香典返し、初盆(新盆)のお返しマナーー品物・のし・挨拶状・相場
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お葬式・法要の知識・マナー
- 新着 更新日:2026.02.25
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香典返し、初盆(新盆)のお返しマナーー品物・のし・挨拶状・相場

故人が亡くなってから初めて迎えるお盆は「初盆(はつぼん)」または「新盆(にいぼん・あらぼん)」と呼ばれ、特に手厚く供養する大切な時期です。
この期間にいただいた香典やお供えには、感謝の気持ちを込めてお返しをするのがマナーです。
この記事では、初盆のお返しに関する相場や品物選び、のしの書き方、挨拶状の文例まで、押さえておくべき一連の作法を網羅的に解説します。
初盆(新盆)のお返しは必要?通常の香典返しとの違いも解説
初盆(新盆)で香典やお供えをいただいた場合、お返しは必要です。
通常の香典返しが四十九日の忌明け報告を主な目的とするのに対し、初盆のお返しは、故人のために法要へ参列したり、お供えをくださったりした方々への感謝を示す意味合いが強くなります。
通常の香典返しは忌明け後すぐにお返ししますが、初盆のお返しは法要当日か、お盆の時期が終わってから贈るのが一般的です。
【時期】初盆のお返しはいつまでに渡すのがマナー?
初盆のお返しを渡す時期は、法要に参列された方へ当日手渡すか、後日郵送するかの二つのパターンで異なります。
いつ渡すのが適切か、それぞれのタイミングを把握しておくことが重要です。
法要当日であれば引き出物として、後日であればお盆明けから8月下旬までを目安に贈ります。
状況に合わせて適切な時期を選び、失礼のないように手配を進めましょう。
法要当日に参列者へ手渡す場合
初盆の法要を執り行い、親族や故人の友人などが参列する場合は、当日にお返しを手渡すのが最も一般的です。
この場合のお返しは「引き出物」として扱われ、法要や会食が終わった後、参列者が帰るタイミングでお渡しします。
寺での法要や自宅へのお参りに来ていただいた方へ感謝を伝えながらお渡ししましょう。
事前に参列者の人数を正確に把握し、全員に行き渡るよう準備しておく必要があります。
持ち帰る際の負担を考慮し、かさばらない品物を選ぶ心遣いも大切です。
法要に欠席された方や後日郵送する場合のタイミング
法要には参列せず、香典やお供え物だけを郵送してくださった方や、お盆の時期に自宅へ弔問に訪れた方へは、後日お返しを郵送します。
品物を送るタイミングは、お盆の期間(一般的に8月13日〜16日)が終わった後から、8月下旬までが目安です。
遅くとも8月末までには相手の手元に届くように手配するのが望ましいでしょう。
品物だけを送るのではなく、必ず挨拶状(お礼状)を添えて、感謝の気持ちを伝えるのが丁寧なマナーです。
【金額相場】いただいた香典やお供えに対するお返しの目安
初盆のお返しにおける金額の相場は、いただいた香典やお供えの額に応じて決めるのが基本です。
一般的には「半返し(半額)」から「3分の1」程度が目安とされています。
この相場はあくまで一般的なものであり、故人との関係性の深さや地域の慣習、親族間の取り決めなどによって変動することもあります。
相場を参考にしつつ、感謝の気持ちが伝わる範囲で予算を決めましょう。
基本はいただいた金額の「半返し」から「3分の1」
初盆のお返しの金額は、いただいた香典やお供えの半額程度をお返しする「半返し」が基本です。
例えば、1万円の香典をいただいた場合は、5,000円程度の品物を用意します。
ただし、高額な香典をいただいた場合や、一家の主が亡くなり今後の生活を気遣っていただいた場合などは、3分の1程度の金額でも失礼にはあたりません。
現金ではなく品物のお供えをいただいた際は、おおよその値段を調べ、その金額を基準に返礼品を選びます。
【金額別】3,000円・5,000円・1万円を頂いた場合のお返し予算
いただいた金額に応じて、具体的なお返しの予算を立てると品物を選びやすくなります。
