法事の食事ガイド ー マナーや相場、店・自宅の選び方を解説
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- 新着 更新日:2026.05.20
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法事の食事ガイド ー マナーや相場、店・自宅の選び方を解説

法要の後に設けられる食事会は「お斎(おとき)」と呼ばれ、故人を偲びながら参列者をもてなす大切な席です。
しかし、施主にとっては店や自宅といった場所選びから、料理の相場、当日のマナーまで、悩む点も少なくありません。
このガイドでは、法事の食事に関する基本的な知識から具体的な準備の進め方までを解説し、滞りなく法要を営むための手助けをします。
そもそも法事の食事(お斎)とは?目的を解説
法事の食事は「お斎(おとき)」と呼び、法要後に僧侶や参列者を招待して開く宴席のことです。
お斎とは、仏教において心身を清めるための食事という意味を持ちます。
この会食には、法要を無事に終えられたことへの感謝を僧侶や参列者に伝える目的があります。
また、故人との思い出を語り合い、供養を行うという意味合いも含まれています。
お斎は必ず行わないといけない?省略する場合の対応
お斎は必ず行わなければならないわけではありません。
参列者の都合や会場の確保が難しい、あるいは小規模な法要で身内のみで行うといった理由で、食事会をしないケースも見られます。
お斎を省略する場合は、法要の案内状にその旨を明記しておくと親切です。
法要後に仕出し弁当や引き出物、お酒などを持ち帰ってもらうことで、参列者への感謝の気持ちを示せます。
食事を欠席する方へも同様の対応を検討すると良いでしょう。
【場所別】法事の食事会場の選び方と特徴
法事の食事会場は、主にホテルや法要施設、料理店、自宅などが選択肢となります。
ホテルや専門施設は法要から食事まで一貫して行える利便性が特徴です。
レストランなどのお店を利用する場合は、法要を行うお寺や霊園からのアクセスを考慮して選びます。
自宅は最も費用を抑えられますが、準備や後片付けの手間がかかる点を考慮する必要があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、状況に合わせて最適な場所を選びましょう。
ホテルや専門の法要施設を利用するメリット
ホテルや専門の法要施設を利用する最大のメリットは、法要から食事までを同じ場所で完結できる点です。
参列者の移動負担が少なく、特に高齢者や遠方からの参加者がいる場合に適しています。
専門のスタッフが法事の進行に慣れているため、マナーや段取りに関する相談がしやすく、安心して任せられます。
また、送迎バスの手配が可能な施設も多く、準備の手間を大幅に省けることも大きな利点です。
料理店やレストランを選ぶ際のポイント
料理店やレストランを選ぶ際は、まず法事での利用が可能かを確認し、落ち着いて話ができる個室があるお店を探すことが重要です。
法要を行う寺院や霊園から近く、アクセスしやすい場所を選ぶと参列者の負担が減ります。
高齢の参列者がいる場合は、足腰に負担の少ないテーブル席の有無も確認しましょう。
予約時には法事で利用する旨を明確に伝え、お祝い向けのメニューを避けてもらうよう依頼することが大切です。
席の配置についても事前に相談しておくと当日がスムーズになります。
自宅で仕出し弁当を手配する際の注意点
自宅で法事の食事を行う場合、仕出し弁当の手配が一般的です。
移動の必要がなく、周囲に気兼ねなく過ごせる点がメリットですが、部屋の準備や後片付けは自分たちで行う必要があります。
仕出しを注文する際は、法事用のプランがあるお店を選ぶと、内容で失敗することが少ないです。
人数変更の可能性があることを伝え、いつまでに最終人数を確定すればよいか確認しておきましょう。
また、参列者が持ち帰りできるよう、お弁当の容器や手提げ袋についても配慮が必要です。
法事の食事で選ばれる料理と避けるべきメニュー
法事の食事は、かつては肉や魚を使わない精進料理が基本でしたが、現在ではその決まりに厳密に従うことは少なくなりました。
故人を偲ぶ席にふさわしい落ち着いた内容の料理が選ばれる傾向にあります。
ただし、お祝い事を連想させるような華美なメニューや食材はタブーとされています。
