。
菩提寺から納骨を断られるなど関係性が悪化する恐れがある
菩提寺がある場合、一日葬を行う際には特に注意が必要です。
仏教の教えでは、通夜は故人が仏の弟子になるための重要な儀式と位置づけられていることが多く、これを省略することをお寺が認めないケースがあります。
事前の相談なく一日葬を行うと、納骨を断られたり、檀家関係が悪化したりする可能性があります。
後々のトラブルを避けるためにも、菩提寺との関係がある場合は、必ず事前に一日葬で執り行いたい旨を相談し、了承を得ることが不可欠です。
無宗教の葬儀であればこの心配はありません。
親族から「故人に対して失礼」と理解を得られない可能性がある
一日葬は比較的新しい葬儀形式であるため、年配の親族などから理解を得られないことがあります。
「通夜を行うのが当たり前」と考えている方にとっては、簡略化された形式が「手抜き」「故人に対して失礼」と映ってしまう可能性があります。
たとえごく近しい家族や友人だけで見送るつもりであっても、後からトラブルにならないよう、主要な親族には一日葬を選んだ理由を丁寧に説明し、理解を求めるプロセスが重要です。
故人の遺志であることを伝えたり、遺族の体調を考慮しての判断であることを伝えたりすると、納得してもらいやすくなります。
葬儀費用は二日葬の半額にはならない
「一日葬は日程が半分だから費用も半額になる」と考えるのは早計です。
実際には、二日葬と比較しても費用が半額になることはほとんどありません。
葬儀費用には、火葬料や霊柩車代、人件費など、日数に関わらず固定でかかる項目が多く含まれています。
また、斎場の利用料が1回の葬儀単位で設定されていることも多く、1日だけの利用でも料金が変わらないケースがあります。
削減できるのは主に通夜の会場費や通夜振る舞いの飲食費などに限られるため、総額の削減幅は2割から3割程度に留まることが多いです。
参列者が減るため香典収入が少なくなりやすい
通夜を行わない一日葬では、参列者の人数が減少する傾向にあります。
平日の日中に行われる告別式だけでは、仕事などの都合で参列できない人が増えるためです。
参列者が減るということは、いただく香典の総額も少なくなることを意味します。
葬儀費用は香典収入で一部を賄うことが一般的であるため、香典が減ることで、結果的に遺族の自己負担額が増えてしまう可能性があります。
費用の総額は安く見えても、最終的な持ち出し金額を考慮すると、二日葬と大差がなかったというケースも想定しておく必要があります。
お別れの時間が短く、慌ただしいと感じることがある
一日葬は、告別式と火葬を同日に行うため、進行が慌ただしくなりがちです。
故人との最後のお別れをゆっくりと偲ぶ時間が十分に確保できず、「あっという間に終わってしまった」と感じる遺族も少なくありません。
通夜があれば、夜の時間を使って落ち着いて故人を偲ぶことができますが、その時間がない分、心の整理がつかないままセレモニーを終えてしまう可能性があります。
故人との関係性や、お別れにかけたい時間の長さを考慮し、自分たちの気持ちに沿った形式かどうかを慎重に判断することが求められます。
通夜がないため仕事等の都合で参列できない人が増える
二日葬における通夜は、夜の時間帯に行われるため、日中に仕事がある人でも参列しやすいという側面があります。
しかし、通夜を行わない一日葬では、告別式が平日の日中に行われることが多く、仕事の都合をつけて参列できない人が増える可能性があります。
翌日に改めて弔問するという選択肢もないため、故人とのお別れを望んでいた友人や知人が、その機会を完全に失ってしまうことになりかねません。
参列できない方への配慮として、後日改めて報告するなどの対応が必要になります。
葬儀後に自宅へ弔問に訪れる人が増え、対応に追われることがある
一日葬で参列できなかった方々が、後日個別に自宅へ弔問に訪れるケースが増えることがあります。
葬儀当日の対応は1日で終わるため負担は軽減されますが、その後、数週間から1ヶ月程度にわたって弔問客の対応に追われる可能性があります。
その都度、お茶出しや挨拶などの対応が必要となり、かえって遺族の負担が増える結果になりかねません。
葬儀を簡素化したつもりが、葬儀後の負担が大きくなってしまったという事態を避けるため、事前の考慮が必要です。
一日葬のデメリットを解消し、後悔しないための5つの対策
一日葬にはデメリットも存在しますが、事前の準備と関係者への丁寧な配慮によって軽減できるものもあります。