3,000円の香典やお供えをいただいた場合のお返しは、1,000円から1,500円程度が目安です。
5,000円であれば1,500円から2,500円、1万円であれば3,000円から5,000円の範囲で品物を選びます。
この予算感であれば、お菓子や洗剤、タオルといった定番の品物から、そうめんやゼリーなどの季節感のある食品まで、幅広い選択肢から検討することが可能です。
高額な香典をいただいた際の対応方法
親族などから3万円や5万円といった高額な香典をいただいた場合、必ずしも半返しにこだわる必要はありません。
高額な香典には、弔意に加えて遺族の今後の生活を支えたいという扶助の気持ちが込められているためです。
この場合は、いただいた金額の3分の1から4分の1程度のお返しでも失礼にはあたりません。
相手の好みがわからない場合は、好きなものを選んでもらえるカタログギフトも適しています。
何よりも品物に丁寧な挨拶状を添え、感謝の気持ちをしっかりと伝えることが重要です。
【品物】初盆のお返しにふさわしいおすすめの品選び
初盆のお返しで贈る品物は、不幸を後に残さないという考え方から、食べたり使ったりしたらなくなる「消えもの」を選ぶのが基本です。
このマナーに沿って、お菓子や食品、実用的な日用品などが定番の品物として選ばれています。
相手の好みや家族構成を考慮しながら、感謝の気持ちが伝わる商品を選びましょう。
近年では、受け取った相手が好きなものを選べるカタログギフトも人気があります。
お返しの定番で悲しみを残さない「消えもの」
弔事のお返しでは、悲しみが後に残らないようにという願いを込めて、消費することでなくなる「消えもの」を贈るのが昔からの習わしです。
具体的には、お茶やコーヒー、海苔、日持ちのする焼き菓子、砂糖や調味料などがこれにあたります。
誰に贈っても比較的好き嫌いが少なく、家庭で消費しやすいものが選ばれる傾向にあります。
特に個包装になっているお菓子などは、職場などで分けやすく重宝されます。
賞味期限が長く、常温で保存できるものを選ぶと、相手への配慮にもなります。
相手が好きなものを選べるカタログギフト
相手の好みがわからない場合や、高額な香典のお返しに迷った際には、カタログギフトが非常に便利です。
受け取った側がグルメや雑貨、日用品など豊富な選択肢の中から本当に欲しいものを選べるため、満足度が高いというメリットがあります。
弔事用のカタログギフトは、落ち着いたデザインの表紙で用意されており、お返しの品物として定着しています。
幅広い価格帯のカタログがあるため、いただいた香典の金額に合わせて選びやすいのも利点の一つです。
そうめんや水菓子など季節感のある夏の食品
初盆は夏に行われるため、季節感を取り入れた品物も喜ばれます。
特に、涼を感じさせる食品は夏の贈り物として人気があります。
代表的なものとしては、そうめんやひやむぎ、喉越しの良いゼリーや水ようかんといった水菓子、アイスコーヒーのセットなどが挙げられます。
食欲が落ちやすい時期でも食べやすく、家族で楽しめるものが適しています。
ただし、生ものや賞期限が極端に短いものは避け、日持ちする商品を選ぶようにしましょう。
タオルや洗剤といった実用的な日用品
タオルや洗剤などの日用品も、弔事のお返しとして定番の品物です。
これらは消耗品であるため「消えもの」の一種と見なされます。
タオルには「悲しみを拭い去る」、洗剤には「悲しみを洗い流す」という意味合いが込められており、弔事の贈り物に適しているとされています。
どの家庭でも使うものであり、実用性が高い点も選ばれる理由です。
普段使いのものより少し上質な国産のタオルや、香りが控えめで誰でも使いやすい洗剤を選ぶと、より丁寧な印象を与えられます。
【NG例】初盆のお返しで避けるべきタブーな品物
初盆のお返し選びでは、贈って喜ばれる品物を知ると同時に、避けるべきタブーな品物を理解しておくことも非常に重要です。
弔事の返礼品としてふさわしくないとされる品物には、殺生を連想させる「四つ足生臭もの」や、慶事を彷彿とさせる縁起物などがあります。