料理の内容に明確な決まりはありませんが、参列者の年代や好みを考慮し、誰もが箸をつけやすいメニューを選ぶことが大切です。
定番は故人を偲ぶ懐石料理や松花堂弁当
法事の食事では、落ち着いた雰囲気で故人を偲ぶ場にふさわしい和食が選ばれるのが一般的です。
中でも、一品ずつ提供される懐石料理や、区切られた器にきれいに盛り付けられた松花堂弁当は定番として人気があります。
これらのおすすめの理由は、幅広い年代の口に合いやすいこと、旬の食材を取り入れながらも見た目が派手すぎないことなどが挙げられます。
お店に法事での利用を伝えれば、内容を調整してくれる場合がほとんどです。
鯛や伊勢海老などお祝い事を連想させる食材は避ける
法事の食事では、慶事を連想させる食材や料理は避けるのがマナーです。
具体的には、お祝いの席でよく使われる鯛や伊勢海老、昆布などが挙げられます。
また、紅白のかまぼこなど、おめでたい彩りの食材もタブーです。
近年では、故人が好きだったという理由で肉や寿司、中華、洋食、イタリアンなどを選ぶケースもありますが、その際は事前に参列者や僧侶に伝えておく配慮が必要です。
子ども連れの参列者がいる場合の食事メニュー
子ども連れの参列者がいる場合は、大人と同じメニューでは食べられない可能性があるため、子ども向けの食事を別途用意するのが親切です。
お店を予約する際に、子どもの人数と年齢を伝えて、お子様ランチやアレルギーに対応したメニューが手配可能か相談しましょう。
自宅で仕出し弁当を頼む場合も、子どもが食べやすい量や内容のものを別に注文するなどの配慮が必要です。
事前に保護者へアレルギーの有無を確認しておくと、より安心して食事の場を提供できます。
お酒(アルコール類)を提供しても良いのか
法事の席でお酒を提供することはマナー違反ではありません。
故人を偲び、思い出を語り合う中で、適度に提供されるのは一般的です。
ただし、法事はあくまで供養の場であるため、飲み過ぎて大声で騒ぐなど、場の雰囲気を乱す行為は厳に慎むべきです。
施主は献杯の挨拶の際に、節度ある飲酒を心がけるよう一言添えると良いでしょう。
飲み物はビールや日本酒、焼酎などがよく選ばれます。
法事の食事にかかる費用相場と御膳料
法事の食事にかかる費用は、主に参列者の人数分の食事代と飲み物代で構成されます。
会場によっては席料やサービス料が別途必要になる場合もあります。
食事の料金相場を把握し、全体の予算を立てることが重要です。
また、食事会を辞退された僧侶に対しては、食事の代わりとして「御膳料」という形でお金をお渡しする習慣があり、その金額も考慮に入れておく必要があります。
一人あたりの食事代の目安は3,000円~10,000円
法事の食事代は、一人あたり3,000円から10,000円程度が一般的な相場です。
この金額に飲み物代が加わります。
自宅で仕出し弁当を手配する場合は3,000円~5,000円程度、料理店やホテルなどを利用する場合は5,000円~10,000円程度が目安となります。
地域やお店の格式によって価格は変動するため、予算に応じて会場を選ぶことが大切です。
いくらかかるか不明な場合は、複数の候補から見積もりを取ることをおすすめします。
僧侶が食事を辞退した場合に渡す「御膳料」の相場と表書き
読経いただいた僧侶が食事会を辞退された場合、「御膳料」として食事の代わりになるお金をお渡しします。
御膳料の相場は5,000円から10,000円程度です。
これはお布施やお車代とは別に用意するものです。
白い無地の封筒か、白黒または双銀の結び切りの水引が付いた不祝儀袋を使用します。
表書きの上段に「御膳料」と書き、下段には施主のフルネームまたは「〇〇家」と名前を記載します。
当日に慌てないための食事の席でのマナー
法事の食事会では、施主として参列者や僧侶に失礼のないよう、基本的なマナーを心得ておくことが大切です。
会食の開始と終了時には施主が挨拶を行い、故人を偲ぶ献杯の発声も重要な役割です。
また、席順にも決まりがあるため、事前に誰がどこに座るかを計画しておくとスムーズに案内できます。
当日に慌てないためにも、一連の流れと作法を事前に確認しておきましょう。
施主が行う開始と締めの挨拶の文例
施主は食事会の開始時と終了時に挨拶を行います。
いずれの挨拶も、長くならないように簡潔にまとめるのがポイントです。