ここでは、後悔しない一日葬を行うために実践すべき5つの具体的な対策について解説します。
菩提寺や主要な親族へは必ず事前に相談しておく
一日葬を行う上で最も重要な対策は、関係者への事前相談です。
特に菩提寺がある場合は、一日葬という形式で執り行っても問題ないか、必ず事前に確認を取りましょう。
また、親族、特に年配の方や日頃からお付き合いの深い方々には、葬儀社を決める前に連絡を入れ、一日葬を検討している旨を伝えて意向を確認することがトラブル回避の鍵となります。
事後報告では反発を招く可能性があるため、必ず「相談」という形で丁寧に進めることが大切です。
なぜ一日葬を選ぶのか理由を丁寧に説明する
親族などから一日葬に対して理解を得るためには、その形式を選んだ理由を丁寧に説明することが不可欠です。
「費用を抑えたいから」といった理由だけでは、手抜きと捉えられかねません。
「故人が生前から華美な葬儀を望んでいなかった」「遺族が高齢で、二日間の儀式は体力的に厳しい」「遠方の親族に負担をかけたくない」など、故人や遺族、参列者を思いやっての選択であることを具体的に伝えることで、納得を得やすくなります。
誠意をもって理由を伝える姿勢が重要です。
複数の葬儀社から見積もりを取り、費用内訳を比較検討する
一日葬の費用で後悔しないためには、複数の葬儀社から見積もりを取ることが必須です。
同じ一日葬プランでも、葬儀社によって含まれるサービス内容や料金設定は大きく異なります。
必ず複数の業者から見積書を取り寄せ、総額だけでなく、斎場使用料、人件費、飲食費といった項目ごとの内訳を詳細に比較検討しましょう。
どこまでがプラン料金に含まれ、何がオプションになるのかを事前に明確にすることで、後から想定外の費用が発生するのを防ぐことができます。
参列できない方へ、葬儀後に報告と挨拶状を送る
一日葬では、都合により参列できない方が二日葬よりも多くなる可能性があります。
そのため、葬儀を終えた後は、参列できなかった方々へ葬儀が無事に終了したことを報告する挨拶状を送ることが大切です。
挨拶状には、故人が生前お世話になったことへの感謝の気持ちとともに、葬儀は近親者のみの一日葬で執り行った旨を記します。
これにより、連絡がなかったことへの不満や誤解を防ぎ、丁寧な対応として受け取ってもらえます。
香典や供物をいただいた方へは、返礼品を添えて送付します。
葬儀後の弔問対応について家族間で事前に話し合っておく
葬儀後に自宅への弔問が増える可能性に備え、あらかじめ家族で対応方針を話し合っておくことが重要です。
弔問の受け入れ期間や時間帯、対応する主な担当者を決めておくと、特定の家族に負担が集中することを防げます。
また、いただいた香典やお供え物へのお返しをどうするかも決めておくとスムーズです。
事前にルールを決めておくことで、突然の来訪にも慌てず、落ち着いて丁寧な対応が可能になります。
一日葬が選ばれる理由|知っておきたい3つのメリット
多くのデメリットがあるにもかかわらず、一日葬が選ばれるのには明確な理由があります。
ここでは、一日葬が持つ3つの大きなメリットについて解説します。
デメリットと比較し、自分たちの状況に合っているか判断する材料にしてください。
遺族の精神的・体力的な負担を軽減できる
一日葬の最大のメリットは、遺族の負担を軽減できる点です。
通夜を行わないため、葬儀全体の日程が1日に短縮されます。
これにより、通夜の弔問客への対応や夜伽といった心身ともに負担の大きい役割から解放されます。
特に高齢の家族がいる場合、二日間にわたる葬儀は体力を大きく消耗するため、一日で儀式が完了することは大きな利点となります。
故人を亡くした悲しみの中で、過度な負担なくお見送りに集中できます。
遠方からの参列者の宿泊費などの負担がなくなる
一日葬は、遠方から駆けつける参列者の負担を軽減できるというメリットもあります。
通夜がないため、葬儀当日に移動して日帰りで参列することが可能です。
これにより、宿泊費や交通費といった金銭的な負担や、仕事を休む日数を最小限に抑えることができます。
参列者の人数が多い場合や、親族が全国各地に点在しているケースでは、参列者の負担を考慮して一日葬を選ぶ遺族も少なくありません。
通夜振る舞いなどの費用を抑えられる
費用面における一日葬の明確なメリットは、通夜に関連する費用を削減できる点です。
具体的には、通夜の参列者に提供する「通夜振る舞い」と呼ばれる飲食費や、通夜の返礼品代が一切不要になります。