これらの品物を知らずに贈ってしまうと、相手に不快な思いをさせてしまう可能性があるため、注意が必要です。
肉や魚などの「四つ足生臭もの」は避ける
仏教では殺生が禁じられているため、肉や生の魚といった「四つ足生臭もの」は、弔事の贈り物としてはタブーとされています。
これらは不祝儀の際に贈ることは避けなければなりません。
ハムやソーセージといった加工品も同様に、お返しにはふさわしくないと考えるのが一般的です。
たとえ相手が好きだとわかっていても、弔事に関する贈答品としては避けるのが無難です。
マナーとして広く認識されているため、選ばないようにしましょう。
お祝い事を連想させる品物(昆布・お酒など)
お祝い事を連想させる縁起物も、弔事のお返しには適していません。
例えば、「よろこぶ」とかけた昆布や、「勝男武士」の字をあてる鰹節は、結婚式の引き出物など慶事で使われる品物のため避けるべきです。
また、お酒(日本酒やビールなど)も、お祝いの席で振る舞われることが多いため、基本的には贈らないのがマナーです。
ただし、故人が生前お酒を好んでいた場合など、特別な間柄の方へ贈るケースも稀にありますが、慎重な判断が求められます。
後に残ってしまう置物や装飾品
初盆のお返しの基本は「消えもの」であるため、形として後に残る品物は避けるのがマナーです。
具体的には、置物や絵画、陶器、漆器などがこれに該当します。
こうした品物は相手の趣味に合わない可能性が高いだけでなく、受け取った側が保管や処分に困ってしまうことも考えられます。
故人を偲ぶ気持ちを伝えるお返しで、相手に負担をかけることがないように配慮が必要です。
感謝の気持ちを伝えるためにも、消費できるものや実用的な日用品を選びましょう。
【のし】掛け紙の正しい書き方と水引の選び方
初盆のお返しを贈る際には、品物に「掛け紙(かけがみ)」を掛けるのが正式なマナーです。
一般的に「のし紙」と呼ばれますが、弔事ではお祝い事を意味する「熨斗(のし)」が付いていないものを使用するため、正しくは「掛け紙」と呼びます。
表書きの書き方や水引の色・結び方には決まりがあるのはもちろんのこと、地域による違いも存在します。
正しい知識を身につけて、失礼のないように準備しましょう。
表書きは「志」や「初盆志」などが一般的
掛け紙の水引より上の中央部分には「表書き」を記載します。
初盆のお返しで最も広く使われる表書きは「志」です。
これは宗教や宗派を問わず、全国的に使用できる便利な言葉です。
初盆のお返しであることを明確に伝えたい場合は、「初盆志」や「新盆志」、「初盆供養」といった表書きも用いられます。
また、関西地方では「粗供養」と書くのが一般的です。
墨の色は、四十九日までは薄墨を使いますが、初盆の時期には濃い墨で書いて問題ありません。
水引は「黒白の結び切り」を選ぶ
掛け紙に用いられる水引は、一度結ぶとほどけにくい「結び切り」を選びます。
これには、不幸が二度と繰り返されないようにという願いが込められています。
水引の色は、全国的には「黒白」の組み合わせが最も一般的です。
ただし、関西から西日本の地域、特に近畿や中国、四国、九州地方の一部では「黄白」の水引が使われることも多くあります。
どちらを使うべきか迷った場合は、より広い地域で使われている「黒白の結び切り」を選んでおけば失礼にはあたりません。
氏名は施主(喪主)のフルネームを記載する
水引の下の中央部分には、贈り主の名前を記載します。
ここには、初盆の法要を執り行った施主、つまり喪主を務めた方の氏名をフルネームで書くのが正式なマナーです。
名字だけでも間違いではありませんが、誰からのお返しかを明確にするためにも、フルネームで記載する方がより丁寧な印象になります。
地域の慣習によっては、「〇〇家」のように家名を記載するケースもありますが、一般的には施主個人の名前を書くことが多いです。
【挨拶状】感謝の気持ちを伝えるお礼状の書き方と文例
初盆のお返しを後日郵送する際には、品物と一緒に挨拶状(お礼状)を添えるのが丁寧なマナーです。