開始の挨拶では、法要が無事に終わったことへの安堵と、参列者への感謝を伝えます。
「本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。ささやかではございますが、食事の用意をいたしました。故人の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。」といった内容が基本です。
締めの挨拶では、改めて参列への感謝を述べ、今後の変わらぬ付き合いをお願いして会を締めくくります。
「献杯」の発声方法と挨拶のポイント
法事では、お祝いの席での「乾杯」の代わりに「献杯(けんぱい)」を行います。
献杯は故人へ敬意を表し、杯を捧げるという意味合いを持つため、静かに行うのがマナーです。
発声者はグラスを胸の高さまで掲げ、落ち着いた声で「献杯」と述べます。
参列者もこれに続いて静かに唱和し、グラスを高く掲げたり、拍手をしたり、他の人とグラスを合わせたりはしません。
挨拶を添える場合は、故人との思い出を手短に語ります。
故人や僧侶はどこに座る?席順の決め方
食事の席では、上座と下座を意識した席順が基本です。
最も格の高い席である上座には、僧侶に座っていただきます。
故人の位牌は、僧侶の隣か、次に格の高い席に置くのが一般的です。
僧侶の次からの順番は、親族の年長者、故人と親しかった友人・知人、親族と続きます。
おもてなし役である施主とその家族は、出入り口に最も近い下座に座ります。
この席次を事前に決めておくと、当日の案内がスムーズです。
食事の席での服装は法要と同じで良い?
食事の席での服装は、基本的に法要に出席した時と同じ服装のままで問題ありません。
男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルが一般的です。
施主から「平服で」と案内があった場合や、自宅での会食でうちとけた雰囲気であれば、ジャケットを脱ぐなど少し崩しても許容されることがあります。
ただし、施主側から服装について特に案内がない場合は、法要と同じく喪服または準喪服で参加するのが無難です。
会話で避けるべき「忌み言葉」の具体例
法事の席では、不幸が重なることや不吉なことを連想させる「忌み言葉」を避けるのがマナーです。
「重ね重ね」「たびたび」「ますます」といった重ね言葉は、不幸が続くことを暗示させるためタブーとされます。
また、「死ぬ」「苦しむ」といった直接的な表現や、生死を連想させる言葉も使わないように注意が必要です。
もしうっかり使ってしまっても過度に気にする必要はありませんが、意識しておくことが大切です。
法事の食事に関するよくある質問
ここでは、法事の食事に関して施主が抱きやすい疑問について回答します。
49日や納骨といった特定の法要の際にも共通する内容が多いため、準備を進める上での参考にしてください。
法事の後の食事会をなしにしても問題ありませんか?
問題ありません。
ただし、参列者への感謝の気持ちを示すため、法要のみで解散する旨を事前に伝えましょう。
その上で、食事の代わりとなる仕出し弁当や引き出物を用意して持ち帰ってもらうと、より丁寧な対応になります。
食事の席に僧侶(お坊さん)を招待すべきですか?
お声がけするのが丁寧な対応です。
法要への感謝を伝えるためにも、食事の席へご招待しましょう。
ただし、僧侶が次の予定などを理由に辞退されることもあります。
その際は無理に引き止めず、御膳料をお渡しします。
お店の予約や仕出し弁当の手配はいつ頃行うべきですか?
1ヶ月前から、遅くとも2週間前までには手配を済ませるのが理想です。
法事の日程が決まったら、参列者へ案内状を送る前に会場や仕出しの候補を探し始めるとスムーズです。
人数の最終確定は、お店の指示に従い1週間前までに行います。
まとめ
法事の食事は、故人を偲び、集まってくれた方々へ感謝を伝えるための重要な場です。
場所の選定から料理の内容、当日のマナーまで、事前に準備すべきことは多岐にわたります。
地域や家の慣習によって細かな違いがあるため、親族と相談しながら進めることも大切です。
参列者への感謝の気持ちとして用意する引き出物選びと並行して、食事の準備を滞りなく進めましょう。
近年では食事の代わりに商品券などをお渡しするケースもあります。
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