これらの費用は参列者の人数に比例して増えるため、大きな金額になることも少なくありません。
一日葬ではこの部分を完全にカットできるため、葬儀全体の費用を効果的に抑えることが可能です。
一日葬の形式が向いているケース
一日葬にはデメリットとメリットの両方がありますが、特にその形式が適している特定の状況があります。
例えば、参列者の人数や遺族の状況によっては、一日葬が最も理にかなった選択となることがあります。
一方で、菩提寺との関係で通夜を省略してはいけない場合など、一日葬が向かないケースも存在するため、自分たちの状況と照らし合わせて慎重に検討することが重要です。
参列者がごく少数の家族や親族に限定される場合
参列者が家族やごく親しい親族のみといった少人数に限定される場合、一日葬は非常に適した形式です。
これは「一日葬で家族葬」を執り行うスタイルで、近年増加しています。
参列者が身内だけなので、通夜を行わないことへの理解も得やすく、儀礼的な弔問客への対応も不要です。
お別れの機会が減るというデメリットも、もともと参列範囲を限定しているため問題になりにくく、身内だけで静かに故人を偲ぶ時間を過ごしたいと考える家族に適しています。
故人が高齢で、生前の交友関係者が少ない場合
故人が高齢で亡くなられ、現役時代の交友関係者や友人がすでに他界されているなど、生前の社会的なつながりが限定的であった場合にも一日葬は適しています。
そもそも参列を希望する方の人数が少ないと予想されるため、通夜を省略しても「参列できなかった」という人が発生しにくい状況です。
このようなケースでは、大規模な葬儀を行う必要性が低く、家族や近親者のみでゆっくりと故人を送り出す一日葬が、理にかなった選択肢となります。
遺族が高齢で、体力的な負担を少しでも軽くしたい場合
喪主やその配偶者をはじめとする主要な家族が高齢である場合、体力的な負担を軽減するために一日葬が選ばれることが多くあります。
葬儀は精神的な悲しみに加え、長時間の儀式や弔問客への対応など、身体的にも大きな負担がかかります。
二日間にわたる葬儀を執り行う体力が不安な場合、日程を一日間に短縮することで、無理なく故人を見送ることが可能になります。
遺族の健康を最優先に考えた、現実的な選択と言えます。
一日葬のデメリットに関するよくある質問
ここでは、一日葬のデメリットを検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
費用や宗教的な側面など、具体的な疑問を解消するための参考にしてください。
一日葬の費用相場は具体的にいくらくらいですか?
一日葬の費用相場は、参列者の人数や地域、選択するプラン内容によって大きく異なりますが、複数の情報源によると、平均で約40万円から100万円程度とされています。鎌倉新書の調査では平均87.5万円という結果も出ています。一日葬は通夜を行わないため、一般的な二日葬と比較して費用を抑えられる傾向にありますが、単純に半額になるわけではありません。そのため、複数の葬儀社から見積もりを取って比較検討することが重要です。
一日葬でもお布施は必要ですか?金額の目安はありますか?
仏式の葬儀において、一日葬でも僧侶へのお布施は一般的に必要とされています。お布施の金額は、地域、宗派、お寺との関係性、戒名のランクなど様々な要因によって変動するため、一概にいくらとは言えません。目安としては10万円から30万円、あるいは30万円から50万円程度とされることもあります。正確な金額については、直接お寺に確認することが最も確実です。なお、無宗教形式で葬儀を行う場合は、お布施は不要です。
一日葬に参列できなかった方へ、後からどのように対応すれば良いですか?
参列できない方へは、葬儀後に挨拶状を送付して無事に終了した旨を報告するのが丁寧な対応です。
特に連絡をいただいていた方や、今後もお付き合いが続く方へは忘れずに行いましょう。
香典をいただいた場合は、返礼品を添えて送ります。
また、自宅への弔問を希望された場合は、日時を調整して受け入れます。
まとめ
一日葬は、遺族の負担を軽減できる一方で、菩提寺や親族との関係、費用面、お別れの時間の短さといったデメリットも存在します。
後悔のない葬儀にするためには、これらの注意点を事前に把握し、関係者への丁寧な相談と説明を尽くすことが不可欠です。
本記事で解説した対策を参考に、自分たちの状況に最も適した葬儀の形式を選択することが重要です。
ちょっとした疑問やお悩みも多数
ご相談いただいております