挨拶状には、初盆に際して香典やお供えをいただいたことへの感謝の気持ちと、無事に法要を終えられたことの報告を記します。
直接お会いしてお礼を伝えられない代わりに、書面で真摯に気持ちを伝える重要な役割を担います。
基本的な構成やルールを押さえ、心のこもったお礼状を作成しましょう。
挨拶状に含めるべき基本的な構成要素
挨拶状には、含めるべき要素の基本的な型があります。
まず頭語として「拝啓」を書き、時候の挨拶を続けます。
次に、初盆に際してご厚志をいただいたことへの感謝を述べ、おかげさまで無事に法要を終えたことを報告します。
そして、供養のしるしとしてお返しの品物を送った旨を伝え、本来は直接お礼をすべきところを書面で済ませることへのお詫びを記します。
最後に結語の「敬具」で締め、日付と施主の氏名・住所を記載するのが一般的です。
伝統的に句読点は用いないのが慣例です。
そのまま使える初盆のお返し用挨拶状の文例
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
さて先般亡父〇〇儀初盆に際しましては
ご丁重なるご厚志を賜り誠に有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして初盆の法要を滞りなく営むことができました
つきましては供養のしるしまでに心ばかりの品をお送りいたしましたので
何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます
本来であれば拝眉の上お礼を申し上げるべきところ
略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
令和〇年〇月
住所
氏名
初盆(新盆)に関するよくある質問
ここでは、初盆のお返しに関して多くの方が疑問に思う点や、判断に迷いやすいケースについてQ&A形式で解説します。
香典返しを辞退された際の対応や、会社など連名で香典をいただいた場合のお返し方法、四十九日と初盆の時期が近い場合の考え方など、具体的な疑問を取り上げていきます。
いざという時に慌てないよう、事前に確認しておきましょう。
Q. 香典返しは不要と伝えられた場合、本当にお返ししなくてもよいですか?
お返しはしなくても問題ありません。
香典返しを辞退されるのは、遺族の経済的な負担や手間を軽くしたいという相手の配慮からです。
そのお気持ちをありがたく受け取り、お返しは控えるのがマナーです。
ただし、後日お礼状を送付するなど、感謝の気持ちを改めて伝えるのがより丁寧な対応となります。
Q. 会社名や連名で香典をいただいた場合はどうお返しすればよいですか?
個包装で分けやすいお菓子などを一つ用意し、「〇〇部御一同様」としてお返しするのが一般的です。
いただいた金額を人数で割り、一人当たりが少額になる場合はお返し不要と考えることもあります。
会社の福利厚生規定で香典辞退が定められている場合もあるため、事前に確認するとよいでしょう。
Q. 四十九日法要が終わる前に初盆を迎える場合、お返しは必要ですか?
その年の初盆は見送り、翌年のお盆に初盆の法要を行います。
故人が亡くなってから四十九日の忌明けを迎える前にお盆が来た場合、それは「初盆」とは呼びません。
したがって、その年に特別な法要やお返しの準備は不要です。
忌明け後の翌年のお盆が、正式な初盆のタイミングとなります。
まとめ
初盆(新盆)のお返しは、故人を偲び、心を寄せてくださった方々へ感謝を伝えるための大切な慣習です。
お返しの時期は法要当日かお盆明け、金額相場はいただいた額の「半返し」から「3分の1」が目安となります。
品物は不幸を残さない「消えもの」が基本で、掛け紙の表書きは「志」や「初盆志」とします。
こうした一連のマナーを理解しておくことは、滞りなく初盆を営む上で重要です。
最も大切なのは感謝の気持ちであり、地域の慣習なども参考にしながら、心を込めて準備を進めてください。
ちょっとした疑問やお悩みも多数
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